久しぶりの文献紹介。
NMNのヒト臨床試験データも報告されるなど、エビデンスが蓄積されつつNMNですが、以下のようなプロアントシアニジンとの組み合わせデータが紹介されています。
本報では、まず、ブドウ由来プロアントシアニジンは、(NAMPTを活性化することで)NMNを介してNAD+レベルを高めることが紹介されています。
※NAD+:NMNの代謝成分でもあり、体内で増えることにより長寿や健康増進に関与するサーチュイン遺伝子を活性化すると言われています。
※NAMPT:NMN合成酵素
参考:血液中を巡っているNAD合成系酵素eNAMPTが、哺乳類の老化と寿命を制御していることを解明
そして、NMNのようなNAD+前駆体の補充やブドウ由来プロアントシアニジンのようなNAMPTアクティベーターによるNAD+産生量アップを始めとした、異なるメカニズムの成分補充によって最も効果的な効果(NAD+産生量アップ→サーチュイン活性アップ)を得られる可能性を紹介しています。
確かに、こういった2つ以上のメカニズムで、血中のNMNを増やせば、NAD+が増えてアンチエイジング効果が期待できるだろう。
理想を言うと、eNAMPTも増やして、NMNからNAD+への変換の効率性を高めた方が良いだろう。
今後、こういった研究が盛んに行われていくと思います。
ちなみに、プロアントシアニジンは、タンニンの重合体の総称であり、分子量にも幅があります。
そして、高分子のプロアントシアニジンは、脂などの排出には適していますが、抗酸化物質としての生物学的利用能が低く、抗酸化物資としては2~4量体のオリゴメリックプロアントシアニジンの方が好ましいとされています。
そのため、赤ワイン由来のプロアントシアニジンが良かったり、ブドウ種子エキスでも発酵させてオリゴメリック化した素材が良いとされています。
弊社の赤ワインエキスも、ブドウの種子と皮を酵母で発酵させて、高分子のプロアントシアニジンをオリゴメリックプロアントシアニジン(OPC)に変換させた素材です(40%以上含有)。加えて、低用量で直接的に長寿遺伝子:サーチュインを活性化を示すことが知られているレスベラトロールが5%以上含有することが規格化されています。
※そのOPCへの変化については、上記ページを参照。
弊社の赤ワインエキスを活用し、NMNと組み合わせることで、3つのメカニズムでのアプローチが可能になるのです。
これは、弊社の赤ワインエキスがNMNのパートナー素材として活躍する理由です。
まぁ、NMNサプリ市場も随分と落ち着いてきましたが、弊社には、まだまだOEM問い合わせが続いています。
この報告を利用して、良い組み合わせの商品を世に送り続けていければと思います。
NMNのヒト臨床試験データも報告されるなど、エビデンスが蓄積されつつNMNですが、以下のようなプロアントシアニジンとの組み合わせデータが紹介されています。
Grape Seed Proanthocyanidin Extract Moderated Retinal Pigment Epithelium Cellular Senescence Through NAMPT/SIRT1/NLRP3 Pathway. J Inflamm Res. 2021;14:3129-3143.
Abstract
Background: Cellular senescence of retinal pigment epithelium (RPE) cell was an important cause of degenerative retinal disorders, however, the potential effects of grape seed proanthocyanindin extract (GSPE) through regulating NAMPT/SIRT1/NLRP3 pathway remained unclear.
Methods: The effects of GSPE on the cellular senescence biomarkers as well as NAMPT and NAD+ contents were detected in both in-vivo and in-vitro RPE cell models. The protection of GSPE treatment on the mitochondrial homeostasis and barrier function of RPE cells were detected with mtDNA lesions, JC-1 staining, ZO1 expression, trans-epithelial cell resistance (TEER) as well as senescence-associated secretory phenotype (SASP) expressions. The GSPE treatment with NAMPT inhibitor, Fk866, and SIRT1 inhibitor, EX-527, was used in the potential NAMPT/SIRT1/NLRP3 mechanism detection.
Results: GSPE significantly improve the NAMPT and NAD+ content in aging mice and thus alleviated the RPE cellular senescence. In advanced in-vitro studies, GSPE could be an activator of NAMPT and thus relieved H2O2 induced NAD+ depression. In advanced analyses, it was reported that GSPE could alleviate mitochondrial homeostasis, barrier function and SASP of aging RPE cells. Thus, detection the SASP in in-vitro aging model provided us knowledge in the understanding of the anti-aging role of GSPE and following detailed pathological mechanism analyses demonstrated that GSPE demonstrated the protective effects in aging RPE cells through NAMPT/SIRT1/NLRP3 pathway.
Conclusions: These findings indicate that GSPE alleviated cellular senescence both in-vivo and in-vitro through NAMPT/SIRT1/NLRP3 pathway. This study highlighted the importance both the potential GSPE in degenerative retinopathy as well as the crosstalk of NAD+ metabolism, SIRT1 function and NLRP3 activation.
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ブドウ種子由来プロアントシアニジンはNAMPT / SIRT1 / NLRP3経路を介して網膜色素上皮細胞老化を緩和した
アブストラクト
背景:網膜色素上皮(RPE)細胞の細胞老化は、変性網膜障害の重要な原因でしたが、NAMPT / SIRT1 / NLRP3経路の調節によるブドウ種子由来プロアントシアニンジン(GSPE)の潜在的な影響は不明なままでした。
方法:細胞老化バイオマーカーならびにNAMPTおよびNAD +含有量に対するGSPEの効果は、invivoおよびinvitroRPE細胞モデルの両方で検出されました。ミトコンドリアホメオスタシスおよびRPE細胞のバリア機能に対するGSPE治療の保護は、mtDNA病変、JC-1染色、ZO1発現、経上皮細胞抵抗性(TEER)、および老化随伴分泌表現型(SASP)発現で検出されました。 NAMPT阻害剤であるFk866およびSIRT1阻害剤であるEX-527によるGSPE処理は、潜在的なNAMPT / SIRT1 / NLRP3メカニズムの検出に使用されました。
結果:GSPEは、老化したマウスのNAMPTおよびNAD +の含有量を大幅に改善し、RPEの細胞老化を軽減しました。高度なinvitro研究では、GSPEはNAMPTの活性化因子である可能性があり、したがってH2O2によって誘発されるNAD +うつ病を緩和しました。高度な分析では、GSPEがミトコンドリアの恒常性、バリア機能、老化したRPE細胞のSASPを軽減できることが報告されました。したがって、invitro老化モデルでSASPを検出することで、GSPEの老化防止の役割を理解する知識が得られ、詳細な病理学的メカニズム分析により、GSPEがNAMPT / SIRT1 / NLRP3経路を介してRPE細胞の老化に保護効果を示すことが実証されました。
結論:これらの発見は、GSPEがNAMPT / SIRT1 / NLRP3経路を介してinvivoとinvitroの両方で細胞老化を軽減したことを示しています。この研究は、変性網膜症における潜在的なGSPEと、NAD +代謝、SIRT1機能、およびNLRP3活性化のクロストークの両方の重要性を強調しました。
本報では、まず、ブドウ由来プロアントシアニジンは、(NAMPTを活性化することで)NMNを介してNAD+レベルを高めることが紹介されています。
※NAD+:NMNの代謝成分でもあり、体内で増えることにより長寿や健康増進に関与するサーチュイン遺伝子を活性化すると言われています。
※NAMPT:NMN合成酵素
参考:血液中を巡っているNAD合成系酵素eNAMPTが、哺乳類の老化と寿命を制御していることを解明
そして、NMNのようなNAD+前駆体の補充やブドウ由来プロアントシアニジンのようなNAMPTアクティベーターによるNAD+産生量アップを始めとした、異なるメカニズムの成分補充によって最も効果的な効果(NAD+産生量アップ→サーチュイン活性アップ)を得られる可能性を紹介しています。
確かに、こういった2つ以上のメカニズムで、血中のNMNを増やせば、NAD+が増えてアンチエイジング効果が期待できるだろう。
理想を言うと、eNAMPTも増やして、NMNからNAD+への変換の効率性を高めた方が良いだろう。
今後、こういった研究が盛んに行われていくと思います。
ちなみに、プロアントシアニジンは、タンニンの重合体の総称であり、分子量にも幅があります。
そして、高分子のプロアントシアニジンは、脂などの排出には適していますが、抗酸化物質としての生物学的利用能が低く、抗酸化物資としては2~4量体のオリゴメリックプロアントシアニジンの方が好ましいとされています。
そのため、赤ワイン由来のプロアントシアニジンが良かったり、ブドウ種子エキスでも発酵させてオリゴメリック化した素材が良いとされています。
弊社の赤ワインエキスも、ブドウの種子と皮を酵母で発酵させて、高分子のプロアントシアニジンをオリゴメリックプロアントシアニジン(OPC)に変換させた素材です(40%以上含有)。加えて、低用量で直接的に長寿遺伝子:サーチュインを活性化を示すことが知られているレスベラトロールが5%以上含有することが規格化されています。
※そのOPCへの変化については、上記ページを参照。
弊社の赤ワインエキスを活用し、NMNと組み合わせることで、3つのメカニズムでのアプローチが可能になるのです。
これは、弊社の赤ワインエキスがNMNのパートナー素材として活躍する理由です。
まぁ、NMNサプリ市場も随分と落ち着いてきましたが、弊社には、まだまだOEM問い合わせが続いています。
この報告を利用して、良い組み合わせの商品を世に送り続けていければと思います。