3月8日の国際女性デーを前に、この土日、テレビでフェムテックを題材とした取材番組が多く見られました。



このショップは、生理ケア、デリケートゾーンケア、セクシャルヘルスケア、妊活サポート、メノポーズケア、マタニティ+チャイルドケア、ゆらぎケアと7つにカテゴリー分けされた商品を販売しているようです。

中には、いくつかのサプリメントも見られますが、実際問題、フェムテックにおけるサプリメントの役割って、以下の4つのポジションが大きいと思います。

 更年期
 PMS
 妊活
 鉄不足を原因とする諸症状


更年期は、医薬品と共に、機能性表示食品の領域であり、すでに、商品も数多く存在します。

PMSは、チェストベリーなどのサプリメントも存在しますが、主に医薬品領域。

妊活は、何と言っても葉酸サプリメントを代表として、一部の漢方系医薬品と共に、健康食品サプリメントが活躍しています。

そして、鉄不足も、鉄の医薬品・サプリメントが数多く存在しています。
かくれ貧血(潜在性鉄不足)の方々も増えており、鉄不足は、女性の大きな悩みの1つとなっています。

1992年の内田らの調査報告(日本人女性3,015名)では、鉄欠乏性貧血8.5%、潜在性鉄欠乏8.0%、貯蔵鉄欠乏33.4%、正常43.6%、その他6.5%となっており、調査に参加した半数の女性が鉄欠乏もしくは潜在的鉄欠乏であると報告されています。

T Uchida, Y Kawachi, Y Sakamoto, T Igaki, N Ogasawara, S Kariyone, S Matsuda, T Tanaka, H Kimura, K Kokubun. Prevalence and pathogenesis of iron deficiency in Japanese women (1981-1991)(in Japanese). Rinsho Ketsueki. 1992;33(11):1661-5.

また、1993年の熊谷らの報告では、月経中にフェリチン値が30%以上低下することが報告されており、月経中に潜在的鉄欠乏になる女性も多いことが推測されます。

Kumagai Etsuko, Nakazono Tomoko, Nakayama Rumi et al. The Study on the Frequency and Pathogenesis of Anemia in College Students (in Japanese). Bulletin of Kumamoto University College of Medical Science 1993; 3: 55-60.

改めて、鉄不足は、多くの女性が苦しんでいるものであり、フェムテックでも大きな位置付けを担っていることがわかります。
実際、実施したヒト臨床試験でも、月経が起因する鉄不足によって、様々な症状がもたらされていることも分かった。

そのため、鉄(サプリメント・医薬品)のニーズは、常に高く、一定の市場が存在します。
一方、胸焼け等の副作用により、鉄剤が嫌われるケースも多く、副作用が少なく吸収の良い鉄素材が常に求められています。
日本では、米国などで用いられているキレート鉄が認可されていないため、豚や牛の血液から作られる添加物:ヘム鉄が人気です。

しかし、フェムテックの流れと同時に強くなっている近年のSDGsやヴィーガンの流れから、ヘム鉄を避け、プラントベースを求める市場も形成されている。




プラントベースの食品、プラントベースフードは、大手食品会社でも力を入れ始められている。

そういった流れと共に、弊社の原料:まめ鉄(フェリチン鉄含有の大豆抽出物)も、供給量が増えているだけでなく、一気に採用検討が増えています。見積り依頼やサンプル依頼等が尋常じゃない。
昨年は、超大手企業さんからの問い合わせも多かったのですが、ちょうど今、具体的な検討が大手企業さんと中小企業のお客さんの両方で行われ始めている感じがします。
何れにしても、商品開発スピードの速い中小企業さんの商品から、市場に投入されていくと思いますが。

また、米国で売れているため、中国などの海外案件も増えています。
それは、米国には独占販売契約を行っている会社があり、特にアジア圏で本原料を仕入れることができるのは、弊社からに限定されているからです。

日本は、その独占契約の前から、限定的に本原料の流通が開始されていたため、独占契約から除外された存在だからです。
まぁ、私がSloIron社の株主 兼 役員というのも、大きいですが・・・。

何れにしても、今年は、いろいろな市場の流れも後押しし、一気に商品が増えると予測しています。

一方、粗悪な類似商品向けの案件も後を絶ちません。
真面目な会社さんを守るため、供給条件を設定していて正解だったと改めて痛感しています。
やっぱり、優秀であれば優秀なほど、新素材って、適正な市場形成が重要になってきます。これが本原料の売上や利益、LTVを最大化するために必要なことと考えています。

ただし、大手さんの商品化の波が来ると、大きな資本により中小企業の顧客が一掃されてしまいます。
主にOEM顧客に限定されますが、そういった顧客をどのように守っていくか?も考えていく必要がありそうです。
一方で、先日の記事でもコメントした通り、原料事業とOEM事業のバランスを取る必要があるので、その采配は、弊社と販売者さんの関係性次第のところもあるのだろう。

ちなみに、プラントベースのフェムテックに特化するのであれば、まめ鉄とチェストベリー+温め系素材を組み合わせた商品設計がオススメです。

まぁ、ビジネスを楽しみながら、多くの女性の役に立てる仕事をしていければと思う。