保護者としての指導から、資格を取って公認の指導者として空手を指導し始めて、4年ほど経過した。約15年もブランクがあったので、遅ればせながら、今年は、公認5段とコーチ2にチャレンジする。
子供達も、空手を卒業し、世田谷で週1、青梅で週2で指導するようになった。
私も新たな道へと進んでいる。

今更ながら、現代の子供達の指導で、最も重要なのは、

モチベーションコントロール

である。
それは、間違えないと思う。

その傾向は、青梅より世田谷の方が強い。

それは、人の質の差ではなく、環境の差だと思う。
まぁ、世田谷の方が年齢層が低いという要因もあると思うが。

そして、その環境は、子供達が主体となって楽しみながら切磋琢磨できる環境のことを指します。

強豪チームは、この環境がしっかりできている。
私も、小学校の野球や大学での空手が強豪チームだったので、この環境ができていた。、高校のラグビーは、県ベスト8程度で強豪ではなかったが、スポーツが盛んな高校だったので、環境ができていました。

また、練習量に関しては、どうしても週1と週2で大きな差が出る。
青梅と世田谷の差は、ここにあったりもする。
世田谷も、同月謝内で週2回まで練習できるが、両方練習している子はほとんどいない。

近隣の強豪チームは、指導員が変わりながら、週4~5回の練習ができるため、必然的に強くなる。
まぁ、その分、月謝も高くなるのだが。

稀に、週2回程度の練習でも、強いチームも存在する。
それは、みんなでオンライン自主練を行うなど、練習日以外、自宅で練習させているから。

私は、小学校から大学まで、ずっと週6でしたし、今でも、週5日くらいの練習&トレーニングをしているので、どうしても勝ちたかったら、練習量を増やすしかないと思っている。

もちろん、指導者は、週2回の練習で、少しでも強くする努力・試行錯誤を怠ってはいけない。

そのためには、モチベーションコントロールも必須なのだが、近年、子供達のやる気のスイッチをできるだけONにし続けるには、以下のことが重要だと思います。

・まず考える必要がない強化練習で基礎体力をつける
・変化のない反復練習は極力減らす
・ゲーム性練習から実戦練習に緩やかにシフトさせる
・チームの実力に見合った練習メニューを組む

強化練習は、楽しいことを重要視する必要がある。

また、チームは入れ替わりがあるので、新しい子が入ってきた時のタイミングごとに、練習内容を微調整する必要がある。

私の場合、ステップ練習から移動稽古へと緩やかにシフトさせている。もうそろそろ、シフトアップされる。
同時に、テコンドーの要素も入ったヨーロッパ式の蹴り強化練習もステップ練習に組み込んでいく予定です。
楽しさもアップ♪

こういった工夫を行い続けることで、子供達のやる気にスイッチはONになり続けるだろうと考えています。
ただし、この段階では子供達は楽しいだけなので、この後、自ずと切磋琢磨できる環境にシフトアップしていく必要がある。

この環境さえ作って維持し続けれれば、要求しなくても自主練するから、自然と強くなっていくだろう。

また、最近は、良いセミナーが各地で行われているので、やる気があれば、そういったセミナーに参加してレベルアップすればよいと思います。
友達を誘うのは、よりベター。

まぁ、空手で進学することまで求めていないので、私が求めている空手は、ここで完了。
さらに上を目指すなら、別の組織に移籍すべきだと思う。
既存の代表者に相談した上で、両立できるなら、2箇所に所属するのも一手。
ただし、その分、お金もかかるし、親の役割も増える。

何れにしても、以下の書籍にも書かれていたのだが、やる気スイッチONになっている集団に放り込むのが手っ取り早い。



ちなみに、強豪チームに入れば、親の役割として、試合のお手伝いが強制的に回ってくる。
過去、長年拒否し続けて、組織から排除された人の事例もある。
強豪チームの場合、雰囲気的に子供が所属できなくなることもある。

まぁ、最たる事例として、個人レッスン代を払い、指導者の指導をビデオ撮影して、その内容を用いて自宅等で練習させている人達もいらっしゃった。
実際、空手で高校進学させているから凄いと思うが、私と求めるものが違うんだなぁとも思った。

最後に、子供達のやる気にスイッチONを妨げるものについて。

親の関与

子供達のやる気にスイッチには、子供達の関係性が重要。親が関与しすぎて、その関係性が奪われることがも多々ある。

まぁ、子供は辞めたくなくても、親の判断で辞めてしまうケースは、どこにでもある。
絶対に、子供の気持ちを最優先させるべき。
しかし、なかなか優先されないのが実際。

空手に限らず、スポーツで高校進学した子供達に多いケースとして、伸び悩みがある。
子供達を成長させていたのは、良い仲間達という環境であり、強豪高校に進学しても、レギュラー争いにも勝ち残れないケースも多々ある。

スポーツでの進学は、親の期待の方が大き過ぎて、子供も従わざる負えないケースも少なくない。
この道は、厳しい勝負の道なので、子供が余程望まない限り、進ませてはいけない。
だから、私は「文武両道」を推奨する!

私の家系は、私のように文武両道で結果を出している人もいれば、スポーツでの進学した者も多い方だと思う。
だからこそ、わかることも多い。

私が親の立場として、子供達をスポーツではなく勉強(中高一貫の進学校)の道を選ばせたのも、親のエゴが強いと思う。
必ずしも正しかったとは思っていない。
結果が出るのは、あと5年後以降だろう。

今、勉強では、子供達のやる気スイッチがONになっていることは、非常に嬉しいことなのだが・・・。

まぁ、空手の教え子達には、仲間を大事にしてもらいながら、できる限り空手を楽しんでもらえればと思う。
私は、そのサポートを行うだけです。
大事なのは、子供達の気持ち「やる気」です。