健康食品サプリメント業界は、ぶっちゃけ、古い体質が今でも残っており、業務効率化があまり行われていない業界だと感じることが多々あります。

最たる例として、OEMでも、なんと原料でも、見積書が届くまで1週間以上かかかる会社さんが多く存在します。

だからと言って、こういった会社さんが頑張っていない訳ではない。
理由として、長年の業務運用で、不効率化の要因が生じているためだろう。

この業界の場合、タイトルにもある業務効不率化が起こる要因には、以下のようなものがあります。

1. 過度な承認制度
2. 決裁権の不明確さ/低さ
3. 完璧を求めすぎる業務
4. 望まれない提案業務

まず、見積り1つ出すにしても、各営業マンに対する決裁権が低く、何人もの上司の決裁を取る必要があり、営業マン決裁でどれくらいの利益率まで価格を下げて見積り金額を提示できるか?が不明瞭なケースも多い。

中には、工場でしか見積書作成ができない会社も存在する。
最悪、商品設計を営業マンが極めれない会社まで存在する。顧客の要望が商品設計に反映できない最悪な事例。

こういった面で不効率な会社は、必然的に、機会損失してしまう。
近年、創出される新規顧客の特性は、【スピード命】なので、成約率が年々落ちているだろう。

ちなみに、米国のビジネスは、この各個人の決裁権が明確。
米国ビジネスが勝っている一因でもあると思う。

次に、よくあるケースなのだが、見積書などは、必ずしも100点で出す必要はない。
まずは、概算見積書として、90点くらいのもので出せばよい。
慣れてきたら、概算見積書などは、回覧の必要もないと思う。実際、原価表なんて、数式の細かいところまで紙でチェックできないため、後からデータで確認したら数式が抜けていたなんてことは多々あります。

人がやることは、必ずミスやエラーが存在します。
また、必ず想定外の事象が起こるのが世の常です。

良い意味で適当な性格のO型が経営者に多いのだと思う。
O型の性格として、ポイントだけで、細かいところを見ない。細かいところは、任せてしまう。そういった部分が良いのだろう。
でも、O型の特性として、重要な部分は理想を徹底するところがあるので、常に自動化システムを更新して完璧なものに近づけていくだろう。
弊社の原価表が最たる例。
1度直したら、次、直さなくて良いような改善こそ、最優先すべき業務。

でも、会社組織って、自分の成果をアピールしようとされるため、無駄な仕事をしようとする人達が必ず出てくる。

いわゆるホウレンソウ(報告・連絡・相談)も業務を不効率化する。その理由は、ホウレンソウをさせても、自分の仕事に責任を持たなければ、効率の良い仕事は成り立たないからです(故 未来工業 山田社長 談)。

例えば、メールでCCさえ入れておけば、責任を共有できるなんて、大きな間違え。なんでもCCを入れる人ほど、絶対にミスの責任を認めない。
むしろ、本当に責任を共有してもらいたいことだけ共有すべき。かつ、CC+メッセージ付きで。
これは、原価表などの書類チェックも同じです。

まぁ、ホウレンソウ禁止はやり過ぎだけど、ホウレンソウはポイントを押さえ最低限にすべきだと思う。

最後に、望まれない提案業務とは、無駄な営業活動のこと。
健康食品サプリメント業界でも、かなり行われている。
情報発信 vs アナログなプッシュ型営業活動では、情報発信の内容が良ければ、絶対に除法発信の方が強い時代です。

原料メーカーのルート営業も最たる例。
新しい情報が無いのに、営業しに来られても時間の無駄で、迷惑な話。
でも、未だたくさん行われている。

とても不効率。

弊社は、望まれない業務を無くして完全プル型営業のスタイルその不効率な業務分の人件費を原料製品の研究開発費と社員給与に投じ続けている。
まぁ、これが低離職率&ほぼ毎年成長の秘密なんだろうけど・・・。

ある意味、特に原料業界・OEM業界はぬるい部分もあるが、業界特有のノウハウも存在するため、意外に参入障壁も高かったりもする。

何れにしても、業務効不率化が起こる要因を1つでも減らしていく必要がある。
減らすには、抵抗勢力もあるだろうから、大変な組織もあるだろう。
でも、将来の会社のためには、絶対に減らさなければならない。