今、理系大学を始めとした一部の大学において、大学院に進学する学生が増えているようですが、就職の際、今の日本社会では、就職しにくくなります。
※日本全体では、2010年をピークに進学率が落ちている。
特に、博士後期課程を修了して博士号を取る予定だったら、一気に就職の幅が狭まります。

そういったことは、私が過去に経験してきたことでもあります。

ぶっちゃけ、過去に限らず、今の日本社会も、博士を上手く使いこなせないし、

そもそも、多くの日本企業には、大学院卒の人材を上手く使う土壌がない。
そういった環境を作っているのは、

新卒一括採用

というシステムだと思う。
これは、日本特有のシステムであり、欧米等には見られない日本独自のシステムです。
社員の台湾人スタッフに聞くと、台湾の場合、さらに兵役があるので、もう少し複雑なようです。

この新卒一括採用というシステムは、必然的に

経験もスキルもない人材を使って結果を出させなければならない

というミッションが付いてきます。
ぶっちゃけ、これが大手さんのブラックな競争システムを生んだり、ロボットのように人材を使う商習慣を生んでいると思います。
そんな商習慣があるから、例えば、250人採用して5年後に残るのは数名程度という状況を長年続けることができる。

まぁ、そこそこ能力があれば、スキルがなくても上手く人材を使うシステムが構築されている。大手飲食チェーンなどが最たる例です。
そのため、大学院卒のように、役に立たないかもしれないスキルを持ちつつ、4大卒より給与水準が高くなる人材は、好んで採用されなくなります。

加えて、日本の企業文化は、個人のスキルより、職歴など経験を優遇して採用する傾向が強いので、新卒採用時に失敗した人間には非常に冷たい。

正直、こういった企業文化が、日本企業の競争力を失わせていると思う。
まぁ、諸外国で成功している企業は、性別・国籍を問わず、とにかくスキルがあって優秀な人材を雇用している訳だから、強いのは当然だと思う。

まぁ、今後、日本企業は、新卒一括採用を止めたり、枠を大幅に削減したりする企業が増えてくるだろう。

P.S.
子供達の親として、子供達にどういった道を示してやれるだろうか?
と思うことが多々ある。
金はかかるだろうが・・・日本の一流大学より、海外の二流大学の方が子供の育成として正解のようにも感じている。
まぁ、こういった道を誰でも選ばさせることができる訳ではない。こういった部分で、格差が広がってしまうのだろう。