以前、伝統派の空手教室の選び方と注意点について、記事を書きました。



一方、内容は、形式的なこと。
今回は、本質的な部分を紹介したいと思います。

理想は、子供達の主体性で練習が行われている教室。
今の時代、強豪チームの多くは、子供達の主体性で練習が行われている。
これは、指導者の実績や経歴は全く関係なく、指導者が優れている教室の特徴。

ただし、これは、かなり上を目指す場合の条件。
こういった空手教室は、極一部。

ここまで理想的でなくても、選ぶ基準にすべきポイントがあります。

・子供達が真剣かつ楽しそうに練習している。
・上級生が下級生をしっかり教えてくれている。
・大きい声を出して練習されている。
・通いやすい。
・学校の友達も所属している。

原則、子供達の様子から判断すべきだと思います。
上記のポイントが多ければ多いほど、良いと思います。

空手教室は、大人と子供が混ざっている教室と、子供と指導員だけの教室が存在します。
ご両親も空手を始めて子供と一緒に黒帯まで取ろうと思うのであれば、前者の教室を選びましょう。

ただし、経験者で、大会での成績を目指すレベルで空手を行うのであれば、別途、大人だけ教室/道場を探すべきでしょう。
もしくは、一緒に稽古する大人の仲間を集める必要があります。

あくまで、空手教室って、子供が主役です。

大人は、遅かれ早かれ、段位を積み重ね、指導者の役割を担っていく必要があります。
それは、子供達が安心して空手を続けることができる環境を維持していくためには、必要なことだと思います。
会派が成長していくには、不可欠なことでもあります。

現代、空手もオリンピック種目にもなった実績もでき、指導者に求められるものも多くなりつあります。
公認二段・コーチ1以上が最低条件。
そして、段位も、コーチや審判の資格も、少しづつレベルアップしていく必要があります。
金も時間もかかりますが、指導者の責任。

ぶっちゃけ、空手や武道って、縦社会で、ご恩と奉公の概念が存在します。
これが理解して行動できないと、最悪、排除されてしまいます。
この奉公と言うのは、大会でのお手伝いだったり、指導のお手伝いだったりするのです。長く所属していく上で、こういった奉公が不可欠なのです。こういった奉公が無ければ、大会運営もできなくなり、会派の存続も危ぶまれてしまうでしょう。

特に、経験者が所属する場合、ゼロから始めた人より多く奉公も求められます。
そういった空手界の暗黙の了解ルールって、誰も教えてくれない。まぁ、自分が育った場所に戻って稽古するなら別ですが。
空手って、いろいろ難しい部分も存在するのです。

あと、経験者が親子で空手について、個人的な見解をコメント。

【経験者が親子で空手について】
私は、子供達と空手を5年ほど、週2回づつ続けました。今、振り返ると、とても幸せな時間でしたが、後悔している部分も多いです。

まず、親は子供に指導しない方が良い。特に、子供が求めない限り、自宅で指導しない方が良い。そして、親は、とにかく子供が頑張ったことに対してたくさん褒めなければならない。

経験者は、どうしても子供に高レベルの結果や頑張りを求めてしまいます。特に、本気で頑張った経験者の人ほど。
そして、褒める頻度も減ってしまいがちです。
それでは、良い結果に至らないと思います。

子供は、親に褒めてもらいたいから真面目に練習している部分が強いです。
褒めれば褒めるほど、自然に伸びるものです。

極論、親は、子供とは別に空手の環境を作るべきなのでしょう。

上記は、空手の経験者が子供と稽古を行う場合、必ず心のどこかに留めておいた方が良いと思います。

何れにしても、私のたわごとかもしれませんが、是非、参考にしていただければと思います。

P.S.
今日は、世田谷の子供達の昇級昇段審査(会派の審査会)。
私も審査員の一人。
これも奉公あり、指導者の責任の部分。