忙しくて、なかなかブログ記事が更新できない日々を送っております。
この記事も、先月、書きかけになっていた記事。

最近、私だけかもしれませんが、販売会社さんの商品開発担当者さんの転職をよく目にします。
多くがマネージャークラス。
そういった方は、大手さんを転々とされるケースもしばしば。

ぶっちゃけ、マネージャークラスでも、販売会社の商品開発担当者さんにも、いろいろいる。
・単なる受発注担当に毛が生えただけのような人
・販売部署からの要望通りにしか商品開発できない人
・受託加工会社に丸投げしかできない人
・販売部署へプレゼンして承認した上でしか商品開発できない人
・販売担当も兼任し、マーケティングベースの商品開発を行う人
・全ての決裁権を持ち、マーケティングベースの商品開発を行う人【経営者】

実際、販売に待った絡んでいない商品開発担当者さんは、会社から消耗品として扱われているだけの存在であり、可哀そうだが誰でも良い。
そういったポジションでしか商品開発担当者を雇わない販売会社も存在し、人材の入れ替わりが激しい。
経験上、ドラックストアや量販店の商品開発担当者に多いです。

また、販売との接点が多く、販売(広告ではなく主にクリエイティブ)と商品開発の両方が連動して行える人材は、反対の意味で、入れ替わりが激しい。
引く手数多で、キャリアアップされていく。
まぁ、移動されても私に連絡が来るので、私の周りに、そういった人が多かったということだろう。

前者のような評価されない存在を作ることは、あまり好ましいと思わない。

まぁ、後者のような人材を雇用する会社さんは、もの凄くドライな会社さんのケースが多く、ダメだとあっという間に切り捨てられる。
でも、そこを察して、切り捨てられる直前に、転職されてしまうケースが多いと思う。

実際問題、商品開発担当者の成果って、コストダウンするか、ヒット商品を生む以外に存在せず、ダメな商品開発担当者は、コストダウンばかり下請けに要求します。最悪、質を下げて、コストダウンしたかのように見せます。

ちなみに、中には、前任の成果を消すため、前任が開発した商品をことごとくリニューアルしていく商品開発担当者も存在します。
時には、売れていた商品が、いきなりなくなることもあります。
販売と商品開発を同時に行っている担当者によくあるケースであり、会社として、統制が取れていないケースとも言えるだろう。

賢い勝ち組の商品開発担当者は、大きくリニューアルせず、プチリニューアルしてグレードアップしたかのように見せるのが上手い。
瞬間的な販売を追うより、LTVを追った方が成果を出しやすいことをわかっているからだろう。
実際、過去のDHCさんなんて、トップの商品開発担当(最高顧問)は、何度もプチリニューアルを繰り返し、テレビCMのクリエイティブでもプチリニューアルによる改善を企業努力と称してアピールしていた。

先述の通り、商品開発担当者を軽視する会社さんも多く存在する。
一方、特に、健康食品サプリメントなどは、成功の約8割を商品開発が担っている(私の持論)のに、軽視してはいけない役職だと思う。

そして、市場は、飽和状態に近くなってきており、次のステージへと到達している。

私が以前から提唱しているような、原料からの商品開発が求められるようになってきている。
実際、私も、留め型の原料を作る機会も増えてきた。
一方、そんな商品開発を行える人材は、極めて少ない。

まぁ、時代時代で、商品開発担当者に求められる像って、変わってくるものだと思います。
そして、求められるレベルは、年々高くなってきている。
それは、我々にも当てはまる。
なので、我々も、人材を育てながら、サービスのレベルを上げていく必要があるのだろう。
こういった部分でも、日々努力です。