最近、原料の調査書の中に、食品用器具・容器包装のポジティブリスト制度に関する保証書が加わり始めています。
あまり聞きなれないかもしれませんが、この制度は、平成30年6月13日に公布され、令和2年6月1日施行されています。



すでに施行されているのです。

この制度については、意外に、原料メーカーも他人事ではない。

原料を直接包装するポリ袋などが本制度の対象となります。

おそらく、食品包装に用いられるプラスチックの種類と可塑剤等の添加物の規制が目的でしょう。
日本のそこそこの会社さん袋を使用していれば全く問題ないのですが、初期対応が少々面倒かな・・・。

【対応方法】
通常は、まず、包装資材のSDSを取り寄せる。
そして、可能であれば、英名の認可成分リストを送って、リストに掲載された物質のみ使用している旨の書面まで手配されていれば、ほぼ完璧だろうと考えています。

まぁ、結局、顧客からは担保できるか?を問われるだけで、データなどによる証明まで求められないので、包材のSDSを手配するだけでも十分なようにも思えます。

あと、原料メーカーに限らず、プラボトルなどの包装資材会社さんも、深く関わってくるだろう。
最近、健康食品サプリメントのOEM案件(主に中国向け)でも、プラボトルなどの容器やゼリーなどのフィルムを支給したいという要望も届くのですが、この制度に合致した包材である必要があるのです。
見落としがちなので、注意が必要です。
なので、弊社では、中国からのボトルやフィルム支給は、NGにさせていただいております。



ちなみに、余談ですが・・・
海外では、食品に対して、製造設備や包装資材からの溶出する可能性がある可塑剤(主にフタル酸系)の分析が義務付けられている国もあります。
フタル酸系の添加物は、多い少ないはあれど、必ず検出されます。主な由来は、原料を包装するポリ袋や製造設備のパッキン関係です。

私は、大学の研究テーマの一部が環境ホルモンの分析であり、環境ホルモンの1つであるフタル酸も取り扱いました。


フタル酸類は、様々な商品に利用され、環境中の至る所に存在します。
実験の際も、非常に苦労しました。

そして、分析サンプルを手配する際、注意すべきことがあります。
サンプルの内袋と送る日の気温。
内袋(特に柔らかめの袋)にフタル酸が利用されており、夏の暑い日に送ると、可塑剤が溶出して原料サンプルに移り、結構な量の可塑剤が検出されてしまいます。
なので、基本、この分析サンプルだけは、暑い日を避け、チャック付きアルミ袋に直接入れて送るようにしている。まぁ、それでも、漏れ出して検出されてしまうと思うけど・・・。

何れにしても、弊社は、こういった制度に対しても、淡々と対応していきます。
それが会社への信頼につながり、売上にも反映されてくるものなので。