健康食品サプリメント原料OEM製造業界 生き残り術

健康食品サプリメントの受託製造加工;OEMや原料供給を行う栗山雄司(広告代理店経験のある博士マーケッター)のブログ。原料クリエイティブからの商品設計ノウハウ、最新研究データ、機能性表示食品、食品表示法・薬機法・景品表示法、中国を始めとした海外展開の話など

機能性食品素材で介護のない幸せ笑顔あふれる世の中を作ることがです。そのためには、素材の研究開発とマーケット創造の両方が不可欠です。
本ブログでは、その理想像を追い求めながら、その実践で得られた市場での生き残り術を紹介していきます。

マーケット情報や学術情報を集約しながら、会社のフォーミュレーターとして、日々、健康食品サプリメントを作ってます。
近年は、機能性表示食品にも力を入れております。

仕事のご依頼がございまいたら、弊社までお気軽にお問い合わせください。

原産国表示

NMN商品と原産国表示

今、中国向けのNMNサプリメントブームが加速している。
NMNは、中国では食品区分として承認されていないため、日本で製造し、中国向けに越境ECで販売されています。

ちなみに、日本では、今年3月、食薬区分リストに追加されました。



現在、9割以上は、中国で製造されたNMNを用いて、中国に出荷されています。
一方、NMNも日本製造の原料のニーズが大きく、中国製造を日本で再加工して日本製造品に変える錬金術的な原料も現れ始めています。

実際、アミノ酸でも、このような原料が多く存在するので、NMNでも表れるのは時間の問題だなぁと思っていました。

一方、現時点では、原産国表示制度の猶予期間中のため、ほとんどのNMN商品は、原産国表示されていません。

原産国表示


中国原料を用いたNMN商品は、令和4年(2022年)3月末の猶予ギリギリまで原産国表示されないでしょう。

私の予想

NMNのブームは令和4年(2022年)3月末まで続かない!

もうすでに価格破壊が起こり始めているのに、あと1年半もブームが続くとは考えられない。
酵素同様、スピード勝負の商材。

ぶっちゃけ、このNMNに関しては、300mg(1商品9000mg)配合の商品でも1万円を切って販売されるくらいまで価格が落ちると予測しています。

まぁ、NMN商品は、原産国表示は関係ない!とも言えるだろう。

むしろ、日本で売る訳ではないのだが、日本でのブランド戦略をどのように行うか?の方が重要になってくるだろう。

まず目指すは、

2021年の春節前納品

もう時間がない!
春節まで、どれだけのNMN商品を作れるかが勝負だと思う。
来年の11月11日(独身の日)まで待っていられない。

今、それくらいのスピードでビジネスが動いています。

世間は暗いけど・・・
今、紹介案件のNMNも舞い込み、アホみたに忙しい!
気合じゃ!


【追記2020年12月3日】
原産国表示について説明し、顧客にNMN原料の希望を聞いている。
予想通り、約8割の顧客は、猶予期間まで製造国を表示せず、中国製造でも良いという判断をします。
それよりもコスト優先!
高配合品が主流になりつつあるので、コストの優先度が上がっています。
すでに、20万円代半ばくらいまで原料価格が下がているが、まだまだ価格の下げ合いは、続きそうです・・・。

原産国表示のコンセンサス・トラブル回避術

私は、業務効率化の上で、トラブルを減らす努力が最も重要な要素の1つであると考えています。

今、トラブルを招きかねないと感じている要因の1つが

原産国表示 です。

例えば、提案した設計で、最も多く配合する原料が中国製造という原産国表示が必要であり、それを表示作成時に顧客が認知した場合、クレームにならないだろうか?

かなりの確率でクレームになるだろう。

最近、私は、提案と見積りの際、想定される原産国表示や原材料表示内容を示すようにしています。
面倒だなぁ・・・と思う人も少なくないだろう。

でも、すでに、中国製造などを避けたいという要望が出てきています。中には、国内製造をに限定されたり、韓国製造まで避けたいというような要望まで届くようになっています。

この状況から、原産国表示のコンセンサスは、トラブル回避の観点から非常に重要であることがわかります。

トラブルを未然に防ぐため、是非、皆様も、真似してみてください。

一方、なかなか避けれない場合もある。時には、生鮮原料の原材料表示を用いる必要性が生じてくることもあるだろう。



新表示の猶予期間が迫っており、原産国表示を行うケースが増えていると思います。
気を付けなければならない!

試作を依頼する場合、以下のように指定しなければならないケースもあるだろう。

・賦形剤として還元麦芽糖水飴を○%以上配合
・賦形剤はデキストリン・二酸化ケイ素・ステアリン酸Ca指定
・賦形剤にビール酵母✕、セルロースのみ。


私は、すでに、原産国表示を変更するため、試作後の本番製造時、デキストリンとコーンスターチの比率を一部置き換えるような調整をせざる終えない状況も味わています・・・。
これから「賦形剤はお任せ」という指定はできないだろう。

みなさんも、是非、注意してください。


【追記】2020年5月13日
表示原産国が微妙だった原料があったため、原産国表示について、消費者庁に相談してみた。

ビックリした。
粉砕に限らず、エキス末を国内でスプレードライを行って倍散しても、粗原料のエキス末の原産国になると指導を受けました。

要するに、原産国表示の意図的な変更を目的とした加工での原産国表示は認めないという指針らしい。
まぁ、当たり前と言ったら当たり前なのかもしれない。

でも、厳密にジャッチすると、多くの国内製造原料が違反していることになるだろう。

原産国表示の違反に対する罰則って、何故だか?ものすごく厳しいから、怖いなぁと思う。

OEMで、そういった原料を使う際、非常に悩むだろうなぁと思う。

猶予期限間近、新食品表示のポイント

平成27年4月に食品表示が施行され、食品の表示方法が新しくなりました。そして、その変更の猶予期限が平成32年;今年3月末に定められています。
猶予期限間近の現在、多くのOME会社では、新表示への変更に追われていると思います。ラストスパート状態。

弊社も、表示変更地獄です・・・。

実際、どんな表示が必要になって来るかを、弊社の商品(栄養機能食品)の事例で示してみました。主に赤で示した部分が変更点。

sample

上から。
1. 原産国表示
2. 食品添加物との区分け
3. 製造所固有記号(新ルールの表示方法)
4. 栄養成分表示の文言と内容量の枠内表示化
5. ナトリウム→食塩相当量
6. 強調表記における含有量担保の厳密化
7. 栄養成分の指定桁数の設定


一番配合量の多い食品添加物以外の原材料に対して、原産国表示が求められるようになりました。

原産国表示については、最終加工国のルールなども明確化されました。リパックだけでは、最終加工国として表示できなくなりました。まぁ、対応しきっていない原料メーカーもあるので、過去、この様な記事も書いております。



食品添加物と食品添加物以外の原材料(いわゆる食品原料)の区分けは、スラッシュ以外にも、段を変えたりしても良いです。

製造所固有記号は、販売者さんによってWebから登録される必要性が出てきました。平成27年3月以前に取得された製造所固有記号は、使用できなくなりました。すなわち、新規取り直しの必要性が出てきました。

まぁ、マニュアルを渡しても登録できなお客様も多いので、IDとパスワードだけ取得してもらい、弊社で登録するケースも少なくありません。

また、表示方法も変更させれています。
固有記号の製造所の問い合わせ先の表示も必要になり、記号の前に「+」を付けなければならなくなりました。

食塩相当量は、次の式を用い、

ナトリウム(mg)×2.54÷1,000=食塩相当量(g)

ナトリウムの値から算出する必要が出てきました。
ゼロ表示基準に注意する必要があり、小数点の桁数がとんでもないことに・・・。

強調表記における含有量担保の厳密化と書かれていますが、この画像では、示せません。
主に経時変化で減衰するビタミンが対象ですが、減衰も加味して、表示値を設定しなければなりません。弊社では、ビタミンについて、加速試験まで推奨しております。
ミネラルは経時変化しないので、一回の確認分析だけ。

最後の栄養成分の指定桁数の設定については、知らない方も多いようです。
なので、ここが一番見落としがちかな・・・。
注意すべき栄養素は、以下のものです。

亜鉛 小数第1位
鉄 小数第1位
銅 小数第1位
ナイアシン 1の位
パントテン酸 小数第1位
ビタミンB1 小数第1位
ビタミンB2 小数第1位
ビタミンB6 小数第1位
ビタミンB12  小数第1位
ビタミンD 小数第1位
ビタミンE 小数第1位

例えば、ビタミンB1を10mg配合していたら、なかなか10.0mgって表示しないでしょう。
盲点になりがちなので、ご注意ください。

まぁ、その他にも、ちょこちょこ変わっているのですが、焦点がボケてしまうので、今回は、この程度に留めておこうと思います。

皆さん、猶予期限間近です。
備えてください!!

P.S.
今回は、強調表示の表示値保証は、ビタミンとミネラルに限定されましたが、一部の行政では、栄養素以外の強調表示にも、表示値保証を求めています。消費者庁も、相談すると、同様な見解を示しております。
未だ指導例などはないですが、機能性表示食品制度が導入され、機能性関与成分の表示が行われるようになり、有効成分に該当するような強調表示成分は、今後、一定の管理が求められてくるとも予測されます。
また、LPなどの広告表現では、ビタミン・ミネラルの強調表記を行いつつ、商品には栄養成分量が記載されていない例などについても、指導が入ってくる可能性があります。
みなさま、十分にご注意くださいませ。
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ギャラリー
  • ライフサイクルを考慮した独自原料の販売論
  • NMNの反応性と理想的な商品設計
  • テレワーク体制と情報管理
  • コロナ禍で需要増の納豆や豆腐
  • コロナ禍の挨拶回りは!?
  • 朝から売上データ解析
プロフィール

博士(水産学) 46歳 富山県滑川市出身  (株)アンチエイジング・プロ COO 現 東京海洋大学卒 順天堂大学医学部 総合診療科 研究員

営業は天職、通販化粧品会社や広告代理店での所属経験がある異色のコンサルタント。
博士論文は海洋プラスチックごみがテーマ。
プロフィール詳細は、カテゴリー最下段より。

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