10日の米国における消費者物価指数の発表から、ようやく円安から円高へと切り替わった。とはいえ、1ドル140円台と130円台の行き来は続いており、為替だけでも原価が約30%アップしている状況が続いている。

一方、原料価格の値上げは、最繁忙期の12月を超えるまで、何とか我慢した。おそらく、赤ワインエキスなどは、かなり利幅が薄くなった。
なんだかんだで、ここ数ヶ月で、1トン近くの売上があったので、今期の増収減益を加速させてしまっただろう。

まぁ、この原料は、研究開発費がペイされているので、薄利でも何と耐えれる。加えて、こういった特許戦略などが上手く働き、わずかながら売上が伸びている。新規案件も、少なくない。


やっぱり、安全性データや有効性データが強く求められる市場にも変化してきているので、安全性データの充実や400mg/日でのヒト有効性データも、地味に評価されているだろう。

薄利でも耐えれると言っても、売上の約10%くらいを締めている原料製品なので、この円安は、かなり痛い。

ぶっちゃけ、価格は、なるべく維持したい。
日本市場は、価格の安定を強く求めるため。
でも、為替変動によって、どうしても維持できない場合も生じてくる。今回のような急激な円安は、最たるケースです。

今回も、ギリギリまで耐えて、最小限で値上げを実行した。
実際、値上げされた今回の価格(赤ワインエキス、まめ鉄)は、本来、1ドル135円くらいで妥当な価格だと思う。1ドル145~150円だと、ほぼ利益がない。
未だ利益率を落とした特別価格に設定されている。
値上するにしても、段階的に上げていくしか方法がない。当然、売上にも影響が出ると予測され、不容易な値上げは、命取りになりかねない。

ちなみに、日本の多くの輸入会社は、弊社と似た状況がある。
もっと値上を行いたくても、十分に値上げできなかった企業は、多く存在する。そのため、この程度で急激な物価高が収まったという実際もあるだろう。
例えば、@50000円の原料の場合、為替だけで原価が30%も上がっているわけだから、価格が@65000円に上がっても、全くおかしくない。でも、実際、上がっていないのだから、どれだけ輸入会社が努力したかがわかるだろう。
多くの企業は、原価アップ分を価格に転換して、利益率を下げて対応したと思われます。
なので、値上げしきれていない企業も多く存在するため、最低でも今年いっぱいは、値上げラッシュが続くだろう。

ぶっちゃけ、為替がもっと円高に向かったら1ドル125円くらいで、値上げ前の価格に戻そうとも考えている。2023年中には、それくらいまで円高が進むのでは?と考えている。
一方、特に赤ワインエキスで、仕入れ価格の上昇もありうるので、価格を戻したくても戻せない場合もあるだろう。
ただし、値下げをするんしても、今までの損失分を取り返してからにする予定で、かつ2~3ヶ月くらいの猶予をもって価格改定しようと考えている。

今回は、弊社の為替変動による原料価格管理を紹介した訳だが、これは、弊社の例でしかない。
どこの会社にでもできる訳ではない。

例えば、輸入原料の売上割合が高い会社さんは、もう少し早めの値上げを行っていく必要が出てくるだろう。

実際、弊社は、まめ鉄の輸入量がアホみたいに伸びていて、今期の仕入れは1トンを超えました。そして、まだ伸びている。当然、輸入原料の売上割合が高まるはずなのだが、8月の時点で本原料の9割以上はOEMだったので、ある条件の商品の調整によって利益減が緩和されている。

まぁ、まめ鉄は、原料販売でもかなり伸び始めているので、おそらく、来期以降、弊社の輸入原料による依存度を高めてしまうことは間違えない。

これだけ為替が乱高下しうる時代になってくると、今後、ますます、管理が大変になってくるだろう。
まぁ、宿命と思って、頑張って管理していくしかないだろう。