世間では、値上げラッシュで物価高騰が続いています。一方、これは、中間に入っている企業やメーカーが利益を削って値上げ幅を吸収しているから、これくらいで留まっている現実が存在します。

弊社でも、かなり利益を削って、頑張り続けています。
赤ワインエキスなど、最たる例。



ぶっちゃけ、この原料は、研究開発費がペイされているので、赤字さえでなければ問題ない。
まぁ、この価格維持により、競合に打撃を与えれればラッキーかな?とも考えている。

実際、こういった戦略ができるのは、弊社の売上比率が以下のように変化したためです。

OEM事業:45%
原料事業
 - 輸入原料:20%
 - 国産原料:35%

純粋な原料メーカーではなく、OEM比率が高い原料メーカーだから可能です。
まぁ、それなりのデメリットも生じているのだが、今は、メリットの方が大きい状態です。

それでも、今回、見える形と見えない形で、値上げを行ったんですけどね。最小限の値上げで。

でも、実際、弊社のような会社は稀であり、輸入商社は、今後、ますます苦しくなるだろう。
日本の商文化って、未だ仕入れ先に対して横柄な部分も強く、下請法に抵触するようなことが極当たり前のように横行している。

政府は、こんな対策を講じているけど、実際、どこまで実行されるか?が微妙な感じです。



また、健康食品サプリメント業界にでもあるのだが、商社や問屋を利用した下請法回避という方法も起こりえる。
まぁ、資本金が1000万円超の商社や問屋に対して、原料メーカーって、1000万円以下の資本金の会社が多いので、回避できないケースの方が多いのだが。

何れにしても、今後、中小企業を中心とした円安関連倒産がドンドン起こってくるだろう。



特に、以下の事業で倒産が起こるといわれているが、健康食品サプリメント業界は、薬系の要素も持つので、純粋な食品ほど、倒産が行ないと予測される。

繊維・衣服等卸売業
食品製造業
家具・装備品製造業

こんな状態で、賃上げを要求するお偉いさん達には、この現実を見てないというか、あえて見ようとしていないのだろう。
コロナ禍に一部の中小企業の飲食店を見殺しにしたのと同じです。

要するに、今の日銀の金融政策は国民を苦しめる大失策であり、アベノミクスという一部の人達だけが優先して潤わせる方針を実行し続けられているのが問題。現状、持論だが1ドル120~125円の為替になるよう調整されるべきなのだろう。

一方、今回の物価高騰で生活が圧迫されながら、加えて政治と新興宗教の関係がこれだけ問題視されているのに、日本は、暴動どころか?デモすら起こらない。
こういった国民性があるから、国民は馬鹿にされたような態度を取られ続けるのだろう。

基本的に、弊社は、OEM事業と原料事業の2軸で成り立っているのだが、輸出事業を強化して3本目の軸を作って、安定化させていく必要があるのだろう。
輸出事業、円安時に行わなければ、いつやるの?今でしょ!
まぁ、臨機応変に経営していこうと思います。