先週、仲間の原料メーカーさんからブドウ種子の表示について、質問を受けました。
申し訳なさそうに質問していました♪
そのやり取りを紹介です。

K:栗山、B:仲間
B:「ブドウ種子エキスって、ブドウポリフェノールって原材料表示は可能ですか?」
K:「ポリフェノール量はどれくらいですか?」
B:「70%です。」
K:「無理ですね・・・。」

ポリフェノールの原材料表示を行う場合、以前、行政より95%以上の含有量が必要と指導を受けた経験があるから、70%の含有量では難しいのです。
まだ、続きがあります♪

B:「プロアントシアニジンは95%なんですけどね・・・。」
K:「それなら、まあ、なんとかできるでしょう♪」

で、一件落着になってしまいました。
どういうことかを解説しますと、プロアントシアニジンは、ポリフェノールの一種です。
※詳しくはフィトケミカルマップの記事をご参照ください。
プロアントシアニジンは、ポリフェノールに含まれます。

一方、分析の方法の違いから、プロアントシアニジンとポリフェノールの含有量が逆転しています。
重合度が高ければ高いほどプロアントシアニジンは、こういった現象が生じてしまいます。

主に、ポリフェノールはOHの数を指標物質(タンニン、没食子酸など)と比較して数値化しており、プロアントシアニジンはUV法が多いです。これも最大±35%で誤差があるようです。誤差は重合度によるものでしょう。
ポリフェノールの重合が多いということは、ポリフェノール同士が架橋しているので、OHの数も必然的に減ってきます。そうすると、逆転するのです。
まあ、ポリフェノールの定量って、結構、いい加減なのです。HPLCなどで厳密に測られている訳でないので。

日本の場合、どちらにも公的定量方法というものが存在しないので、どちらを優先すべきという答えはありません。厳密にはグレーゾーン。こういった場合、この現象をきちんと説明し、「ポリフェノールの一種であるプロアントシアニジンが95%以上なのでブドウポリフェノールとしている。ただし、重合度が高いため、ポリフェノール含有量が適正に分析されない。」と明確に答えれば問題ないと思います。

ブドウ抽出物でなくブドウポリフェノールとすると、クリエイティブ上、やっぱり優位に進めることができます。
科学的クリエイティブは、化学(科学)がわからないと難しいでしょう。今後、こういった科学的クリエイティブ開発を行っていく上でも理系の人間の必要性は高まるでしょう。
多くの理系の人間が活躍してもらいたいものです!