月曜日、今更ながら、2月に行った値上げを基本の新規用原料見積りシートに反映しました。
3ヶ月も経過しているのだが、弊社の原料顧客のほとんどがリピート既存顧客のため、それだけ新規で見積りを出す頻度が少ないことを意味します。

一方、価格の設定は、弊社の戦略を明確に反映している。それは、結構複雑で、原料毎に戦略が異なる。
まぁ、全体的な戦略は、以下の記事が最もわかりやすいだろう。



実は、問屋・商社の顧客も、2種類の価格が用意されており、関係性で優遇度合いが全く異なってくる。
新規や取引があまりない問屋・商社は、全く優遇されず、受託加工会社向けの価格と大差がない。寵愛という存在自身、日本独特の商文化であり、すべての問屋・商社に優遇した価格を出す必要はないと私は考えています。

これは、弊社が問屋・商社を積極的に増やそうとしていないことを意味する。既存の顧客だけで十分だと考えている。

その根底には、商品開発のスキームが大きく変化している点があります。



近年、大手さんでさえ、直取引が増えてきています。弊社も、上場企業の取引先が増えてきている。

基本的に、弊社は、原料会社ならびに販売コンサル会社としてスタートしているため、ほとんどの受託加工会社さんと取引がある。

設立時、受託加工会社さんは、どこも取引してくれたが、ぶっちゃけ、一部の問屋・商社さんは、冷たい対応だった。双方の締め支払い条件が異なるという酷い会社も存在した。
そのため、弊社が成長してきて、直口座を持ちたいというお願いがされたが、全て断られており、未だ弊社関連会社経由での取引しかされていない。

これも先述した2種類の価格が用意されている理由であり、設立時から仲良くしていた問屋・商社さんには、少し優遇された安めの価格が出ている。現在、2社存在する。

そして、弊社は、OEM会社として急成長した際、原料の仕入れは、この2社を中心に行いました。2017年頃には、弊社の仕入れ額が上回るような状況が生じました。

まぁ、単にたくさん作っているだけでなく、リピート受注を受けれるような商品開発を行い続けているので、リピート発注の積み重ねで売上が伸びている。

全体業界では、沈んでいても、

なお、現在、積極的な営業は一切行っていませんが、少しづつですが原料事業も伸びています。でも、OEM事業ほどではなく、売上規模もOEM事業の半分程度になっている。

OEM事業では、原料事業と変わらんくらいの原料を動かし始めている。まめ鉄に関しては、8割以上が弊社OEMで消費している現状も存在しています。昨年実績の約2500kgの内、1200kg弱を商品製造に使用しているOEM顧客も存在し、今期も1500kgくらいの使用を予測している。

こういった状況からもわかる通り、弊社では、OEM事業のための原料事業へと変化し始めている。

もちろん、この変化は、原料の価格戦略にも影響してくる。

すでに、OEM専用の原料も数点存在し始めているし、大口顧客専門の留め型原料仕入れも盛んに行われ始めています。

今後は、引き続き、中小企業中心のOEM事業を伸ばしていければと思っています。
一方で、現時点において十分に収益も出ているため、無理に売上を伸ばすつもりはない。特に、原料事業。

終売したり、供給を止めることはありませんが、今まで通り、酷い売り方をしている販売者への供給は、ドンドン止めていこうと考えています。

また、次の原料開発もいろいろな形で取り組んでおり、顧問先の原料メーカーと連携して、新たな原料を生み出していければと考えています。

そして、その基本指針には、オンリーワン原料での展開と特許戦略がある。

私は、今後ますます、地味に、水面下で走り続けるでしょう。