健康食品サプリメント原料OEM製造業界 生き残り術

健康食品サプリメントの受託製造加工;OEMや原料供給を行う栗山雄司(広告代理店経験のある博士マーケッター)のブログ。原料クリエイティブからの商品設計ノウハウ、最新研究データ、機能性表示食品、食品表示法・薬機法・景品表示法、中国を始めとした海外展開の話など

機能性食品素材で介護のない幸せ笑顔あふれる世の中を作ることがです。そのためには、素材の研究開発とマーケット創造の両方が不可欠です。
本ブログでは、その理想像を追い求めながら、その実践で得られた市場での生き残り術を紹介していきます。

マーケット情報や学術情報を集約しながら、会社のフォーミュレーターとして、日々、健康食品サプリメントを作ってます。
近年は、機能性表示食品にも力を入れております。

仕事のご依頼がございまいたら、弊社までお気軽にお問い合わせください。

フェリチン鉄

ビーガン/ヴィーガン対応のビタミンD2と鉄

先日、ビタミンDの記事を書きましたが、そこそこアクセスが集まっており、市場ニーズの高まりを感じています。



そこで出てきた質問。

ビタミンD3は、ビーガン(ヴィーガン)対応ですか?

というもの。
そして、調べた結果。

ビタミンD3は、ビーガン非対応!

実際、弊社ののパートナーの記事だが、こういった記事まで書かれています。



ビタミンD3は、毛脂から抽出したコレステロールをもとに合成されるようです。

過去、肝油からビタミンD3を抽出していたようですが、コストの問題でもう作られていないようです。まぁ、どちらも、動物由来なので、ビーガン非対応。

ちなみに、ビーガン(Vegan)って何や?
という人もいらっしゃったと思います。

ビーガンとは、わかりやすく言うと、ベジタリアンの1つ。
ベジタリアンは、主に以下の4つに区分されます。

ビーガン(植物性食品のみを食べる)
ラクト・ベジタリアン(植物性食品と乳製品は食べる)
ラクト・オボ・ベジタリアン(植物性食品と乳製品、卵は食べる)
ペスコ・ベジタリアン(植物性食品と魚、卵、乳製品は食べる)

ビーガンとは、完全菜食主義者。

弊社は、ビーガン対応したオーガニック大豆由来フェリチン鉄を取り扱っているため、必然的に、ビーガンと接することも増えました。
ちょっとづつ詳しくなってきている☺

最近、仕事上で知ったのですが、インドは、ペスコ・ベジタリアンが多いそうです。特に、王族などアッパー層に多いそうです。
そういう方々は、基本、四つ足の飲食を嫌うそうです。チキンはOKという方々もいらっしゃるそうです。
だから、インドのカレーって、意外に野菜カレーや豆カレーが多く、次いで、チキンやマトンのカレーが多いんだろうなぁと思いました。

なので、弊社の鮭鼻軟骨抽出物(プロテオグリカン原料)は、意外に、インドでニースがありました。でも、インドは時間がかかる・・・。

話は戻り・・・
ビーガンが多いアメリカでは、ビタミンD3ではなくビーガン向けのビタミンD2商品のニーズがあります。ビタミンD2は、主にオーガニックマッシュルーム由来で、人はビタミンD3と同じように利用できるようです。

mushroom

アメリカ市場では、未だビタミンD(+ビタミンK)ブームが続いており、このコロナウイルス問題で、再び注目を浴びています。
日本とは比べ物にならないくらい、ビタミンD市場は大きいです。
だから、ビーガンが多い(2019年の推定で7〜8%)アメリカでは、ビタミンD2ニーズも日本と比較するとはるかに大きいのです。

ちなみに、日本のビーガン率は、約2.1%だそうです。



思ったより多い。
おそらく、少しづつ増えている。

まぁ、日本はこういった市場なので、ビタミンD2は、ビーガン対応だけの切り口だけで絶対に成功しないだろう。
同じくビーガン対応している大豆由来フェリチン鉄(まめ鉄)も、同様なことが言えます。
我々は、そこをどう攻めるかも腕の見せ所なのだろう。

まめ鉄/大豆由来フェリチン鉄 FAQ

弊社の健康食品サプリメントOEM情報サイトに、まめ鉄/大豆由来フェリチン鉄 FAQのページを追加しました。



今回は、3質問だけへの回答ですが、今後、増やしていく予定です。
是非、参考にしていただければ幸いです。

Q1:妊婦でも摂取しても大丈夫ですか?

A1:
大豆由来フェリチン鉄は、大豆食品にも含まれており、実は、皆様も知らず知らずのうちに摂取されています。大豆中のフェリチン鉄の存在が明らかになったのも、1990年代と近年であるため、あまり知られていないだけです。
(現在、FAOなどでは、豆由来のフェリチン鉄は、途上国の鉄補給源として検討されています。)
フェリチン鉄の特性上、炒った乾燥豆や短時間の熱殺菌のみ行われた豆乳には、フェリチン鉄が多く含まれています。
また、フェリチン鉄は長時間加熱すると分解してしまうのですが、豆腐など大豆食品にも、少し壊れた形でフェリチン鉄が含まれます。

なお、フェリチン鉄の原料となっている大豆抽出物:まめ鉄は、大豆からフィルター分離でフェリチン鉄を多く含むタンパク質層だけを抽出した原料です。

上記のような観点より、フェリチン鉄は、大豆食品からも摂取している成分であるため、大豆アレルギーさえご注意いただければ、安心して利用いただけると考えております。
(子供の場合、加えて、推奨摂取量への注意が必要です。)
※ご心配な場合は、かかりつけのお医者様にご相談くださいませ。

引用文献:
国際農研:34. 生物学的栄養強化(Biofortification)―「隠れた飢餓」撲滅への期待
増田太郎:ダイズ加工食品における鉄成分 ―その形態と食品加工への影響に関する研究― 大豆たん白質研究 2015;18 58-63
Ferritin-iron is released during boiling and in vitro gastric digestion. J Nutr. 2008;138(5):878-84.


Q2:大豆イソフラボンの心配は、心配はございませんか?

A2:
第三者分析機関で分析した大豆抽出物:まめ鉄中のイソフラボン量は、0.5mg/gです。
鉄を10mg摂取するために必要な大豆抽出物量は、200~300mgであり、推定されるイソフラボン量は、0.1~0.15mgと、非常に少ない量です。食品安全員会で示されている特定保健用食品としての大豆イソフラボンの安全な一日上乗せ摂取量の上限値は30mgであり、以下の通り、また多くの大豆食品にもイソフラボンが含まれております。

納豆( 1パック50gあたり):65mg
大豆飲料(125mlあたり):69.0mg
豆腐(1/2丁 110gあたり):55.0mg
油揚げ(1/2枚 75g):52.5mg
大豆煮(50g):30.0mg
きな粉 (大さじ1 6g):15.6mg
みそ(大さじ1 18g):7.2mg
出典:ふじっこWebサイト

それら値からも、まめ鉄の摂取においてイソフラボンの摂取で心配ないことがわかります。


Q3:まめ鉄は、キレート鉄ですか? また、キレート鉄ってどのようなものですか?

A3:
まめ鉄は、キレート鉄ではありません。

キレート鉄とは、無機鉄を化学処理して鉄を錯体化した鉄素材です。個人輸入や海外直送のサプリメントサイトで販売されていますが、日本では認可されておらず、未承認医薬品(原料:指定外添加物)の区分に該当します。
キレート鉄は、吸収が良いため、過剰症のリスクもあります。

健康食品サプリメントの輸入販売において、最も輸入違反事例として多いのがキレート鉄を含むキレートミネラルを配合した商品です。稀にAmazonや一部モールで販売されているケースもありますが、日本では違法な商品です。

なお、こういったキレート鉄を摂取し、過剰症など健康被害を生じた場合、海外メーカーから誠意ある対応を受けれない可能性が高いです。個人輸入や海外直送のサプリメントは、自己責任になるため、少なからずリスクがあるのです。

鉄強化された豆の摂取による貧血改善と生物学的栄養強化

先日、このような記事を見つけて、豆由来のフェリチン鉄は、後進国における栄養(鉄)不足にも活用されていることを知りました。

鉄強化豆の食事はルワンダの貧血の女性の健康を改善

.
この原文も目を通してみました。
Increased Iron Status during a Feeding Trial of Iron-Biofortified Beans Increases Physical Work Efficiency in Rwandan Women. J Nutr. 2020;150(5):1093-1099.

同時に、Biofortification(生物学的栄養強化)というものを初めて知りました。

まずは、この報告の紹介ですが、鉄強化された豆の18週間の摂取で、ルワンダの女子大学生の身体活動能力が改善されたというものです。
被験者は、鉄欠乏の症状がみられる16-25歳の女子大学生ということなので、被験者は、鉄欠乏により、身体活動が低下していたのでしょう。

そして、鉄強化された豆を摂取した貧血女性は、ヘモグロビン(Hb)と体内鉄状態(;フェリチン値)が回復していることが示されています。

まぁ、この報告は、鉄強化された豆の有用性を示すことが目的なので、解説はここまで。

今回は、この報告をもう少し解説してみたいと思います。

おそらく、豆は生のままで食べれないため、当然、調理で加熱して食されているだろう。
大豆に限らず、豆中の鉄は、フェリチン鉄として存在します。フェリチン鉄は、ヘム鉄と同じく、包まれた形の生体鉄。大豆由来のフェリチン鉄の吸収性が良い点も、確認されています。
vs hem
カリフォルニア大学のエリザベス・タイル教授らは、すでに1990年には大豆由来のフェリチン鉄の研究を手掛けいます。

Evidence for conservation of ferritin sequences among plants and animals and for a transit peptide in soybean. J Biol Chem. 1990;265(30):18339-44.

豆から鉄を摂取するという点ついて、日本では、まだまだ新しい知見だが、海外では、少しづつ認知が広まっているのでしょう。

そして、豆中のフェリチン鉄は、調理による加熱でアポフェリチンが分解すると予測されます。一方、フェリチン鉄のコア(核)であるナノ鉄は、フェリチン鉄と同じエンドサイトーシスで吸収することが以下論文で報告されています。

A nanoparticulate ferritin-core mimetic is well taken up by HuTu 80 duodenal cells and its absorption in mice is regulated by body iron. J Nutr. 2014;144(12):1896-902.

おそらく、調理された豆中の鉄は、フェリチン鉄内コアのナノ鉄(生体が利用できるナノ上の鉄)として吸収されているものと予測されます。
また、アポフェリチンは、分解し切っておらず、一部は変性しながらも残っている可能性もあるだろう。
そういった摂取の仕方でも、豆由来のフェリチン鉄は、しっかり貧血を改善させるようです。

最後に、Biofortification(生物学的栄養強化)についてだが、これは、SDGsの一環で行われている活動なのですが、私が説明するより、以下の国立研究開発法人 国際農林水産業研究センターの説明ページを読むと良いでしょう。上記のルワンダの報告とも関与していることも伺えます。



ちなみに、実は、新型コロナウイルスとも関係がない訳ではないです。
やはり、低栄養だと、ウイルスに対する抵抗力を十分に持てません。

一方、どうしても引っかかるのは、生物学的栄養強化の手法についてです。
土壌改良や品種改良という手法もあるだろうが、やはり、最も効率が良い手法は、遺伝子組み換えだろう。
比較的、遺伝子組み換え作物に寛容なアメリカ主導で動くと、遺伝子組み換えの作物が用いられるだろう。
食べるものに困っている貧困国なら良いのか?という疑問も生じてしまいます。
この点については、もっと勉強していこうと思います。

我々が取り扱う有機大豆由来フェリチン鉄素材(まめ鉄)も、生物学的栄養強化をされた豆から抽出すると、より効率的に鉄を摂取できるようになるだろう。
どんな生物学的栄養強化なのかを知り、それが良いことなのかも、しっかり評価していかなければならないだろう。

また、豆由来のフェリチン鉄について、我々の視点でもっと研究開発を進めていくべきだろうと感じました。
私がやるべきことは、まだまだたくさんありそうです。
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博士論文は海洋プラスチックごみがテーマ。
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