富山大系の研究とは別ラインのようだが、ジオスゲニンの認知症関係の論文が投稿されました。それも、なんとマニアックなプテロスチルベン(メチル化レスベラトロール)との組み合わせで。
ドネペジル(アルツハイマー型認知症の医薬品)を対照としています。
結果として、ドネペジル・ジオスゲニン単体・プテロスチルベン単体よりも、ジオスゲニンとプテロスチルベンの併用でないと有効性は示さなかったというものでした。
今回は、ビタミンD受容体へのアプローチではなく、抗酸化と抗炎症がベースになった報告でした。
確かに、ビタミンD受容体だけで認知症にアプローチされている訳ではないと思います。
性ホルモンからもアプローチされているでしょうし、今回のように抗酸化や抗炎症の観点からもアプローチされているでしょう。
と言っても、試験管レベルでの検証なので、ヒトでも併用の方が顕著に効果を示すとは限りません。
ジオスゲニンは、吸収率と生物学的利用能が低いという問題てもあるので、有効性を出すには何らかの加工も必要です。
また、すでにヒトでジオスゲニンだけで有効性が出ているのに、なぜ?併用する必要があるのかな?と思いつつ、こういった組み合わせの研究も行われていくのだろうなぁと思いました。
引用文献でも、富山大学の研究は全く引用していないし、ちょっとした違和感も感じました。
利益相反はないと記述されていましたが、スポンサーも存在するんじゃないかな?と思ってしまいました。
何れにしても、弊社は、次のヒト臨床試験へとジオスゲニン研究を進めています。
ただし、認知機能ではない。
良い結果が出るのを祈るのみ。
ドネペジル(アルツハイマー型認知症の医薬品)を対照としています。
Enhanced Neuroprotection by Diosgenin and Pterostilbene Combination Against Neurotoxicity Induced by Amyloid-Β 1-42 in SH-SY5Y Differentiated Cell Models
SH-SY5Y分化細胞モデルにおけるアミロイドβ1-42誘導性神経毒性に対するジオスゲニンとプテロスチルベンの併用による神経保護効果の増強
Abstract
Background: Alzheimer's disease (AD) is the predominant age-related neurodegenerative condition, characterised by the gradual and irreversible loss of neurons. Key pathological features include amyloid plaques and neurofibrillary tangles, which trigger a chronic inflammatory response in the brain, leading to microglial activation and proliferation.
Purpose: This study evaluated the neuroprotective potential of diosgenin (DGN) and pterostilbene, two phytoconstituents with known antioxidant and anti-inflammatory properties, in amyloid-β 1-42 exposed SH-SY5Y cells.
Methods: Human neuroblastoma cells were cultured and neurodifferentiated with retinoic acid, then exposed to amyloid-β 1-42 to simulate the AD model. Treatments included DGN (1.5 µM), pterostilbene (PTB) (1.5 µM), their combination (0.25 µM and 0.5 µM), and donepezil (1.2 µM) as a standard drug for comparison. The effects of treatments were assessed through cell viability, reactive oxygen species (ROS) levels, apoptosis, inflammatory cytokines, and BDNF levels using various assays, including flow cytometry, ELISA, Western blotting, and inhibitory assays for NOS, H2O2-mediated oxidative stress, DPPH, AChE, and β-secretase.
Results: DGN and PTB combination indicated increased cell viability, reduced microglial activation, decreased apoptosis, and lower ROS levels, with the maximum effect observed in the combination group (0.5 µM). Combination treatments also showed maximum inhibition in various assays and reduced levels of cytokines while upregulating BDNF, highlighting their neuroprotective, anti-inflammatory, and antioxidant activities.
Conclusion: The findings suggest that the combination of DGN and PTB may serve as an effective neuroinflammatory modulator in managing neurodegenerative diseases.
↓ Google翻訳
要旨
背景:アルツハイマー病(AD)は、加齢に伴う神経変性疾患の代表例であり、ニューロンの漸進的かつ不可逆的な喪失を特徴とします。主要な病理学的特徴として、アミロイドプラークと神経原線維変化が挙げられ、これらは脳内で慢性的な炎症反応を引き起こし、ミクログリア細胞の活性化と増殖につながります。
目的:本研究では、抗酸化作用および抗炎症作用が知られている2つの植物成分、ジオスゲニン(DGN)とプテロスチルベンの、アミロイドβ1-42曝露SH-SY5Y細胞における神経保護作用を評価しました。
方法:ヒト神経芽腫細胞をレチノイン酸で培養・神経分化誘導した後、ADモデルを模倣するためアミロイドβ1-42に曝露した。治療薬として、DGN(1.5 µM)、プテロスチルベン(PTB)(1.5 µM)、それらの併用(0.25 µMおよび0.5 µM)、そして比較のための標準薬としてドネペジル(1.2 µM)を用いた。治療効果は、フローサイトメトリー、ELISA、ウェスタンブロッティング、NOS、H2O2介在性酸化ストレス、DPPH、AChE、βセクレターゼ阻害アッセイなど、様々なアッセイを用いて、細胞生存率、活性酸素種(ROS)レベル、アポトーシス、炎症性サイトカイン、BDNFレベルを評価した。
結果:DGNとPTBの併用は、細胞生存率の上昇、ミクログリア活性化の抑制、アポトーシスの減少、およびROSレベルの低下を示し、最大の効果は併用群(0.5 µM)で観察されました。併用療法は、様々なアッセイにおいて最大の阻害効果を示し、サイトカインレベルを低下させる一方でBDNFをアップレギュレーションし、神経保護作用、抗炎症作用、および抗酸化作用を有することを明らかにしました。
結論:これらの結果は、DGNとPTBの併用が、神経変性疾患の管理において効果的な神経炎症調節薬として機能する可能性を示唆しています。
和文紹介
結果として、ドネペジル・ジオスゲニン単体・プテロスチルベン単体よりも、ジオスゲニンとプテロスチルベンの併用でないと有効性は示さなかったというものでした。
今回は、ビタミンD受容体へのアプローチではなく、抗酸化と抗炎症がベースになった報告でした。
確かに、ビタミンD受容体だけで認知症にアプローチされている訳ではないと思います。
性ホルモンからもアプローチされているでしょうし、今回のように抗酸化や抗炎症の観点からもアプローチされているでしょう。
と言っても、試験管レベルでの検証なので、ヒトでも併用の方が顕著に効果を示すとは限りません。
ジオスゲニンは、吸収率と生物学的利用能が低いという問題てもあるので、有効性を出すには何らかの加工も必要です。
また、すでにヒトでジオスゲニンだけで有効性が出ているのに、なぜ?併用する必要があるのかな?と思いつつ、こういった組み合わせの研究も行われていくのだろうなぁと思いました。
引用文献でも、富山大学の研究は全く引用していないし、ちょっとした違和感も感じました。
利益相反はないと記述されていましたが、スポンサーも存在するんじゃないかな?と思ってしまいました。
何れにしても、弊社は、次のヒト臨床試験へとジオスゲニン研究を進めています。
ただし、認知機能ではない。
良い結果が出るのを祈るのみ。











