今回は、少々テクニカルな内容の記事です。
製造ノウハウ/設計ノウハウってやつです。

近年、シトルリンのOEM案件は、多く頂いております。
そして、ここ最近、非常に増えているのは、シトルリンが1800~3000mgなどという高用量商品です。
ある大手さんの影響。
この流れは、原料仕入れが強い弊社としては、ありがたい流れです。

一方、無茶な要望も多いです。
それは、1カプセルもしくは1粒の設計にしてもらいたいというもの・・・。

例えば、賦形剤も含めて2000mg配合する錠剤ならば、直径2cmくらいのラムネサイズになってしまいます。飲み込めない・・・。
また、ハードカプセルは、米国で流通する000号でも、そんなに入りません。820~1640mgとなっていますが、1500mgが限界でしょう。
まぁ、1カプセル・1粒というのは、ちょい無理があります。

だからと言って、1号カプセルにした場合、頑張っても5~6粒くらいになってしまうでしょう。
それはそれで、かなりコスト高になります。
これだけ高用量になると、最適剤型は、錠剤になります。

私の考え方ですが、カプセルは多くても1日あたり3粒以内の設計にした方が良いです。
コスト的に。
好ましいのは、1日あたり2粒。
日本人の場合、男性向け商品は1号まで、女性向け商品は2号までの大きさが好ましいです。

最適剤型が錠剤の場合、摂取量が多い場合や飲みやすさを改善したい場合、いろいろと工夫する必要があります。

例えば、単なる粉末を用いている場合、エキス末へ変更するのも一手です。
可能であれば、弊社の赤ワインエキスのようにグラス換算できるような、粗原料換算できるエキス末などが理想です。

カプセルは、有効成分の含有量が多く摂取量も少ない様な原料に適しています。たくさん摂らなければならないアミノ酸などは、顆粒か錠剤。もちろん、3000mgを超えてきたら、当然、顆粒が良いです。味付けが面倒ですが。

また、形状を丸錠からラグビー型に変更してみるのもオススメです。

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私は、丸錠だと350mgが飲み込める限界ですが、細長いラグビー型だと500mgでも難なく飲み込めます。
ハードカプセル同様、形状が細長いのでツルンと喉を通りやすいのだと思います。

海外の座薬のようなバカでかい錠剤も、ラグビー型であることが多いのは、同様な理由があるのでしょう。

顧客は、たまに消費者の利便性というものを考えずに商品設計して、そのまま製造に踏み切ってしまいます。
当然、失敗します。
製造側の営業マンは、こういった提案ができて上手く誘導できてこそ一人前。
顧客の言いなりではいけません!

まぁ、女性だったら、小さい方のラグビー型錠の方が好ましいのかな。
今後、我々も研究です。
日々研究、お客様から学ばせていただいています。
感謝です。