昨年末あたりから、オンライン診療を行っている若い医師からの問い合わせが増えています。

オンライン診療もかなり飽和して、厳しい状況になりつつあるのかな?と思っちゃいます。
特に、個人で開業されているクリニック。
やっぱり、大手IT会社がシステマティックなスキームで進出しているから、個人経営だと、なかなか対応できなくなってきているんだと思います。



結局、コスト合戦になってしまうので、どうしても収益性の面で苦しくなってくる。そんな状況が加速しているのだろう。

また、クリニックのネット集客は、多店舗になればなるほど広告費用対効果が良くなるセオリーがあるので、特徴のない個人のオンライン診療クリニックは、ドンドン淘汰されていくだろう。

そこで、サプリメント販売のような物販に活路を見出そうとされているケースが増えてきているのでしょう。
むしろ、先日紹介した私の顧客の成功例は、オリジナルサプリメントを差別化戦略として活用した。そして、実際、サプリメントで、治療の効果を高めた。

結論として、選択と集中で、1品のオリジナルサプリで勝負しないと成功できないでしょう。



上記ページの補足:
商品は、中価格帯(単品で5000円前後、定期コースで4000円前後)で、リピート性の高いものが好ましい。イニシャルの製造コストは、最小ロットで総額70万円前後。パッケージは、凝らずにできるだけシンプル(嵩張らないアルミ袋推奨)。

まぁ、そういったクリニックさんは、資金も潤沢とは限らないので、1品のオリジナルサプリを作ることもできないかもしれない。
でも、多品目で、いろいろな卸商品を売っちゃうと、大して儲からんし、売り分けのオペレーションの人件費が合わない。

基本、勝負する決断力や覚悟のない医師が多いため、案件はなかなか成約しないだろう。やっぱり、ほとんどの医師は、ビジネスマンではない。
加えて、上記のようなセオリーを紹介しても、個が強すぎて、なかなか言うことを聞いてくれる医師ばかりではない。

おそらく、こういったケースは、ますます増えてくるんだろうなぁ・・・。

弊社は、幸い、勝ち組のオンライン診療クリニックや販売力のあるクリニック、ビジネスドクターの顧客が多く、顧客に恵まれていたんだろうなぁ。

まぁ、こういった資金の問題、共同購入方式として、1つの法人をベースとした複数人の医師の共同プロジェクト・共同商品で展開すると良いのだろうが、なかなか上手くいかなかったりするのだろう。

オンライン診療の制度が始まり、若い医師が容易に独立できるようになりました。
一方、ビジネスは、そんなに甘くない。
加えて、コロナで盛り上がったオンライン診療は、再びオフライン診療へと戻りつつある。

今後、個人のオンライン診療クリニックは、ますます苦しくなるのかもしれない。そういった一端というか、そういった闇の部分が垣間見えてきました。

最後に、オンライン診療という制度は、医師を道具にしたドライなビジネスモデルだけを加速させる制度だったのかもしれない。
特に、AGAなどは、スキーム化しやすく、ドライなビジネスモデルを作りやす野だろう。
表現は悪いかもしれないが・・・ED薬クリニックの医師と同じで、存在すればよいだけ。

会計事務所なども、同じようなドライなビジネスで展開する会社さんだけが勝ち残っている。
IT技術を利用しつつ、会計士が必ずしも行う必要のない単純作業を低賃金のバイトやパートにやらせて、低価格でサービス提供するような会計事務所。

幸い、医療のオンライン診療は、上手くスキームを組むことで、サプリメント物販で成功できる余地が残っている。
ただし、大手IT会社が行わないようなスキームを組む必要がある。

これからチャレンジされる若い先生達にも頑張ってもらいたものです!