最近、まめ鉄の問い合わせで多いのですが、既存商品のクリエイティブをそのまま利用したいというニーズです。特に、原料の問い合わせで。
真似する商品は弊社OEM顧客の商品なのに・・・ぶっちゃけ、ビジネスが始まる前から良く宣うなぁと気分を害すことも多々あります。

私が広告代理店時代に最も学んだことは、以下のこと。
クリエイティブによって広告レスポンスが変わるから、商品開発の段階からクリエイティブを意識しなければ、通販事業は上手くいかない。
そのクリエイティブは、独自性が強いほど、販売のLTVを伸ばす。一方、独自クリエイティブを創っても、レスが出れば出るほど、真似されやすい。

優れた広告代理店は、レスを追うため、広告クリエイティブの徹底したABテストを行う。一方、どんなに頑張っても、レスが出ない商品も存在するし、限界がある。
究極、原料レベルから自社しか謳えない独自クリエイティブ創りが求められる。

そのため、弊社は、原料メーカーには珍しく、そのクリエイティブ創りも積極的に行っている。もちろん、ホワイトなゾーンで。

実際、まめ鉄には以下のようなクリエティブ表現があります。
カリフォルニア大学バークレー校のエリザベス・タイル教授は「子供達に安全に鉄が補充できる素材を作りたい」という想いから研究をスタート。

原料を購入し、勝手に真似している会社は少なくない。
一方、これは、2016年3月10日に販売者さんがSloIron社の社長に取材した際の一説から表現されており、厳密には、他の会社は利用できないクリエイティブです。

勝っている販売者さんは、販売ストーリーやクリエイティブ創りのため、米国まで赴き、こういった努力まで行っている。

この顧客は、実際に世界で一番最初に大豆由来フェリチン鉄の商品化を行っているので、世界初も謳えている。

笑ってしまうのが、世界初でないのに、世界初を謳わせろという要望も多く届くこと。
嘘は付けないので、必ずお断りしています。
認めてしまうと、世界初の商品が複数生じてしまい、大豆由来フェリチン鉄への信頼度が落ちてしまいます。

その他のも、独自クリエイティブの作り方は、いくつか存在します。
その一例が、特許の部分貸し出し。もちろん、契約ベース。
以下の特許一覧に示してある、まめ鉄のアガベイヌリンとの組み合わせは、貸し出しの契約が行われている。



特許の利用も可能だし、競合が類似商品を作ることもできない。
もちろん、この顧客のように年間10万個以上の供給など、それなりの物量(発注)の担保が必要になる。

極稀で、詳細は開示できないが、契約ベースの独占供給条件で、顧客の特許取得サポートで独自処方と独自クリエイティブを演出するというケースの経験もあります。
これは、新しい試みでした。これによって、弊社も10年以上の原料の安定供給が担保されることになりました。

なお、上記の特許一覧ページに記されている利用指針の通り、特許に関するクリエイティブは、OEM供給と原料供給でも表現が異なってくるし、場合によっては利用を認めないこともあり得ます。

実際、独自クリエイティブ創りに対して、ここまでの努力をできる会社は、極僅かです。
でも、できている会社は、かなり高い確率で成功している。
弊社の成長も、これら顧客のお陰。共に成長しています。

だから、私は、独自クリエイティブ創りこそ、成功への近道だと考えています。

反対に、クリエイティブをパクって苦労せずに美味しく儲けようとしている会社さんは、瞬間的に売上が伸びても、中長期では衰退してしまう。
実際、まめ鉄の市場も、その差が表れ始めています。

ちなみに、独自クリエイティブ創りを機能性表示食品のヘルスクレームで行う会社さんも増えてきている。原料メーカーのありきたりのヘルスクレームでなく、独自のヘルスクレーム。
この領域は、ビジネス規模が大きくならないと踏み込めない領域。大手受託加工会社さんの領域。

最後に、このクリエイティブのパクリ問題、類似原料では謳えないのに謳わさているケースもあります。
例えば、非変性プロテオグリカンや極生プロテオグリカン。

まず、極生プロテオグリカンは、リナイス社の登録商標であり、リナイス社から原料が供給されていなければ謳えません。

次に、非変性プロテオグリカンは、分子量が90~140万Daのプロテオグリカンでは謳えず、200~415万Daのプロテオグリカンでしか謳えません。
例えば、鼻軟骨を回答した際のドリップ内のプロテオグリカンの分子量を計測すると、200~415万Daになっており、90~140万Daのプロテオグリカンはすでに変性していることがわかっています(近々、論文発表予定)。
それを満たす原料は、現在、リナイス社の原料だけです。

この業界、利益のためなら、行政から指導を受けるまで黒い表現でも攻め続けるため、嘘のクリエイティブ表現が蔓延ってしまいます。
行政には、しっかりエビデンスベースでジャッチしてもらいたい。
我々は、科学という武器で正々堂々と戦うのみ。