今年の抗加齢医学会では、抗老化ホルモンKlotho(クロトー)の話題が多かったようです。

そのKlothoは、主に腎臓でつくられる「抗老化タンパク質」およびそれをコードする遺伝子です。体内のミネラル代謝や酸化ストレスの防御をコントロールし、寿命や老化の進行に深く関わっています。



2005年、東京大学の研究チームがKlothoによる寿命の延長とその分子機構の解明したことで、一気に注目度があがりました。Klothoに関係する研究が盛んに行われるようになりました。

サーチュイン遺伝子のアカゲザルののように、血中のKlothoホルモンの濃度が通常の約2倍に上昇するように遺伝子操作を加えてあるマウスが3歳(ヒトに換算すると約120歳)以上活きたというストーリーも紹介されています。

そして、2026年、老化進行速度の指標となるバイオマーカーとして有効であることが報告され、さらに注目度が高まってきています。

Klothoの名称は、ギリシャ神話の生命の糸を紡ぐ女神に因んで Klotho と命名されたようです。

ちなみに、Klothoは、高リン酸が老化を促進することから「老化を早めるファストフード・インスタント食品」という切り口で利用されることがある。



次に、腎機能・Klothoと老化の関係は、以下のようなフローで起こるようです。

加齢による腎臓の機能が低下
   ↓
Klothoの発現量が著しく減少
   ↓
リン代謝異常(高リン血症による血管石灰化)。
   ↓
酸化ストレス増加
   ↓
慢性炎症と老化関連疾患(骨粗鬆症、動脈硬化、認知症など)

基本、Klothoは、リンの代謝・排出に関係するホルモンであり、このリンをコントロールすることでアンチエイジング作用をもたらします。

だから、Klothoは、腎臓関係の論文で頻繁に見かけます。

まぁ、過度な飲酒と老化の関係も、Klothoで説明できるらしく、過度な飲酒は、気を付ける必要があるなぁと思ってしまいます。





ちなみに、漢方の世界では、腎と肝がとても重要視される。肝臓はわかるけど、腎臓は、あまりピンと来ていなかった。
一方、前々職で、腎臓ややってしまい、季節の変わり目、気を抜くと急性腎盂炎を発症してしまう体になってしまい、腎臓の重要さは、身をもって理解している。

そして、今、アンチエイジングの主役となろうとしているのだが、未だピンとこない。
それが正直なところ。

ちなみに、Klothoは、ビタミンD受容体とも密接な関係なようです。なので、必然的に、ジオスゲニンもKlothoと密接になってくるだろう。

また、Klothoは、細胞内の不要なタンパク質や異常な小器官を分解・浄化する機能であるオートファジーを活性化させることで、強力なアンチエイジング効果を発揮することもわかっています。
Klothoとオートファジーも、密接に関係している。

ジオスゲニンもオートファージー活性が報告されているので、そのオートファージー活性もKlothoが関係している可能性もあるだろう。

漢方の世界において、ジオスゲニンの由来である山薬(山芋・長芋)は、生命力の源である「腎」の機能を高め、老化防止や気力回復に優れた効果を持つ生薬でにあります。

山薬とKlothoについては、以下のような論文もあるのだが、ジオスゲニンとの関係性も少なからずあるだろう。

Investigations on the anti-aging activity of polysaccharides from Chinese yam and their regulation on klotho gene expression in mice

上記論文の多糖体の中には、ジオスゲニン配糖体も含まれるだろうから。

何れにしても、Klothoとの関連性は、しっかりウォッチしておく必要があるだろう。

弊社サイトでも、こういった特設サイトを作成したが、少しづつ内容を充実させていこうと思う。