今日の朝から、日本テレビ「スッキリ」の受験密着シリーズでノッチの長女が化粧品開発の研究員になりたいという夢を持って中学受験をするコーナーが始まりました。
※<変更:2020年11月30>紹介ニュースのリンクが切れたので、シリーズのページにリンクいたしました。
一応、私も、化粧品研究開発を行っています。
化粧品会社の顧問も行っていますから。
私も同じような夢を持った時期もあったので、そういった夢を持った子供達に、いろいろアドバイスできることがあるんだろうなぁと思い、この記事をまとめることにしました。
化粧品開発には、主に2つのテーマに分けられると思います。
処方開発
素材開発
処方開発とは、商品開発に近い部分の研究開発です。
無数に存在する化粧品素材を組み合わせて、商品設計のベースになる処方(組み合わせ)を開発する業務です。
この仕事に就くには、理系の大学でも、化学・薬学の学科に進むと良いでしょう。
化粧品製造販売業の総括製造販売責任者にも必要な単位も取れるので、そういった単位を意識して授業を選ぶと良いでしょう。
もしくは、薬学部で薬剤師の資格を取ってしまうのも良いでしょう。
ちなみに、我が母校:東京海洋大学(品川キャンパス)でも、化学系の研究室を目指しながら単位を取得すれば、条件を満たすことができます。同時に、食品衛生管理者に必要な単位も取得すると良いでしょう。
母校にも、化粧品会社に進学した後輩達がたくさん存在します。
まぁ、品質管理にも適したスキルを有してしまうので、希望通りに研究開発の職に就けず、品質管理の仕事にも回されやすいので、そこは、認識して就職活動・就業を行わなければならないでしょう。
次に、素材開発なのですが、簡単に言うと、原料開発です。
私が顧問として行っているのも、この素材開発です。
この素材開発を行うのも、化学・薬学の学科に進むと良いのですが、適正な専門がもう少し細分化されます。
今までは、このような分野を学んできた学生が重宝されていました。
溶媒抽出
膜分離
菌培養
分析化学
まぁ、これからも重宝されるでしょう。
分析化学なんて、ずっと求められる技術です。HPLC(できればLCMS)が使えるだけでも、採用されやすくなります。
また、これからの素材開発では、このような分野を学んでおくと重宝されるでしょう。
ペプチド分析
細胞培養
どちらかと言うと、化学系の中でも生化学系。
細胞培養の基本としてPCRなどが使えると、採用されやすくなるでしょう。
時代は、幹細胞の培養細胞の機能性素材です。
今の市場は、このような分野が主流となっていますが、今後、少し変化していくでしょう。
例えば、オートファジー系やテロメア系の分野だったりとか。
最後に、就職先について。
ぶっちゃけ、大手さんに行くほど、研究職に就ける可能性は低くなります。
大手さんの研究開発職は、非常に狭き門。
今後は、海外留学してきて戻ってきたくらいの人材でないと研究職に就けない可能性があります。特に、外資系化粧品メーカーでは。
一方、実際問題、研究職の枠は、大手企業より中小企業の方が広かったりします。
原料会社のほとんどは、中業企業です。
また、中小企業の研究員の方が大事な研究が任されやすく、道具にならなくて良いです。
だから、私は、道具になりたくなくて、大企業の研究員を目指さなかった。最初から中小企業を選択した。
さらに、研究員のように工場に入ると出世もしにくくなるので、営業職(実際は学術営業職)に就いてから、実務を行わない研究業務を行おうとした。市場も理解して研究開発の方向性が決めれるゼネラリストを目指した。
そして、予定通り、顧問の形で、実務を行わない化粧品開発の研究職に就いている。同時に、自社の機能性食品素材の研究開発も行っている。
実務は行っていない。
ヒト臨床試験などによる検証まで行っているが、書状けにゃプロトコールなどを決めるだけで、実務は外部です。
いろいろな道があると思います。
でも、最後の最後で行っておこう。
化粧品開発の仕事は、非常に地道で地味です。
男性も多い世界。
華やかなのは、化粧品広告の世界。それも、大手さん限定。
化粧品開発は、決して華やかな仕事ではないので、そのことを理解して将来を模索されると良いです。
【追記】2020年11月30日
今、企画自身が叩かれているようです。
確かに今、中学受験する子供達は増えている。うちの子供達も受験する。
でも、公立に比べると、めっちゃお金がかかる。
まぁ、コロナ禍だから叩かれたのだろう。
だって、コロナによって私立中学受験したくたってできなくなった子供達も出てきているようだし、実際、親の事情で公立に戻る子達まで出てきている。
状況を考えると、ちょっと不謹慎かもしれない。
※<変更:2020年11月30>紹介ニュースのリンクが切れたので、シリーズのページにリンクいたしました。
一応、私も、化粧品研究開発を行っています。
化粧品会社の顧問も行っていますから。
私も同じような夢を持った時期もあったので、そういった夢を持った子供達に、いろいろアドバイスできることがあるんだろうなぁと思い、この記事をまとめることにしました。
化粧品開発には、主に2つのテーマに分けられると思います。
処方開発
素材開発
処方開発とは、商品開発に近い部分の研究開発です。
無数に存在する化粧品素材を組み合わせて、商品設計のベースになる処方(組み合わせ)を開発する業務です。
この仕事に就くには、理系の大学でも、化学・薬学の学科に進むと良いでしょう。
化粧品製造販売業の総括製造販売責任者にも必要な単位も取れるので、そういった単位を意識して授業を選ぶと良いでしょう。
もしくは、薬学部で薬剤師の資格を取ってしまうのも良いでしょう。
ちなみに、我が母校:東京海洋大学(品川キャンパス)でも、化学系の研究室を目指しながら単位を取得すれば、条件を満たすことができます。同時に、食品衛生管理者に必要な単位も取得すると良いでしょう。
母校にも、化粧品会社に進学した後輩達がたくさん存在します。
まぁ、品質管理にも適したスキルを有してしまうので、希望通りに研究開発の職に就けず、品質管理の仕事にも回されやすいので、そこは、認識して就職活動・就業を行わなければならないでしょう。
次に、素材開発なのですが、簡単に言うと、原料開発です。
私が顧問として行っているのも、この素材開発です。
この素材開発を行うのも、化学・薬学の学科に進むと良いのですが、適正な専門がもう少し細分化されます。
今までは、このような分野を学んできた学生が重宝されていました。
溶媒抽出
膜分離
菌培養
分析化学
まぁ、これからも重宝されるでしょう。
分析化学なんて、ずっと求められる技術です。HPLC(できればLCMS)が使えるだけでも、採用されやすくなります。
また、これからの素材開発では、このような分野を学んでおくと重宝されるでしょう。
ペプチド分析
細胞培養
どちらかと言うと、化学系の中でも生化学系。
細胞培養の基本としてPCRなどが使えると、採用されやすくなるでしょう。
時代は、幹細胞の培養細胞の機能性素材です。
今の市場は、このような分野が主流となっていますが、今後、少し変化していくでしょう。
例えば、オートファジー系やテロメア系の分野だったりとか。
最後に、就職先について。
ぶっちゃけ、大手さんに行くほど、研究職に就ける可能性は低くなります。
大手さんの研究開発職は、非常に狭き門。
今後は、海外留学してきて戻ってきたくらいの人材でないと研究職に就けない可能性があります。特に、外資系化粧品メーカーでは。
一方、実際問題、研究職の枠は、大手企業より中小企業の方が広かったりします。
原料会社のほとんどは、中業企業です。
また、中小企業の研究員の方が大事な研究が任されやすく、道具にならなくて良いです。
だから、私は、道具になりたくなくて、大企業の研究員を目指さなかった。最初から中小企業を選択した。
さらに、研究員のように工場に入ると出世もしにくくなるので、営業職(実際は学術営業職)に就いてから、実務を行わない研究業務を行おうとした。市場も理解して研究開発の方向性が決めれるゼネラリストを目指した。
そして、予定通り、顧問の形で、実務を行わない化粧品開発の研究職に就いている。同時に、自社の機能性食品素材の研究開発も行っている。
実務は行っていない。
ヒト臨床試験などによる検証まで行っているが、書状けにゃプロトコールなどを決めるだけで、実務は外部です。
いろいろな道があると思います。
でも、最後の最後で行っておこう。
化粧品開発の仕事は、非常に地道で地味です。
男性も多い世界。
華やかなのは、化粧品広告の世界。それも、大手さん限定。
化粧品開発は、決して華やかな仕事ではないので、そのことを理解して将来を模索されると良いです。
【追記】2020年11月30日
今、企画自身が叩かれているようです。
確かに今、中学受験する子供達は増えている。うちの子供達も受験する。
でも、公立に比べると、めっちゃお金がかかる。
まぁ、コロナ禍だから叩かれたのだろう。
だって、コロナによって私立中学受験したくたってできなくなった子供達も出てきているようだし、実際、親の事情で公立に戻る子達まで出てきている。
状況を考えると、ちょっと不謹慎かもしれない。