健康食品サプリメント市場では、かなり新規参入する企業が減っている。私は、未だ市場が成長産業であるかような嘘は決して言わん。
妄想は見ず、リアルだけを見ることにしているから。

さて、ここ数ヶ月、インターネット広告を中心とした広告費の高騰をコメントしておりますが、その変化は、広告型通販の商品開発にも影響が出始めています。

まぁ、反対に、モール型通販は、価格競争が激しくなってきている。
消費者を騙す悪質な商品も増えてきた。
悪質なリポソーム鉄商品なんて、その代表例。

また、モール型通販は、各成分の配当量を決め、広告費から逆算して目標原価を定めてから商品開発を行うため、どうしても低単価な商品を作ろうとされる。理想論というか、机上の空論で商品を作ろとする。
そして、目標原価で作れない場合は、商品化を諦める。だから、フェリチン鉄商品も、供給条件があるから、それを崩せず、諦める販売者が後を絶たない。

儲けれそうな市場を見つけたらトライしてみて、儲けれなそうだったり儲からなくなったら撤退する。
LTVを追わない。
それがモール型通販の特徴。

次に、広告型通販の商品開発は、どのように変わってきたのだろう?
1. 販売価格が6000円以上になった
2. オンリーワンの要素を強く求められるようになった
3. 機能性表示食品の比率が増えた
って感じですかね・・・。

広告費が高騰し、広告費用対効果が悪化すると、集客に投じたコストを回収するまでに要するリピート回数が大きくなる。
当然、販売単価が低ければ、回収するまでに要するリピート回数は多くなるし、反対に高ければ、回収も早くなり、黒字化スピードも速くなる。
これが顕著になってきている。

すべて、通販方程式の中で起こっている。



ただし、係数は変化し、利益が出にくくなっているのは間違えないだろう。

ちなみに、これは、最初から変わらんのだが、

顧客の満足度が高く、消費者に支持される商品

である必要性が、ますます高まった。
消費者に支持される度合いは、確実にリピート率やLTVに影響してくる。
当然、消費者を騙して売るゴミ商品のリピート率は極端に低い。

消費者を騙す商品が成功しない理由は、ここにある。
必然的にリピート率が低いから、いつになっても黒字化せず、広告費の赤字だけが嵩む。

その支持される要素として、オンリーワンの要素が強く求められるようになりました。
これ、近年の特徴。勝ち組ほど求めてくる。

市場でプレイヤーが増えると、必然的にゲームの理論で競争が激しくなる。この現象は、広告費用対効果も落ちることで示される。
競合が持ちえないUSPを持ってないと、価格だけの競争に陥り、広告費用対効果の落ち方も早くなる。その強いUSPの1つがオンリーワン要素。

そのことは、北の達人の木下社長の最新書籍でも詳しく紹介されているんですけどね・・・。


ぶっちゃけ、それって、健康食品サプリメント・化粧品の場合、原料を絡めないと作りにくい。
弊社が大口顧客とやっている戦略でもある。

また、機能性表示食品でも、他社が行っていないヘルスクレームや差別化表現が求められるようになってきています。
それも、オンリーワンの要素。

まぁ、機能性表示食品って、機能性関与成分によっては、単価が高くても売れるので機能性表示食品が検討されやすくなってきているのだろう。
でも、市場は、すでにオンリーワンのヘルスクレームを求め始めており、それを可能にできる販売者は限られます。

そんな変化が市場で起こっています。

機能性表示食品でなくても、弊社が供給する商品の単価は、どんどん上がってきています。
上記の動向を物語っているのでしょう。

なお、上記を理解して動いているのは、市場が見えていて、どちらかというと勝ち組の販売者さんが多い。
市場が見えない販売者は、広告型でも、モール型でも、勝ちモデルが見えずに右往左往している。

こんな厳しい状況なので、どうしても新規参入は減ってしまう。
仕方ない。
一方、我々は、少しでも勝っていける顧客を獲得して、共に成長していくしかない。
大変な時代になってきました・・・。