健康食品サプリメント原料OEM製造業界 生き残り術

健康食品サプリメントの受託製造加工;OEMや原料供給を行う栗山雄司(広告代理店経験のある博士マーケッター)のブログ。原料クリエイティブからの商品設計ノウハウ、最新研究データ、機能性表示食品、食品表示法・薬機法・景品表示法、中国を始めとした海外展開の話など

機能性食品素材で介護のない幸せ笑顔あふれる世の中を作ることがです。そのためには、素材の研究開発とマーケット創造の両方が不可欠です。
本ブログでは、その理想像を追い求めながら、その実践で得られた市場での生き残り術を紹介していきます。

マーケット情報や学術情報を集約しながら、会社のフォーミュレーターとして、日々、健康食品サプリメントを作ってます。
近年は、機能性表示食品にも力を入れております。

仕事のご依頼がございまいたら、弊社までお気軽にお問い合わせください。

特許・商標戦略

健康食品サプリメントの有効的な特許戦略

今日は、特許戦略の記事です。たまには、こんな記事で、こっそりノウハウや持論を公開します。

まず、特許戦略として、特許には、以下の3つの役割があると思います。

競合の排除 <防衛・排除>
競合の開発抑制・販売抑制 <牽制>
販売への活用 <販促>


戦略を失敗すると、特許の効力が最大限反映されないことがあります。
こういった特許戦略は、業界・業種によって、それぞれの特性があるだろう。成功するモデルは、同じではないと思う。

特に、健康食品サプリメントの業界は、ちょっと特殊だと思う。
2016年まで食品の用途特許が認められていなかったのも一因だろう。
海外企業の特許が意味をなさないことも多々ありました。

過去の事例として、海外企業の特許を振りかざして販売会社に通達分を送った会社の結果を紹介したい。

結果:
すべて無視され、積極的に取引されなくなった
要するに信用失墜しただけでした。

理由は、用途特許が認められていない時期であり、抵触するかが微妙な特許であり、弁護士との連名でなかったためだと考えています。

特許を振りかざすと信用失墜リスクも生じることを表しています。

通達文などは、販売会社さんしか行ってはいけない方法だと思う。大手企業の一部の会社さんは、取得前でも平気で通達文を送りつけてくることは、どうかな?と思いますが。
どんなに強い特許であっても、製造側の会社が通達文を発行すると争いしか生まない。

私の持論、製造側の会社は、どんなに強い特許であっても、告知だけ行い、顧客に判断を委ねるべきだと思う。

特許は、振りかざさなくても、有効に働かせる方法は、たくさんあります。
例えば、弊社の事例。



この特許は、全く振りかざさず、告知だけされています。
もちろん、ブーム時に値上げしなかったのと同様、特許が取得されても値上げしていません。
そして、今、販売にも活用され始め、売上にも影響し始めています。特許を検証する部署がある大きい会社さんの対応は、顕著です。牽制力として、特許戦略が上手く機能していると感じています。

そもそも、このレスベラトロールの市場は、NMN商品の副材として使用されるケースが増えている者のブームが終息し、すでに終わった市場でもあるので、攻める必要はなく、今あるシャアを守れれば良いと考えて、戦略を講じています。
その原料の売上が増えたのも、浮気された売上が帰ってきただけ。今やOEM比率が大きい弊社では、全体に対する売上比率も大したことがないので、あまり気にしていないというのが実際。
特許に抵触するとわかっていても、平気で営業活動を行う会社もあるだろうが、そんな会社は、どんな対抗策を講じても意味がないので、無視するに限ると思う。

弊社がこういった特許戦略で展開するには、大きな理由があります。
それは、業界の体質として、

特許料やノウハウへの対価の支払いを非常に嫌う

という傾向が大きく影響しています。
これは、業界に長く所属し、痛感しています。バレなれば良いと考える会社さんも少なくないです。

でも、一番怖いのは、特許に反発して、特許逃れの方法を開発して、競合原料を競合会社と作られてしまうこと。
また、周辺特許を出しても、異議申し立てで阻まれ易くなります。
よくある話です。
よく聞きますが、工業系の業界でも、よくある話のようです。
だから、弊社は、特許の告知だけで、余程の事がない限り特許を振りかざさない。

ぶっちゃけ、業界を知らない弁護士さんや弁理士さんに任せっきりにすると、本業界の特許戦略は大失敗する。
数年単位で成果が出てなければ、すぐに戦略を見直した方が良いです。

こういった業界において、特許料は、何らかのコストに上手く隠す必要があります。
原料価格だったり、OEM価格だったり。

業界の体質を考えると、別途特許料が生じるのであれば、7割以上の企業は、商品化の稟議が通らないだろう。経験上、そう思う。
特に大手企業で通った話を聞いたことがない。

さらに、現代は、情報化が進んでいるので、すぐに相見積りが取られてしまう。
価格は、高過ぎないことが重要。
特許料設定が大き過ぎると自滅します。
特許利用者の8割以上が納得する特許料に設定するのが理想だと考えます。

OEMで隠す場合、特許料を利益に組み込んで、市場価格(競合価格)の上限20%未満の額に抑えるのが理想だろう。
極論、特許料が事実上ゼロでも良いと思う。OEMによる利益という得られるはずがなかった利益を得ることができ、特許料管理も行いやすいのですから。
所謂OEMを取るための特許。

特許料が多き過ぎたり縛りが強過ぎると、量が取れなくなり、トータルでの収益も減ってしまいます。大事なのは、利益が最大化されること。多くの会社から少しづつ利益を取って、トータルで大きな利益を得ることが理想。

その他、どこかのパートナー会社に契約ベースで特許料管理を任せて、陰に隠れてしまう方法もあるだろう。
そうすれば、自分達に落ちる特許料がパートナー会社の利益に紛れてしまうので、特許料が見えにくくなります。
実際、この業界、フィクサー的な存在が一番儲かりますから。

また、特許を利用した商品が多く市場に出回ることで、相乗的に別の利益も生みます。その別の利益を求めていく必要があります。
ここが経営手腕の見せ所だと思う。

経営者って、ノルマをかけてたり圧力をかけて社員に営業させて無理やりでも売上を獲得するのはレベルの低い仕事だと思う。今の時代、ブラック企業と認定されてしまう。
レベルの高い経営者の仕事って、社員が楽して成果が出せる仕組みを作り、収益を最大化することだと思う。倒産時のリスクだけでなく、そういった仕事を行うからこそ、一般社員より多くの給与を得れる権利があるのだと思う。
働かない無能な経営者の会社は、社員の回転も速く不効率であり、消えていくだけだと思う。

私も、会社が消えないよう、日々努力していくだけです。
残すところ3ヶ月、今期の自分に課している特許申請のノルマが達成できていません。テーマは決まっているけど。年末までに自分を追い込んで、必死に今期中に申請するしかないなぁ・・・。


P.S.
この業界、スパイ活動を行う人が多い。
そういった人は、このブログもよく見ていたりする。

私は、嫌らしい人間なので、あえて圧力をかける記事を書いたりもする。
まぁ、だから、最近、怖がられるのかもしれない・・・。
信頼できる仲間内には、とてもフレンドリーなのに。

赤ワインエキス末のW特許製法

昨年12月、以下のように、赤ワインエキス末で製法特許(LPSの抽出・濃縮)を取得し、ご報告させていただきました。



今回は、再び赤ワインエキス末で製法特許を取得しましたので、ご報告させていただきます。
これで、W特許ですvv



本特許は、赤ワイン中のトランス体レスベラトロールとε-ビニフィリン(レスベラトロール2量体)を10:0.8~3の比率で抽出する製法に対する特許です。
詳細は、上記のプレスリリースをご参照くださいませ。

patent6539400&6671844

前回同様、本特許の目的は、以下の2つです。

1. 原料の販売促進
2. 非正規並行輸入原料や類似原料の排除


前回の特許取得の時点で、類似原料を採用しないようにしている大手受託加工会社さんも出てきています。
この特許は、ダメ押し。

販促面に関しては、W特許製法として、より強めのクリエイティブに強化されたと思います。
是非、今後、両特許を上手くご活用いただければ幸いです。

ラッキー利益の運用・投資と企業成長

この健康食品サプリメント業界は、たまにバブル(特需)が起こります。
過去、このようなバブル特需がありました。

コエンザイムQ10バブル
寒天バブル
レスベラトロールバブル
中国(酵素)バブル


2011年のレスベラトロールなんて、小さなバブル。
コエンザイムQ10のバブルなんて、この業界は大盛り上がりでした。

その度に、一部の会社は潤ったはずです。

こういったバブルは、業界全体に限らず、会社さん単位でも起こるようなことがあります。突発的な収益を得ることがあります。

一方、この得られた利益、どこに消えてしまったかわからない会社さんも多いはず。
経営者さんの懐が潤っただけという会社も少なくないでしょうか。そんな業界です。

まぁ、経営者さんが潤うのは良いのですが、最も大事なのは、

どれくらいの利益を未来に投資したか!

なんだと思います。
かつ、社員にも還元されつつ。
ぶっちゃけ、こういったラッキー利益は、あぶく銭と同じなので、有効利用(運用・投資)しないと、消えてしまうだけです。

工場を建てた会社もあるでしょうし、研究開発に投資した会社もあるでしょう。
いろいろな投資の仕方があったと思います。

弊社は、プチですがレスベラトロールバブルの際、
原料の研究費に投資しました!

主に、追加で複数の安全性試験を実施したり、ヒト臨床試験も実施しました。
弊社の赤ワインエキスでデータが多い理由です。



結果、それなりの規模の会社さんは、数あるレスベラトロール原料の中から弊社の原料を選んでもらえるようになりました。
まぁ、用途を主材から副材へと移行した戦略も功を奏したのでしょう。
その後、得られた新規データを利用して特許にも投資し、コツコツの積み重ねで原料を育てています。

もちろん、弊社も、上手くいった投資もあれば、上手くいかなかった投資もありました。
こういった投資って、責任も重く、とても難しいものです。
さて、一方で、

全く投資しなかった会社は、どうなったでしょうか?

衰退した会社が多いのではないでしょうか?


業界の動向や勢力関係を見ていても、そんな感じがします。
バブルからの急な転落で、社員が苦しい思いをした例も少なくなさそうです。そういった会社さんでは、

人の流出 が目に付きました。悪循環だなぁと思います。

特に、原料メーカーの場合、こういた投資や運用って、ほんと、重要なのです。
こういった投資や運用を足掛かりに、海外展開も行えるのが理想です。

近年は、機能性表示食品で受理されるレベルが研究開発の基準になっているので、投資しなければならない額が大きくなりつつあります。
世の中の流れないので、仕方ないことです。
この流れについていけないと、取り残されてしまいます。

近年では、OEM会社さんでも、機能性表示食品制度を活用した投資として、難消化性デキストリンや魚油(DHA・EPA)などのSRに投資されているケースも耳にします。
確かに、それで案件を取得できれば、手間がかかっても、安定的な収益につながります。

会社の成長というものを考えると、少しづつでも投資し続けなければならないのです。

それを肝に銘じて、今後も、原料などに投資し続けていきたいと思います。


余談ですが・・・
私は、いろいろな医師と付き合いがあるので、つくづく思うのですが、医師も同じなんですよね。
売れっ子の医師や儲かっている医師って、自分ご自身に投資されているんですよね。
寝る間を惜しんで、もの凄く勉強されていますし、自ら広報活動や情報発信も行っておられます。
自分が商売道具ですから。
医者も、自分に投資し続けなければならない。
特に、自由診療の場合。
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プロフィール

博士(水産学) 46歳 富山県滑川市出身  (株)アンチエイジング・プロ COO 現 東京海洋大学卒 順天堂大学医学部 総合診療科 研究員

営業は天職、通販化粧品会社や広告代理店での所属経験がある異色のコンサルタント。
博士論文は海洋プラスチックごみがテーマ。
プロフィール詳細は、カテゴリー最下段より。

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