本日は、母校の空手道部の幹部交代。
コロナ禍では、部活動が制限され、部員がなかなか集まりませんでしたが、コロナ禍の今年は、結構、人数があるまりました。

国立大学、特に理系大学は、一部を除き、部活動に力を入れるつもりが無くなってきているので、OBOGがサポートしないと運営も難しくなってきています。

私たちの時代のように、国公立戦を連覇しつつ、週6日稽古して、私立の一流選手:空手エリートと渡り合っていくなんて、過去の話です。



そういった環境下で、少しでも良い結果を出していくには、

弱者が勝てるための練習内容

が不可欠です。

実際、我々時代も、競技レベルが今ほど高くはないとはいえ、初心者から始め、私立大とも対等に渡り合っていましたので、上級生が主体となって、いろいろな練習メニューを組み込んでいました。

また、弱者が勝っていくには、たくさんの技は必要ありません。
必ず1つでも精度の高い技を持つことが重要です。
過去の私は、刻み突きでした。むしろ反応されて防御しようされた際の方が、得点力が高かったです。

要するに、自分の必殺技ってやつです。

さらに、より具体的に言うと、今の時代、結果を出していくには、以下のような練習は、必ず組み込むべきだと思います。

・なわとび or ジャンプトレーニング
※ラダーを取り入れても良い
・ゴムチューブトレーニング
・ゲーム性の強い実践稽古


なわとびは、私の時代、ストレッチ前の準備運動で必ず行われていました。今考えると、珍しかった。でも、それが良かったんだと思います。

ジャンプトレーニングは、テコンドーの強豪チームの練習メニューが参考になります。現代の競技空手では、こういったメニューも取り入れていく必要があります。


ゴムチューブトレーニングは、大学時代に私が徹底した稽古。
そして、今、私の組手稽古の中心に据えている稽古です。
小学生パターンは、2組が向き合って、間合い把握の要素を入れていますが、大学生の場合は、スクワットなども入れて、脚力アップの要素も強化した方が良いだろう。



ゲーム性の強い実践稽古は、いろいろなパターンがあり、いろいろ工夫が必要。
大事なことは、楽しめること、楽しむこと。
これが空手の本質。

反応性トレーニングや適切な間合いを覚えるトレーニングなど、様々なものがございます。
海外のトレーニング動画が参考になります。

今の時代、環境が許せば、週1・2回、外部で練習するのも良いだろう。私も、4年生の時、日曜日に和道流の偶成会で練習させていただいておりました。その時の故 高木先生の指導は、かけがえのないものでした。

最後に、近年、就職活動のためだけに所属する学生が増えています。
人事担当者は、プロです。
本当に部活で汗を流したか、所属していただけかを見抜きます。
実際に努力しないと、評価されるどころか、ボロが出てマイナスの影響しか生じません。

私自身、人事面接というもので落ちた会社は1社のみ(上場企業で、義父の所属会社)です。
転職を含め、1社以外、全て受かっています。
その一因は、学生時代に頑張った空手での部活動です。

是非、これからの部員の方々も、やるなら、必死に頑張ってもらえればと思います。


P.S.
競技空手って、個人戦のようで、実は団体競技。
特に、組手競技。
チームが強くなれる環境を持っていなければ、強くなれない。
切磋琢磨し合える仲間を作っていくことが大事。