非変性II型コラーゲンは、関節ケアサプリで人気の鶏軟骨抽出物UC-IIの機能性関与成分として知られています。

近年は、サケ鼻軟骨由来の非変性II型コラーゲンも人気を集めております。

非変性の定義等については、過去にも紹介しましたが、今回、視点を変えて、再紹介です。



まず、非変性を謳う場合、定性分析や定量分析の方法が問われるでしょう。
非変性であることを裏付ける定性性を含んだ定量分析法である必要があります。

過去、非変性II型コラーゲンを機能性関与成分としようとした時、散々、 消費者庁さんから指導されましたから・・・。

ELISA法などがベターですが、なかなか難しい。
UC-IIも定量法を変えると同時に、規格も変更したくらいですから。

我々は、ポリアクリルアミド電気泳動法という方法で、電気泳動で分離してから、比色法で定量分析を行っています。

我々がこの方法を選択した理由
サケ鼻軟骨由来の非変性コラーゲンは、II型だけではない!ことが発見されたからです。
近年、非変性II型コラーゲンに加えて、非変性XI型コラーゲンも見つかっています。

2つのコラーゲンが存在すると、ELISA法での定量は、かなり難しくなってきます。
抗体を利用する分析方法だと、両コラーゲンを分離して標準品や抗体を作ったりする必要が出てきます。分離する際、水溶化させるため、必ずアテロ化する必要が出てくるので、いろいろ問題も生じてきます。

こういった分析は、なかなか難しいものです。
詳細は、以下の弊社ページを参照ください。


II型コラーゲンのバンドの下にXI型コラーゲンが隠れていたので、コラーゲン全てがII型ではなく、コラーゲンの約8割だけがII型コラーゲンであることもわかりました。
あと、約2割は、XI型コラーゲン。

お陰で、非変性II型コラーゲン10mgなどと、表示していたお客様には、表示変更(非変性II型&XI型コラーゲン10mg)してもらったり配合量を増やしてもらったり、対応がとても大変でした😢
ここ最近、ようやく落ち着いたところです。

ちなみに、機能性表示食品でも、急に非変性II型コラーゲンからII型コラーゲンに変わった商品んがある。顧客から教えてもらった。



何かあったのかな?
まぁ、今更ながら、過去に我々が受けたような分析方法の指摘を受けた可能性があるだろう。

加えて、サケ鼻軟骨由来なので、II型コラーゲン16mgも誤りであり、XI型コラーゲンを考慮するとII型コラーゲンは12.8mg前後だろう。
再び指摘を受けるのかな?
すべてがII型である証明ができないだろうし、実際、XI型が入っていますから。

最後に、日本では、プロテオグリカンに比べて、それほど非変性II型コラーゲンを重要視されない。
一方、米国市場では、かなり重要視される。
定量方法に対しても、もの凄く厳しい。我々が採用しているポリアクリルアミド電気泳動法は、何とか認められているようです。

実際、そういった理由より、弊社は、米国向け鮭鼻軟骨抽出物の出荷量が倍以上に伸びている。
今後、セルフだがGRASも取得予定なので、更なる売上増を期待したい。