最近、一般社団法人日本オートファジーコンソーシアムによるオートファジー認証マークを付けた商品が流通するようになり、健康食品サプリメントにおけるオートファジー活性への注目度も上がってきています。



このオートファジーの商品に関しては、弊社の場合、NMNとの組み合わせに、オートファジー素材が用いられることが大多数でした。

一方、ここ半年、市場では、ザクロ由来ウロリチンなど、NMN以外の成分でも、注目度が上がりつつあります。

そもそも、NMNもオートファジー活性があるんじゃない? と思い、また、NMN&オートファジー素材の既存商品は、オートファジー活性が期待できるのか?という点が気になり、私の方で、調査してみました。

NMNも、以下の文献で、オートファジー活性が確認されていました!

Long-term treatment of Nicotinamide mononucleotide improved age-related diminished ovary reserve through enhancing the mitophagy level of granulosa cells in mice
ニコチンアミドモノヌクレオチドの長期治療は、マウスの顆粒膜細胞のマイトファジーレベルを高めることで、加齢に伴う卵巣予備能の減少を改善した
要旨(Google翻訳)
卵巣の老化は、卵母細胞の質の低下により、高齢女性の生殖に関する健康に影響を及ぼしますが、これはミトコンドリアの機能不全と密接に関係しています。 ニコチンアミド モノヌクレオチド (NMN) は、NAD+ の前駆体として、マウスのミトコンドリア代謝を効果的に制御します。 しかし、加齢に伴う卵巣予備能の減少の改善におけるNMNの役割はまだ解明されていない。 本研究では、4、8、12、24、40週齢の雌ICRマウスを採取し、40週齢マウス(60WN)にNMNを20週間投与し、対照群にはNMNを投与した。 水(60WC)。 まず、生後40週のマウスにNMNを20週間投与すると、発情周期の状態や内分泌機能が改善されるとともに、臓器構造に対する抗老化効果や抗炎症効果が示されたことを発見した。 60WN群の卵巣の原始卵胞、一次卵胞、二次卵胞、胞状卵胞および黄体の数は、60WC群のものと比較して有意に増加した。 さらに、卵巣の P16 のタンパク質および遺伝子発現は、60WC グループよりも 60WN グループで有意に減少しました。 NMNの20週間の投与後の顆粒膜細胞におけるミトコンドリア生合成、オートファジーレベル、およびプロテアーゼ活性は増強されました。 今回の結果は、NMNが長期治療によって減少した卵巣予備能を救う可能性を持っていることを示しており、顆粒膜細胞のマイトファジーレベルを高めることによる抗卵巣老化におけるNMNの役割を探求するための基礎を提供する。
J Nutr Biochem. 2022:101:108911.


Effect of Exercise and Oral Niacinamide Mononucleotide on Improving Mitochondrial Autophagy in Alzheimer’s Disease
アルツハイマー病におけるミトコンドリアオートファジーの改善に対する運動と経口ナイアシンアミドモノヌクレオチドの効果
要旨(Google翻訳)
経口ナイアシンアミド モノヌクレオチド (NMN) と有酸素運動は、体内のナイアシンアミドアデニン ジヌクレオチド (NAD+) を強化することが示されています。 NAD+ は体内で重要な役割を果たしており、代謝経路、DNA 修復、クロマチンリモデリング、細胞老化、免疫細胞機能など、多くの重要な細胞機能に直接的および間接的に影響を与える可能性があります。 NAD+のレベルは加齢とともに徐々に減少することは注目に値します。 NAD+ レベルの低下は、認知機能低下、がん、代謝性疾患、サルコペニア、虚弱など、加齢に伴う多くの疾患と因果関係があると考えられています。 老化に関連する多くの病気は、NAD+ レベルを回復することで進行を遅らせたり、逆転させたりすることができます。 たとえば、APP/PS1 マウスの NAD+ レベルを増加させるための経口 NMN または運動は、ミトコンドリア オートファジーを改善することが証明されていますが、現在、経口 NMN と運動を組み合わせたレジメンはありません。 このレビューは、in vivo での NAD+ の増強に対する経口 NMN の効果と、有酸素運動による AD におけるミトコンドリア オートファジー異常の改善に関する最近の研究を要約しており、(1) 経口 NMN が体内 NAD+ レベルをどのように改善するか、(2) に焦点を当てています。 (2) 運動が体内の NAD+ 含有量をどのように調節するか。 (3) NAD+ の運動活性化と AMPK の関係。 (4) SIRT1 がどのように NAD+ および AMPK によって制御され、PGC-1α を活性化してミトコンドリア動態の変化を通じてミトコンドリアのオートファジーを媒介するか。 上記の 4 つの側面の結果を要約し、生体内での NAD+ 合成と組み合わせることで、運動がどのように生体内で NAD+ レベルを上昇させてミトコンドリアのオートファジーを媒介するのかを推論し、運動がアルツハイマー病を妨げるという新しい仮説を提案することができます。
Nutrients. 2023;15(13):2851.


Nicotinamide mononucleotide induces autophagy and ferroptosis via AMPK/mTOR pathway in hepatocellular carcinoma
ニコチンアミドモノヌクレオチドは肝細胞癌においてAMPK/mTOR経路を介してオートファジーとフェロトーシスを誘導する
要旨(Google翻訳)
肝細胞癌 (HCC) は世界中で一般的な悪性腫瘍です。 ここでは、HCC の進行におけるニコチンアミド モノヌクレオチド (NMN) の役割を調査しました。 HCC細胞をNMN(125、250、および500μM)で処理し、その後、HCC細胞内のニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NAD+)およびNADHレベルを測定して、NAD+/NADH比を計算した。 細胞増殖、アポトーシス、オートファジー、およびフェロトーシスが測定されました。 AMPK/mTOR シグナル伝達の関与を確認するために、AMPK をノックダウンしました。 さらに、NMN の腫瘍抑制効果を異種移植モデルで調査しました。 NMN への曝露は、HCC 細胞における NAD+ レベルおよび NAD+ /NADH 比を用量依存的に増加させました。 NMN 処理後、細胞増殖は抑制されましたが、両方の細胞株でアポトーシスが増強されました。 さらに、NMN は用量依存的にオートファジー/フェロトーシスを増強し、HCC 細胞における AMPK/mTOR 経路を活性化しました。 AMPK ノックダウンにより、in vitro で NMN の影響が部分的に回復しました。 さらに、NMN 治療はヌードマウスの腫瘍増殖を抑制し、オートファジー/フェロトーシスを活性化し、腫瘍組織のアポトーシスと壊死を促進しました。 この結果は、NMN が AMPK/mTOR シグナル伝達を介してオートファジーとフェロトーシスを誘導することにより、HCC の進行を阻害することを示しています。 NMN は HCC 治療の有望な薬剤として機能する可能性があります。
Mol Carcinog. 2024;63(4):577-588.

まぁ、試験してみないとわかりませんが、NMNを配合した商品は、多くがNMN高配合であるため、オートファジー活性が確認されるのではないか?と予測されます。

今回の調査で、勉強になったのは、オートファジーレベルが増強されるメカニズム。
サーチュインとも密接な関係であることも、よく理解できました。

今後、アルツハイマー型認知症に対する効果の検証も増えていくだろうなぁと感じました。ヒトでの検証も、近い将来、行われるかもしれない。

また、運動している人は、アルツハイマー型認知症が少ない理由も理解できました。
空手の高齢な先生方の多くは、とても元気で聡明な理由なのでしょう。

ちなみに、弊社は、NMNとジオスゲニン包接体の設計も多いのですが、その設計は、脳にとっても、非常に良い設計であることがわかりました。

一方、ヒトでの検証は、未だしっかり行われていない領域の研究でもあります。
今後、ヒト臨床試験等が行われ、オートファジー活性によって様々な有効性が示されることが楽しみです。


【追記19:15】
弊社のオートファジー素材のページにも、NMNの内容を追記しました。



冒頭のオートファジー認証マークの要望も増えているんですよね・・・。
中国向け商品には、特に良いかもしれない。