意外に見落とされがちですが、ジオスゲニンには、サーチュインを活性化する作用も有しています。
オートファジーだけではありません!

今回は、ジオスゲニンのサーチュイン活性化の論文紹介。



Diosgenin alleviates the inflammatory damage and insulin resistance in high glucose‑induced podocyte cells via the AMPK/SIRT1/NF‑κB signaling pathway

Abstract

Diabetic nephropathy (DN) is the predominant cause of end-stage renal disease globally. Diosgenin (DSG) has been reported to play a protective role in podocyte injury in DN. The present study aimed to explore the role of DSG in DN, as well as its mechanism of action in a high glucose (HG)-induced in vitro model of DN in podocytes. Cell viability, apoptosis, inflammatory response and insulin-stimulated glucose uptake were evaluated using Cell Counting Kit-8, TUNEL, ELISA and 2-deoxy-D-glucose assay, respectively. In addition, the expression of AMP-activated protein kinase (AMPK)/sirtuin 1 (SIRT1)/NF-κB signaling-related proteins in podocyte cells was measured using western blotting. The results indicated that DSG enhanced the viability of podocytes after HG exposure, but inhibited inflammatory damage and attenuated insulin resistance. Moreover, DSG induced the activation of the AMPK/SIRT1/NF-κB signaling pathway. Furthermore, treatment with compound C, an inhibitor of AMPK, counteracted the protective effects of DSG on HG-induced podocyte cells. Therefore, DSG may be a potential therapeutic compound for the treatment of diabetic nephropathy.
Exp Ther Med. 2023;25(6):259.

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ジオスゲニンはAMPK/SIRT1/NF-κBシグナル伝達経路を介して、高グルコース誘発性の足細胞における炎症性損傷およびインスリン抵抗性を軽減する

要旨

糖尿病性腎症(DN)は、世界的に末期腎不全の主要な原因となっている。ジオスゲニン(DSG)は、DNにおける足細胞障害に対して保護的な役割を果たすことが報告されている。本研究では、DNにおけるDSGの役割と、高グルコース(HG)を負荷した足細胞のDNインビトロモデルにおけるその作用機序を検討することを目的とした。細胞生存率、アポトーシス、炎症反応、およびインスリン刺激によるグルコース取り込みを、それぞれCell Counting Kit-8、TUNEL法、ELISA、および2-デオキシ-D-グルコースアッセイを用いて評価した。さらに、ウェスタンブロッティングを用いて、足細胞におけるAMP活性化プロテインキナーゼ(AMPK)/サーチュイン1(SIRT1)/NF-κBシグナル伝達関連タンパク質の発現を測定した。その結果、DSGはHG曝露後の足細胞の生存率を向上させるとともに、炎症性損傷を抑制し、インスリン抵抗性を軽減することが示された。また、DSGはAMPK/SIRT1/NF-κBシグナル伝達経路の活性化を誘導した。さらに、AMPK阻害剤であるCompound Cによる処理は、HG誘発足細胞に対するDSGの保護作用を打ち消した。したがって、DSGは糖尿病性腎症の治療における有望な治療薬候補となり得る。

本研究では、ジオスゲニンのサーチュイン活性が示され、インスリン抵抗性を軽減することまで示されています。

サーチュイン活性系の成分は、多くがインスリンにも影響してくる。サーチュインが代謝系に関わるからである。レスベラトロールも、インスリン感受性を改善する。

オートファジーも代謝系に関与する。
先日のマイトファジーなんて、ミトコンドリア系なので、オートファジー以上に関与する。

まぁ、ジオスゲニンの由来である山芋は、古来から滋養強壮に用いられている。
代謝系に深く関与していても、不思議ではない。
でも、個人的には、代謝系であまり体感がない・・・

何れにしても、代謝系では、ヒトでの有効性に関する摂取量も明確ではない。

また、ジオスゲニンは、難溶解性で吸収性が悪いという問題に行き着いてしまい、吸収性を高めて評価する必要がある。

さらに、作用メカニズムも、いろいろ解明されていくが、本当にどの作用機序で有効性が示されているか?を断定することは非常に大変である。

こういった成分の研究って、難しいなぁと思う。


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