今回は、健康食品サプリメント市場の嘘のない市場動向を紹介。しっかり状況を受け止めて、しっかり対応する必要がある。

弊社における先月のGoogle広告の予算消化額は、2月くらいと比べると、1/4程度まで落ちた。

このGoogle広告の弊社設定は、コンバージョン優先のプログラム設定になっているので、ニーズが落ちれば、広告表示量も減るため、予算消化額も減る。
実は、これって、AI が働いている。

もちろん、逆に、商品開発が活発な時期は、予算消化額が増える。

したがって、現在、健康食品サプリメント市場への新規参入が激減しているのでしょう。
弊社の広告予算消化の数字が示しているように、AIがそう判断しているのでしょう。

また、実際、例年以上に原料メーカーも受託加工会社も営業マンが飛び込みでアポを取りに来ている。そして、暇だと口にする。
加えて、食品開発展では、例年以上の出展企業数。リアルとも一致している。商品開発スキームが変わり、展示会では新規顧客が取れないのに・・・。



まぁ、この状況の原因として、国内市場は紅麹問題で機能性表示食品(特にダイエット系)を中心に落ち込んでおり、かつNMNを中心とした中国案件は通関が通らず停滞状態なので、どこも新規参入するタイミングではないのでしょうね。

先日、ある業界紙記者から急な連絡があった。
取材しても、どこも「例年と変わらない」「紅麹問題の影響はさほどない」という回答ばかりで、具体的な数字の変動などの情報が全く得られないから、情報が欲しいという連絡だった。

実際、ボリュームが大きい大手販売者さんは、3割減くらいになっているのに、影響がないはずはない。特に、大手さんの案件を請け負っている大手受託加工会社ほど。

実際、上場企業の販売者が売上減を発表しているんだから、隠しようがないと思います。

体感値としては、薄利多売のコラーゲン・プロテイン周りだけが忙しく、錠剤・カプセル関係は、落ち方が大きいという状況です。
コラーゲン・プロテインというか、ベーシックな素材や商品群だけ、地味に伸びている。まめ鉄が代表例。



まぁ、以前にも紹介したが、まめ鉄由来で鉄10mg/日商品が圧倒的に売れているのだが、今年は、その差が広がっている。
鉄として3~5mg/日配合の商品で展開する会社さんがドンドン撤退している。

その差は、体幹や満足度によるLTVの差なのですが、マーケティングだけで商品開発を行う会社さんには、理解できないだろう。

また、フェムテックニーズは、これから遅れて伸びると予測しているので、コンテンツも追加している。私の予想、機は来春だろう。そこに向けた商品開発を行う必要がある。

現時点では、コンテンツ充実のような、地味な対策しかできないんだと思っている。

今は、通販より、半クローズドで売れる販路。数は取れていないし、ロットも小さいが、弊社は、こういった顧客が地味に集まり始めている。
こういった顧客の良いところ、撤退や終売の可能性が低く、量は少なくても細々リピートしてくれること。

何れにしても、今は、次のチャンスに向けて、いろいろ仕込む時期 なのだろう。

弊社としては、淡々と備えるだけです。


P.S.
余談だが、すでに、AIっていろいろなところ働いていて、我々の行動を分析しているのだろう。
追跡型の広告やSNSなどは、我々の視線情報まで利用していて、表示するものを選択している。こういった部分でも、AIは働いていると思う。
その内、AIに支配されちゃうのかな・・・。