今、某社のエルゴチオネイン原料の供給が止まっており、業界を騒がせている。うちにも、問い合わせがある。
まぁ、以下の件が本格的に動き始めたか、製造者を開示していたので競合からチクられたかのどちらかだろう。

遺伝子組換え食品等評価書:DN-E4株を利用して生産されたL-エルゴチオネイン
※DN-E4株:長瀬産業株式会社が開発した遺伝子組換え微生物(大腸菌)の菌株

もともと、エルゴチオネインは、遺伝子組み換え大腸菌由来(L-ヒスチジン)の原料が米国などで流通していたが、日本では流通できないことを知っていたので、かなり注意して原料選定していた。
その内、起こる問題だと思っていた。



基本、輸入食品検疫をきちんと通していれば、製法や由来から通過することはなかっただろう。
由来や製法を偽って輸入した可能性が高い。

精製度の高いの原料であれば、由来までPCRなどの科学分析で突き止めることができないから、いくらでも偽ることができる。
日本食品分析センターにも問い合わせてみたが、ダメだった。

実際問題、中国産トランスレスベラトロール99%のブドウ果皮抽出物も同様なことが言える。
由来をブドウ果皮と中国の製造者もしくは輸出者が偽れば、簡単にブドウ果皮抽出物で流通してしまう。

バレなければ問題ない
という考え方で経営しているのだろう。

一方、ブドウ由来のレスベラトロールは、必ずトランス体とシス体が生じてしまう。
私の知る限り、その立体異性体の両者を分離する技術は存在しないと思う。ブドウ果皮中のレスベラトロール量も微量なので、コスト的も見合わないと思う。

もし、シス体を分離する技術があるのであれば、イタドリ由来の可能性も高い。
逆になければ、ほぼ酵母由来だろう。

何れにしても、この度の混乱は、こういった信頼度の低い原料メーカーの原料を決して採用してはいけないということを明確に示した事例である。

特に、中国 原料。

価格だけで原料選定すると、必ず痛い目に合う。
原料メーカーの不正により、原料メーカーは、責任を取れないので、逃げられるか・倒産するかないので、ダメージは販売者や選定した工場が追わざる負えない。
リスクでしかない。

今回問題となったエルゴチオネインは、原料調査書で由来原料がNon-GMOと報告しているだろうから、大きな案件の商品に採用されていたら、地獄モードだろう。損害賠償請求を行われかねない。

基本、こういった選定は私が行っている。今後、中国原料は、もっと管理レベルを上げていくつもりです。

この記事の筆者:栗山 雄司 (博士)

株式会社アンチエイジング・プロ 常務取締役 COO / SloIron Inc. 取締役 技術アドバイザー / 順天堂大学医学部 総合診療科 研究員

kuri photoM2 広告にも精通し、日々、売れる商品(;顧客の成功)のことを考え、健康食品サプリメントの機能性原料開発やOME製造を行っています。