本日から食品開発展2024が始まる。今回は、原料メーカーもOEM会社も多く出展しており、先日のコメントの通り、新規の取れていなさを感じてしまいます。新規参入がないのだから、仕方ない・・・。

近年、商品開発スキームの大きく変わり、同時に、健康食品サプリメントにおける原料販売戦略も大きく変わろうとしている。

商品開発スキーム自身、8月の目玉記事としても紹介してあるのだが、この市場動向の変化がわからない人達は、今回の記事を読んでも、意味がわからんだろう。



上記の記事にもう少し補足すると・・・

食品・製薬・化学系大手企業は、ほぼ参入し切って、質の良い新規参入顧客は、主にネット系の企業。もしくは、医療系の企業。

参入している大手企業は、今後、今まで通り丸投げしてダラダラ販売を行う企業と、内製化とコストダウンを進めて成長する企業に分かれるだろう。
後者の仕事を行っても、売上は上がっても、利益は薄いという状況が続くだろう。かつ、さらに競合受託加工会社と価格競争をさせられてドンドン利益は減っていくだろう。

そして、ネット系企業は、上記の商品開発スキームで商品開発を行うため、アプローチの仕方も大きく変わってくる。
弊社など、中小企業が狙うべきターゲットは、もちろん、食品・製薬・化学系大手企業以外の顧客。

さて、今回は、原料販売戦略についてなのですが、基本、OEMと同じ。
インターネット集客がメインとなる。

ぶっちゃけ、業界紙や展示会に資金投入するより、ネット広告に上手く投資すべき。
まぁ、弊社が展示会に出展したとしても、米国の展示会のように、自社のSEOに繋がるような情報提供しかしないだろう。
日本の展示会は、コロナ前の米国より遅れていて、あまりにもアナログ過ぎて笑ってしまう。

現在、約10年前から通販では、テレビで見せて、ネットで刈り取るというマーケティングが行われているが、原料メーカーも、展示会でポイントだけチラ見せて、ネットに誘導して、SEOと囲い込みを同時に行う手法で展開していかないと、出展費用の費用対効果が合わないだろう。

そして、極論、現在における、今現在の健康食品サプリメントの原料メーカーのマーケティングって、以下の一言に尽きる。

業界で有名になるより、販売者や消費者で有名になるべし

まぁ、わからん人も多く、それを言われると困る人達も多いだろうけど。

極論、業界紙で広告を打てば打つほど競合が増え、無駄な敵を作るだけ。一時的に問い合わせが増えても、競合のスパイからの問い合わせが大部分だろう。

業界で有名になっても、競合を作るだけで、角度の高い案件には繋がって来ないだろう。

ここ8年くらいは、商社・問屋さんもバルバルや原料受託バンクなどを利用しているので、その2つに登録しておけば十分。
市場で活躍し、魅力的な原料であれば、勝手に売れる。
ただし、製品と原料の紐づきが重要。

近年、健康食品サプリメントの原料メーカーのマーケティングが根本的に変わり切っている。

まめ鉄の問い合わせ傾向(問い合わせ案件の変化)が上記を物語っている。昨日の記事の考え方の結果がこれ。
ヒットし始めた2022年夏の問い合わせは、ほとんどが販売者さんからでした。まぁ、半分くらいが弊社OEMとして成約し、今でも供給し続けている。

受託加工会社さんや商社問屋さんから多く問い合わせが届き始めたのは、半年から1年後。
基本、販売者さん達が原料指定して受託加工会社さん等に依頼するから、まずは、販売者さんの依頼による問い合わせ。
そのため、弊社が提案した顧客からの案件も多かった。ぶっちゃけ、その案件を受けた受託加工会社は、価格を叩かれて儲からんかっただろう。その後、値上げしたかもしれんが。

何れにしても、しっかり、完全にOEM優遇された原料価格コントロールされているから、市場で価格破壊も起こらない。

そして、その次の段階として、その傾向を見て受託加工会社さん等が他社に提案して生じた案件の問い合わせへとシフトしていった。

相変わらず、まめ鉄のヒットを知らない受託加工会社さんや商社問屋さんから、上から目線の問い合わせが届く。塩対応して終わり。
業界より販売者・消費者に知られているという、思惑通りになっている証拠。
昨日、あそこまで言い切った理由。

ちなみに、情報キャッチのスピードは、福岡と関東が速く、次いで岐阜、静岡、そして、関西や北陸が遅かった。

実際に成功しているのは、弊社のOEM顧客が中心なのだが、近年、弊社のOEMの顧客間でも競争が激しくなりつつある。
まめ鉄は、まだまだ伸びている。

今、大手さんの問い合わせが増えてきているかな・・・でも、特別価格は出さないから、表向きは丁寧だけど実際は塩対応。そんな状況。

原料業界も時代が変わったのだと、痛感している。

昨日の記事の通り、戦略を1つ間違えるだけで、ビジネスが先細ってしまう可能性がある。


まぁ、何れにしても、昨日の記事で暗示している通り、原料の位置付けや目的の考え方を切り替え、市場を自分達で作っていくつもりで営業活動を行っていく必要がある。

市場自身、大きく変わっているんですから・・・。

今後、原料業界も、米国市場のようにインターネット集客が主流となり、展示会や業界紙の役割もかわってくるだろう。
そして、更に先のマーケティングへと進んでいくだろう。

そのマーケティングに関しては、私も模索中。

ちなみに、米国市場、OEM会社は、自社原料を持っていて当たり前で、原料調達戦略と一貫として原料メーカーを買収するケースも多いです。
原料メーカーは、どんどん買収や統廃合され、欧米系の原料メーカー数は激減しています。中国企業だらけ。

何れにしても、原料業界も、常に先を見て先手を打っていく必要がありそうです。
ほんと、盛者必須、弱肉強食の時代。
ビジネスのライフサイクルが速くて大変です・・・。

この記事の筆者:栗山 雄司 (博士)

株式会社アンチエイジング・プロ 常務取締役 COO / SloIron Inc. 取締役 技術アドバイザー / 順天堂大学医学部 総合診療科 研究員

kuri photoM2 広告にも精通し、日々、売れる商品(;顧客の成功)のことを考え、健康食品サプリメントの機能性原料開発やOME製造を行っています。