弊社サイトに、iHerb商品をイメージした設計の注意点というタイトルでページを追加しました。



実際、こういったケースが増えている。
まぁ、本ページを作成した理由は、毎回説明するのが面倒だから。

今後、コピペで送って読んでもらい、選択肢を与えてドライな対応を行っていく。

模倣品は、関連法規上、簡単に作れない。
また、米国のサプリは、市場自身が大きいため、とんでもなく大きなロットで徹底的にコストカットされている。一方、それでも全体的に高原価で、超熾烈な市場競争が行われている。日本のビジネス感覚で価格を想定していたら、考え方が甘い。

まぁ、例えば、製造ロット50万個、でも原価率は62%という狂ったような商品も少なくない。
ネット上に陳列しておけば、販促不必要で勝手に売れる商品。
とにかく市場が大きい魚油:DHA&EPAなんて、そんなもんだろう。座薬サイズだが。

さすが!サプリメント大国!

結構、模倣品の商品設計で見積もりを出しても、想定コストと大きく離れていて、多くがダメになる。

こういった現実から、とてもiHerbの商品に敵わず、これら商品が日本企業の商品の脅威になることは言うまでもない。



最強の敵であることは間違えない。
基本、ベースサプリなどは、ヘビーユーザーでトライな商品ジャッチをする人ほどiHerbの商品を選んでしまうだろう。
実際、私も利用している。

そのため、持論だが、日本向けで販売する商品は、iHerb商品と離す必要も出てきている。

例えば、乳酸菌などは、日本独自の発展を遂げており、米国のように生菌原料だけが用いられる訳ではない。
日本の乳酸菌原料は、死菌でも、有効性が認められている原料も多く、かつ生菌の原料は、耐酸性等に優れている。
わざわざ、生菌の原料を用いる必要もない。

まぁ、少しレベルの高い商品設計論の話になってしまうのだろけど、日本市場は、エビデンスだけでなく、クリエイティブ・ストーリーなんてものまで求められるから、日本で流通していて売れている原料でないと、勝ち筋は見えてこない。

基本、現時点でiHerbの商品を目指している客の多くは、日本市場が見えていないから、上手くいかないのだろうが・・・。

何れにしても、健康食品サプリメントは、自分が作りたい商品より、ターゲットが求める商品を作る必要がある。
その鉄則だけは、外してはいけない。

この記事の筆者:栗山 雄司 (博士)

株式会社アンチエイジング・プロ 常務取締役 COO / SloIron Inc. 取締役 技術アドバイザー / 順天堂大学医学部 総合診療科 研究員

kuri photoM2 広告にも精通し、日々、売れる商品(;顧客の成功)のことを考え、健康食品サプリメントの機能性原料開発やOME製造を行っています。