弊社は、OEM営業マン一人当たりの担当顧客数は、他社に比べて多いと思います。決して、少なくはない。

また、原料選定や商品設計を顧客と相談しながら決め、原価計算も製造管理も一括表示作成もOEM営業マンが行う。
正直、業務効率化の整備ができていなかったら、とても捌き切れる量ではない。

そして、原則、複数案件を同時に進行させている。
顧客は、自分だけを担当しているかのような態度を取ってくることも少なくないが、そんなことはない。多い場合、リピート受注案件を含めて10件以上の案件を同時進行させている。

そのため、うちのOEM営業マンは、すぐに育つ。
最近、昨年3月入社した社員の電話での会話やメールからも、成果が出せるものに変わったなぁと思う。
まぁ、情報量も多く、最初は大変だろうが。

うちのOEM営業マンの特徴として、顧客に提案するだけでなく、しっかり言うことを言う(要するに、ダメなものはNoときっぱり言う)。

まぁ、コンタクトフォームで来た問い合わせへの1発目の返信は、特に私が行うので、かなり厳しいコメントが送られるケースは少なくない ww

その営業方針に理由があると思います。

去る者は追わず来る者は拒むこともある
現実味の無い選択肢は与えない
顧客の顔を伺い過ぎない
見積価格は一発勝負!


要するは、弊社は顧客を選ぶ!

弊社は、1発目の返信や対応の過程で、顧客の柔軟性やスピード感、モラル面での信頼性などをジャッチしている。

弊社の場合、商談中に限らず、顧客が商品を販売し始めた後でも、顧客の分析と評価が続く。
社内では、分析結果などの情報が飛び交うので、社員は、必然的に学び、勝手に成長していく。実は、これが弊社OEM社員が育つ最大の理由であり、弊社の営業方針が貫ける理由でもあります。

基本、弊社の顧客は、健康食品サプリメントOEMの初心者もしくは初体験なことが多く、いろいろなことを決断できないという特徴があります。
お金もないケースもあり、後がない顧客も少なくない。
弊社を頼りながら、情報だけを持って行って他社で作るというケースも少なくない。

また、あまりにも理想が高く、現実と希望が全く嚙み合わないケースも多い。そこら中に問い合わせて、弊社に戻ってくるケースも少なくないが、そういった顧客ほど、作るだけで満足してしまいリピート発注しないことが多い。

加えて、決裁権がある人が全く顔を見せず、部下に指示だけして複数の会社に問い合わさせて、コミュニケーションが全く図れない(会話にならない)顧客も意外に多く、そういった顧客はモラルが低いことが多いから非常に厄介。

最悪なケースとして、自分の意見だけ押し付けて売れる商品を求めてきたり、弊社の販売協力やコンサルまで勝手に想定している超他力本願な顧客もいる。
後者は、冗談でなく、まじにいる。

もちろん、その顧客の中にも、経験値があり、他人の意見を柔軟に聞き入れる人達も少なからず存在します。
また、経験が無くても、弊社と共に成長していく顧客も少なくない。

そういった顧客が成長しつつリピート発注を行ってくれるので、弊社のOEM事業は成り立っている。

どうしても、質の悪い顧客によって、振り回されるだけ振り回されて大した売上に繋がらないことも多いですし、コピペでそこら中に問い合わせているコストだけの顧客も多いので、顧客を選ばないと、労働生産性が落ちてしまいます。

こういった顧客は、仮に成約したとしても、利益率の低い顧客が製造ラインを専有したら、利益率の高い案件の機会損失にもつながるので、儲からない案件は、無理に拾う必要はない。

キツイ値引き交渉が行われても、応じない。

決して、全てのお客様が神様ではない!

本当の営業のプロって、その見極めも当然のごとくきちんとやっている。

また、営業のプロって、売上より利益を重要視する。
当然、経営側も、売上より利益を重要視すべきなのだが、出来の悪い経営者は、社員評価で利益より売上を重要視してしまう。

こういった利益を重視しない経営体制では、原価管理がきちんと行われておらず、営業マンを利益評価できる体制自身が整っていないことが多い。
優秀な営業マンほど去ってしまうリスクもある。

まぁ、会社に武器が無く、価格でしか勝負できない会社は、とても大変だと思う。
営業マンは、どうしても消耗品になってしまうし、決して、高賃金の体制なんて不可能。今の時代、低賃金のクチコミがどうしても出てしまう。
これは、会社の責任。営業マンの責任ではないというのが私の持論。

何れにしても、OEM事業って、弊社のように中小企業の顧客だと、半分くらいが経営者(社長)を相手に対応しなければならないから、営業のプロ集団でなければ、成果が出にくいというのが本質だろう。

弊社としては、OEMの強い武器を作りながら、OEM営業のプロ集団を育成し、成長し続ければと思います。
淡々と努力するのみ!


P.S.
弊社の営業マンは、各々個性がある。
栄養学に強い者もいれば、デザイン系に強い者もいる。また、とにかく、営業力だけに特化したような者もいる。

この記事の筆者:栗山 雄司 (博士)

株式会社アンチエイジング・プロ 常務取締役 COO / SloIron Inc. 取締役 技術アドバイザー / 順天堂大学医学部 総合診療科 研究員

kuri photoM2 広告にも精通し、日々、売れる商品(;顧客の成功)のことを考え、健康食品サプリメントの機能性原料開発やOME製造を行っています。