世界には、いろいろな食品安全規格が存在します。
BRC・IFS・SQF・FSSC 22000など。

FSSC 22000は、たまに耳にするだろう。
FSSC22000は、日本でも取得する会社が多いISO 22000に追加要求事項で補強した食品安全マネジメントシステムだからでしょう。

ちなみに、ISO22000は、HACCPを基礎に、ISO9001を取り入れた国際規格の食品安全マネジメントシステムです。JIS規格を制定している日本産業標準調査会(旧 日本工業標準調査会)が構成団体として加わっている国際標準化機構 (International Organization for Standardization)がスキームオーナーです。

聞きなれないのは、BRC・IFS・SQF。
BRCはイギリス、IFSはドイツ、SQFは米国の小売協会がスキームオーナーとなっている規格です。

何れも、HACCP・GMPを含む食品品質・安全マネジメントシステムであり、GFSI(Global Food Safety Initiative)の承認認証です。



日本にも、JFS-Cという一般財団法人 食品安全マネジメント協会のGFSI承認認証規格もあるようです。

詳細は、以下の農水省の勉強会資料を見るのが手っ取り早いだろう。よくまとまっている。
農水省 第1回国際標準に関する勉強会(平成26年5月30日)

まぁ、GFSIの承認認証は、日本のGMP認証やISOより上位の認証と言えるのでしょう。

弊社の原料だと、赤ワインエキスR5はBRCであり、まめ鉄がSQFの認定工場で製造が行われている。

先日、カビの管理基準が厳しくなり、その流れで、錠剤、カプセル状等食品の原材料の安全性に関する自主点検ガイドラインも厳しくなっているので、確認表も厳しくなっているとコメントしましたが、以前から項目に入っていた製造施設認証の重要度も高まるだろう。

紅麹がGMPで製造されていなかったと、あれだけ叩かれれば、認証のチェックもうるさくなるだろう。
それは、国内の工場に限られず、輸入原料の工場にも当てはまるだろう。その際、今回の記事で紹介されているような国際食品安全規格の知識も非腸になってきます。

一方、この認証書などの開示は、いろいろなケースで悪用される可能性が生じるため、NDAが必要になる情報でもある。

まぁ、NDAを求めたら、ほとんどの会社が求めて来なくなる汚い業界でもあるので、多くのケースは、開示不要となるだろう。

弊社としては、備えつつ、できる限りのことをやるだけです。

この記事の筆者:栗山 雄司 (博士)

株式会社アンチエイジング・プロ 常務取締役 COO / SloIron Inc. 取締役 技術アドバイザー / 順天堂大学医学部 総合診療科 研究員

kuri photoM2 広告にも精通し、日々、売れる商品(;顧客の成功)のことを考え、健康食品サプリメントの機能性原料開発やOME製造を行っています。