今、紅麹問題、小林製薬の報告遅れで再び触れがていますが、落としどころは、すでに見え始めています。
この報告書を読み解くと、だんだん見えてくるでしょう。

紅麹関連製品に係る事案を受けた機能性表示食品制度等に関する今後の対応について

あくまで、紅麹やスタチンの一種でもあるモナコリンKに問題は無く、青カビによるプベルル酸と2種の化合物による腎臓毒性が原因となるのだろう。

患者の摂取期間及び発症月のデータを見ても、2023年以降に集中しており、青カビとの因果関係もしっかり示されるような報告が行われています。

このような落としどころになるのだったら、しっかり、小林製薬さんも、原料の規格にカビ酵母の項目を加えておくべきでしたし、最低限、参考値として数値をモニタリングしておくべきだったでしょう。

原料メーカーの立場から見ても、管理がずさんだなぁと思う。

また、新設して工場の切り替えたタイミングから、品質を維持できない異変として、青カビの問題は、認識していたのだろう。
ただし、ここまでの健康被害まで起こすとは考えていなかったのだろう。

報告の遅れも含め、組織的に、隠ぺい体質があるのだろう。

そのツケは、賠償金として、いくらになるのだろう?

まぁ、私は、小林製薬さんに対して、どうしても辛口なのは、某酵母原料の品質についてデータで問題性を示したら、出禁になったという経験があるからだろうなぁ。

この記事の筆者:栗山 雄司 (博士)

株式会社アンチエイジング・プロ 常務取締役 COO / SloIron Inc. 取締役 技術アドバイザー / 順天堂大学医学部 総合診療科 研究員

kuri photoM2 広告にも精通し、日々、売れる商品(;顧客の成功)のことを考え、健康食品サプリメントの機能性原料開発やOME製造を行っています。