今、ひしひしと健康食品サプリメント製造業界の世代交代期が到来しているんだなぁと感じている。

一足早く到来していた米国より、7~10年ほど遅れての到来。

私も、28歳で本業界に入って、22年も経つ。

正直、1社目の会社の社長も80歳を超えている。
まぁ、元気だが。

本業が別にあって、少し遅れて事業拡張で参入してきた会社さん達は、世代交代はもう少し先という会社もある。
第二次世代交代期は、10年度だと思う。

創業者が高齢になってきているので、どうしても、世代交代して事業継承せざる終えなくなってきている。
日本の健康食品サプリメント製造業界は、中小企業が多く、子供に継がせるケースも多いのだが、跡継ぎの資質により各社明暗が分かれている。

この世代交代期、いろいろなことが起こっている。
先日紹介した人材流出も、その一例だと思う。



米国の例を見ると、業種別に動きが異なる。
原料メーカーは、買収統合が一気に進み、ここ10年で、欧米系原料メーカーは、半分以下になった。

受託加工会社は、上場している会社も多く、世代交代や事業継承とは無縁になっている。
まぁ、規模が全く異なる。
だから、中小企業群雄割拠である日本の場合、必ずしも同じような動きにならないだろう。

先駆けて会社を売ったBHNさんの例は、特別な例だろう。



まぁ、長期的に考えると、正しい選択なのかもしれない。

また、日本の原料メーカーは、輸入商社が多く、原料を国内で製造していないことが多いため、全く異なる事業継承が行われるだろう。
なお、外資系輸入商社は、世代交代や事業継承とは無縁。人材が入れ替わるだけ。

私の予想、日本の輸入商社の多くは、事業継承されることなく、廃業していくだろう。
まぁ、営業権などを権利販売して、廃業されるケースもあるだろうけど、各社での交流が少なく、裸の王様のような経営者も多いので、どうしても萎んで廃業というケースが多くなるだろう。

近年、事業継承の前に、かなりビジネスが先細り始めている輸入商社も少なくない。
価値がなくなる前に売却しちゃえば良いのに・・・という会社もある。

なお、顧客である販売者さんは、世代交代というより、メディアの変化により勝ち組・負け組が分かれている。
恐ろしいくらい、盛者必衰という言葉が当てはまる。

最後に、弊社も他人事ではない。
流石に売上も10億を超えており未だ成長しているので、10年後には、世代交代や事業継承に関して、ある程度の道筋を作っておかなければならない。

なお、子供達には、うちの会社に関与させる気は全くない。
教育という投資は十分に行うので、それぞれの道を歩んでもらいたいと思っている。
仮に、何らかの理由で入社させても、特別待遇するつもりは全くない。

まぁ、私の場合、SloIron社の株主でもあり、そちらの事業継承にも関わらざる負えないだろう。
世代交代したら、いろいろな側面から私が助ける局面も出てくるだろう。

何れにしても、この世は、盛者必衰。
ビジネスのライフサイクルもドンドン短くなってきている。
この後、日本は、どう変わっていくか、全く楽観視できない。

年取ってきたなぁと、ひしひしと感じるこの頃です。
私も若くないから、ドンドン次の世代に手渡していかなければならない。

この記事の筆者:栗山 雄司 (博士)

株式会社アンチエイジング・プロ 常務取締役 COO / SloIron Inc. 取締役 技術アドバイザー / 順天堂大学医学部 総合診療科 研究員

kuri photoM2 広告にも精通し、日々、売れる商品(;顧客の成功)のことを考え、健康食品サプリメントの機能性原料開発やOME製造を行っています。