今期も、小林製薬の紅麹問題の影響はありつつも、既存顧客の多くは、新規獲得よりリピート顧客の依存度が高いため、影響は少なかったというのが現状です。

こういった局面、実は、売上を伸ばしている企業も存在する。
まぁ、テレビ媒体なんて、小林製薬のCMの空枠だらけなので、そこを格安で埋めている会社もあるだろう。

反対に、もろに影響を受けたのは、ダイエット系を中心とした荒い売り方の商品。
かなりメタメタのようです。

何れにしても、弊社は、前期を上回る売上が叩き出されており、案件もバンバン来ている。

結局、こういった状況を生んでいる要因は、弊社のOEM営業の方針だと思う。

ぶっちゃけ、私は、クリエティブだけのゴミ商品は嫌いだ。
市場から淘汰されれば良いと思っている。
だから、ゴミ商品を作られないよう、まめ鉄などは、供給条件を厳しくしている。それでも、悪い売り方をする会社が後を絶たないため、年々、供給条件が厳しくなりつつある。

そもそも、ゴミ商品って、ほぼ、2年以内に消えてしまう。LTVがめちゃ低いから。
最終的には、儲からない商品。

通販方程式を見れば一目瞭然だから、解説しない。

だから、弊社としては、ゴミ商品の案件が来ると、必ず断ってしまう。
成約しても、リピートしないから、大きなビジネスになりにくいから。

まぁ、数のクリエイティブは、以下のページでもコメントしている通り、いろいろなリスクもあるから、なるべく利用しない方向を推奨してます。



もう、数のクリエイティブで、レスポンスは取れないと思う。
顧客も賢くなって生きているから、LTVにも全く影響しないと思う。

そもそも、弊社は、近年、食物アレルギーリスクを加味して、数のクリエイティブを今まで以上に避けるようにしている。

まめ鉄については、LTVが高くなりやすい原料と言えるだろう。
それは、しっかり供給条件に配合量を組み込んで、ゴミ商品が流通しないように管理しているから。

また、LTVと鉄の含有量の関係性も深く、以下のページでも紹介している通り、鉄として1日10mg設計の商品が圧倒的にリピート顧客を得て、明らかに勝っている。



あと、売れている商品のほどんどは、鉄の栄養機能食品になっている。

栄養機能食品は意味ないと評価する販売者さんも少なくないのだが、消費者目線だと、改めて「鉄は、赤血球を作るのに必要な栄養素です。」と書かれていた方が安心するのだろう。

何れにしても、広告規制も厳しくなり、広告費用対効果の低下しているので、如何にリピート注文で広告費をペイしていくかが非常に重要になってきています。
今後、LTVを考慮した商品開発を行っていかないと、成功できない時代になっていくでしょう。

そして、今、紅麹問題で広告費用対効果がガタ落ちし、広告を止めている健康食品サプリメント会社も少なくありません。
こういった局面、LTVが低い商品で展開していた通販会社さんほど、大きなダメージが生じています。
おそらく、広告費用対効果が戻り、広告活動が再開される際、改めて差(リピートによる広告予算備蓄など)が生じてくるのでしょう。

最後に、LTVって、OEM事業においても、間接的に非常に重要。
LTVの高い商品を提案していかないと、手間ばっかりかかって、営業利益が出にくくなる。
でも、その認識があるOEM営業マンって少ないだろう。
この業界、まだまだマーケティングレベルが低いなぁと思ってしまいます。
これだけ業界が成熟しても、弊社が成長し続けれる理由なんだろうなぁ。


P.S.
今のところ、まめ鉄のOEMは、ほぼ100%リピート発注が来ている。
まぁ、この原料のOEMを増やしていけば、今のところ、問題ないんだろうな・・・。
でも、本原料って、高原価率が多いベースサプリに該当しますし、意外に原料コストが高いため、LVTを加味せず、案件がぼしゃってしまうケースも多い。
また、10mg/日配合されないケースが多い。
勿体ないなぁと思う・・・。

この記事の筆者:栗山 雄司 (博士)

株式会社アンチエイジング・プロ 常務取締役 COO / SloIron Inc. 取締役 技術アドバイザー / 順天堂大学医学部 総合診療科 研究員

kuri photoM2 広告にも精通し、日々、売れる商品(;顧客の成功)のことを考え、健康食品サプリメントの機能性原料開発やOME製造を行っています。