先週、久しぶりにNMNの記事を書きましたが、ここに来て、複数の企業がメディアを使ってアクションを起こしていることが明確になってきました。



さらに、その背景には、以下のような商品の販売戦略が見え隠れします。





まぁ、主には、三菱商事ライフサイエンスさんの暗躍が目に付く。
純国産による、高品質アピールを行うことで、巻き返しを図ろうとしている様子が伺えます。

一方、ターゲット市場やタイミングが良いとは思えない。

今、日本市場で最も動いているのは、安売りのモール系(アマゾンを含む)とクリニックルートだろう。価格だけで購入している顧客層のモール系では、あまり高品質アピール戦略は役に立たないだろう。
また、クリニックルートは、すでに自社商品展開が活発化しており、特に、アッパー層の囲い込みがすでに終了しており、クリニックも、わざわざ純国産にスイッチするとは思えない。利益率が下がるだろうから。

そもそも、国内原料メーカーより先に高品質アピールで市場を牽引したのは、ある中国NMN原料メーカーである。
しっかり純度分析も行われており、原料の品質が担保されている。
それ以上の品質(不純物の量など)は、消費者に説明しても、理解できないだろう。医師も、利益率と比べて判断するだろうから、切り替えることはないだろう。
まして、中国原料メーカーのNMNは、価格もかなり落ちており、国内原料メーカーが太刀打ちできない差が生じてしまっています。

実際、弊社のOEM事業におけるNMN案件には全く影響が出ていない。
むしろ、先手を打ったので、久しぶりに問い合わせが来たりしているくらいです。



純度分析を行い、しっかり管理さえしていれば、中国原料メーカーの原料の方が市場で買っていけるからだろう。

実際、ファンケルさんの商品も中国原料メーカーのNMNが使用されていると聞いている。すでに、5月頃には、情報が入っていました。
私は、価格を崩してくると予測していたのですが、ファンケルさんらしい差別化戦略を行ってきました。でも、消費者に理解できるかなぁ・・・。

還元型コエンザイムQ10って、そのままハードカプセルに配合しても、酸化しちゃって、還元型でなくなっちゃうんですよね・・・。その欠点を補うための加工を行ったようです。
しかも、30mgも配合されている。

あと、DHCさんも商品投入してくるだろうから、どんな感じで商品投入してくるかが見もの。
おそらく単味で、価格を崩してくるだろう。
ファンケルさんの戦略を見てからの上市なので、私は、3000円前後で勝負できても、あえて5000円前後の価格で勝負してくれると予測している。

最後に、中小企業のNMNサプリメントは、商品としての純度分析が重要になってくるだろう。
また、例えば、アマゾンは、現在、栄養成分などについて、3年に1度の成分分析(商品として)を求めている。NMNも、対象に入る可能性もあるだろうこれだけ、朝日が騒げば、動かざる負えなくなるだろう。

楽天などの商品では、試売調査でNMNが含有していない商品が出始めているので、他のモールも動く可能性がある。
一方、本当に悪い奴らは、データを偽装するだろうし、サンプルだけ本物で商品は偽物という手口を平気で使ってくるだろう。

だからと言って、あまり騒ぎすぎると、NMNサプリ自身の信頼が失われ、市場自身が萎んでしまうだろう。

いずれにしても、NMN市場は、大きな転換期を迎えようとしている。
どう転ぶかはわからない。
ブームが終焉してしまう可能性も大きい。
どう転んでも対応できるように準備しておくしかない。

まぁ、弊社は、NMNサプリを数多く作っているが、OEM事業全体の売上から見ても、大した額ではない。
フェリチン鉄の商品の方が売上比率も大きいし、さらに売上比率の高い商品群も存在する。LTVを考えると、NMNサプリなんて、話にならない。やっぱり、過去のコエンザイムQ10や酵素(植物発酵エキス)などと同じく、ブーム品であり、終息後が無惨。
なので、弊社は、今まで通り、一定の距離間でビジネスを展開できればと考えております。

この記事の筆者:栗山 雄司 (博士)

株式会社アンチエイジング・プロ 常務取締役 COO / SloIron Inc. 取締役 技術アドバイザー / 順天堂大学医学部 総合診療科 研究員

kuri photoM2 広告にも精通し、日々、売れる商品(;顧客の成功)のことを考え、健康食品サプリメントの機能性原料開発やOME製造を行っています。