プラセンタエキスは、今や、美容やアンチエイジング素材として、定番素材です。その歴史は古く、漢方の「紫河車」として古来より利用されてきました。

そして、戦後は、女性向けの滋養強壮の医薬品として、活躍した時期もありました。

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IMG_1496 貴重な過去のクリエイティブ
そこで活躍したのは、VOP処方というビタミン・オキソアミヂン・プラセンタ(当時はヒト由来)の組み合わせ。
当時の広告には、以下のような文献も引用されていました。
石原花子:胎盤成分およびオキソアミヂンを含有する総合ビタミン剤K-VTの内科的検討 ―とくに疲労回復を中心として― 新薬と臨牀 28 (9) 1537-1549, 1979.

ちなみに、オキソアミヂンとは、ニンニクの成分。
女性向けの商品は、女性がニンニクを嫌うので、山芋やマカに置き換えちゃう。

現在、プラセンタエキスは、エクソソームの影響で地味に盛り上がっているようです。
プラセンタは、ブーム後、かなり落ちていましたが、根強い人気もある素材なので、安定期に入っているのかな?

ちなみに、弊社で実施したエクソソーム分析では、デンマーク産原料では検出限界以下の値でしたが、国産原料ではバッチリ検出されました。
やっぱり、医薬品と同じ作り方で作られ、第二類医薬品にも利用されている原料は、エクソソームも残っていることがわかりました。
今後、この原料は、こういった地味なエビデンスを活かしていけるような販売者さんに販売していければ良いのでしょう。
できることを最大限行っていくだけです。


P.S.
プラセンタの商品て、剤型選択にも注意が必要。
錠剤にするなら、フィルムコーティングもしくは糖衣が必須。
女性は、あのプラセンタの動物臭・味(血生臭さ)がアウトなのです。男性は、プラセンタという素材自身がアウトで、臭いや味があるともっとアウト。
ヘム鉄が錠剤だとアウトの理由と同じです。

この記事の筆者:栗山 雄司 (博士)

株式会社アンチエイジング・プロ 常務取締役 COO / SloIron Inc. 取締役 技術アドバイザー / 順天堂大学医学部 総合診療科 研究員

kuri photoM2 広告にも精通し、日々、売れる商品(;顧客の成功)のことを考え、健康食品サプリメントの機能性原料開発やOME製造を行っています。