河野さんがステマ対策など具体的なことをコメントするもんだから、これが健康食品サプリメント市場、中でも商品開発動向にかなり影響が出ている。



広告規制強化がさらに強まると予測され、まず、新規参入による商品開発が激減している。

全体的に、問い合わせが少ない。

弊社も、既存顧客のクロスセル商品の開発や新規案件だけが活発なだけで、新規の問い合わせが少ない。
原料の新規案件を見ていても、そういった傾向が伺える。

未だ続いているNMNサプリ新規案件の質も変わってきている。
NMNサプリ案件は、中国向けから、日本向けに切り替わった。
まぁ、一部、香港経由があるのみ。

ちなみに、まめ鉄は、例外。
まめ鉄のOEM案件は減っているが、原料案件は、今、アホみたいに試作が行われている。
原料調達が追い付かず、苦しい日々が続いている。
複数の既存顧客において、すでに半年先まで予約注文が入っている・・・。

なお、新規参入による商品開発案件の顧客は、広告規制強化の現状を知らない方々がほとんどです。
そんな、甘い市場ではないのに・・・。

現在、ネット通販の市場において、販売者は、以下のように分類できるだろ。

1. 一定の定期顧客を保有し、黒字化している会社
2. 急に広告費用対効果が合わなくなり、事業撤退を余儀なくされている会社
3. ずっと赤字の状態が続いている会社

まぁ、複合タイプの会社も存在するだろう。
そして、今、急に2の会社が増えていて、最悪なケースとして、計画倒産で逃げてしまう会社まで出てきている。基本、ワンペイ型のネット通販会社さん。
踏み倒されるのは、商品代金より、広告費のケースの方が多いようだ。2億踏み倒されたという話も聞く。



昨年8月以降、広告規制強化の動きが強まり、急に広告費用対効果が落ち始めたため、こういった状況が起こっている。

アフィリエイト広告⇒半ステマのSNS広告と、今、ターゲットが移り、徐々に包囲網が構築され始めている。

今後も、広告規制は、ますます厳しくなるものと予測され、商品開発も、リスクとプロフィットのバランスを加味して進める必要が出てくるだろう。
なお、ここでのリスクというのは、課徴金制裁などのリスクです。

何れにしても、この変化は、急激過ぎる。

広告の主流も、紙媒体⇒電波媒体(CS等)⇒ネット媒体と移ってきている。
ついていけない通販会社さんは、あっという間に利益モデルが損なわれてしまう時代。

こういった変化は、商品開発にも大きく影響が出てくるだろう。
我々も、顧客の販売方法などを加味して、提案を行っていく必要があるだろう。それによって、顧客の成功率が大きく変わってくるだろう。中小企業対象の弊社OEM事業のように、リピート注文をもらわないと営業利益が出ないビジネスモデルでは、少しでも成功に近づけるよう、しっかりサポートしていく必要があるだろう。
今後も、いろいろ大変だなぁ・・・。

ちなみに、前期は、めちゃめちゃ前半の売上が良かったため、なかなか前期を超えれないでいましたが、10月でようやく前期を超えてきそうです。
でも、今期は、増収でも、減益もしくは同益だろう。
気合で、増益も目指していこう!

この記事の筆者:栗山 雄司 (博士)

株式会社アンチエイジング・プロ 常務取締役 COO / SloIron Inc. 取締役 技術アドバイザー / 順天堂大学医学部 総合診療科 研究員

kuri photoM2 広告にも精通し、日々、売れる商品(;顧客の成功)のことを考え、健康食品サプリメントの機能性原料開発やOME製造を行っています。