今、世の中では、いろいろな変化が起こっています。今年は、変化の多い年だと思う。

コロナによる影響のように、突発的な変化もあれば、薬機法や個人情報保護法の改正により通販マーケティングでも水面下で変化が起こっています。
さらに、世界全体の物価上昇に加えて、急激な円安。1ドル135円を目指しているとも予測されており、日本の物価の上昇に限らず、ビジネスの勝ち負けにも大きく影響してくるでしょう。

また、SDGsというのも、大きな流れの中での変化だと思います。
そして、じわじわと来ているプラントベースフードの流れも、SDGsの流れの一環で起こっています。



当然、我々が所属する健康食品サプリメント業界でも、いろいろな変化が起こっていると思います。

まず、客層の多くを占める庶民の生活が圧迫されるので、健康食品サプリメントに投じる金額も減ってしまうでしょう。
中価格帯の商品が売れなくなり、低価格帯の商品で売上が伸びるという現象が起こるでしょう。ちなみに、高価格帯の商品は、そんなに変化がないと予測されます。

また、改正薬機法の影響でインターネット広告の考査(出稿基準)が厳しくなり、中小企業が費用対効果良く広告しにくくなっています。

そういった水面下での動きが、世の中の至る所で起こっている。

先読みして、的確に対処していく必要がある。

ちなみに、すでに変化を感じ始めているのですが、健康食品サプリメントの販売は、先述の関連法規の改正により、大手さんの商品の比率が高まっていると思います。
そうなってくると、以前にも紹介した通り、暗黙の了解のようなルールが強く働くようになってきます。



実際、原料メーカーでも、かなり勝ち負けが生じ始めている一因になっていると思います。ぶっちゃけ、植物抽出物を中心に、参入障壁が上がったと思う。添加物系のMNM原料でさえ、暗黙の了解ルールが働き、勝ち負けが生じ始めている。
だから、山芋ジオスゲニンにしても、赤ワインレスベラトロールにしても、安全性データがしっかりとそろっている弊社原料の検討がされやすくなっているのです。今、まめ鉄の問い合わせも増え始めている理由も、遂に中堅どころや大手さんが検討し始めた表れだろう。
そして、その市場動向を察して、昨日紹介したような弊社の原料を流用するような輩まで出始めているのです。

変化に対応していくのは、とても大変。
でも、臨機応変に対応していけないと、生き残れない時代。10年で9割の会社が倒産する世の中ですから。



ちなみに、健康食品サプリメントの原料メーカー(特に輸入商社)の場合、意外に固定費がかからないので、ダメな会社でも生き残ってしまうだろう。
その代わり、社員の離職率は高く、社員の給与もなかなか上がらないだろう。当然、原料製品への投資もなかなかされないので、負の循環を生みつつ、ダラダラと儲からない会社経営がなされてしまうのだろう。

弊社は、そうならないためにも、原料製品に投資し続けながら、世の中の変化にも負けない事業展開ができればと思っております。
そのためにも、徹底的な効率化や人材育成も行い続けています。
もっともっと頑張らなきゃ!

この記事の筆者:栗山 雄司 (博士)

株式会社アンチエイジング・プロ 常務取締役 COO / SloIron Inc. 取締役 技術アドバイザー / 順天堂大学医学部 総合診療科 研究員

kuri photoM2 広告にも精通し、日々、売れる商品(;顧客の成功)のことを考え、健康食品サプリメントの機能性原料開発やOME製造を行っています。