オリンピックの組手競技を見ていると、日本と以下の点が明らかに異なると思う。

・蹴りの重要度
・コンタクの強度

まぁ、コンタクトの強度だが、子供と大人でも、大きく異なるのですが・・・やっぱり、世界戦は、バチバチ当たっている。当たっていても、ポイントが上がる。
男子の75キロ超の決勝が、KOによる反則負けというケースも生じてしまう。

そういった点も加味すると、コンタクトリスクも低い蹴り技である裏回し蹴りは、重要度が増すだろう。

また、オリンピックのジャッチを見ていると、中段蹴りの重要度も増すような感じがする。加えて、後の先で、蹴り返しも重要度を増すだろう。
蹴りによる逆転劇も、多く見られた。

日本が海外に対応していく場合、選手の育成を考えると、審判のジャッチにも影響してくると思われる。

中段蹴りのポイントは、

スライドだけでなく
連蹴りや突きとの組み合わせだろう。

蹴り返しも間が詰まりやすいので、今まで以上に遠い間合いになるだろう。

一方、蹴りでポイントを取るには、突き以上に練習しなければならない。
基礎力がなければ、蹴りでポイントは取れないです。

例えば、この動画でも紹介されている二人組の稽古を壁相手に毎日行う必要があるだろう。



ちょっと映像が古いが、この月井先生の動画(中盤以降)のように、後ろ足を寄せてスライドさせて蹴る練習は、徹底して行う必要があるだろう。
単発で蹴るだけななく、終盤のように2つくらい蹴れた方が良い。海外では、2つ目を突きに変化させる練習も多く行われています。



裏回し蹴りも、基本として、しっかりマスターすべし。柔軟性がある、子供の頃から練習しておいた方が上達も速いだろう。



ちなみに、この裏回し蹴りも、スライドで蹴れると良いだろう。距離が離れている場合、突き刺すような直線的な裏回し蹴りに変化しても良い。

そして、最後に、これくらい簡単にできるようになったら、トップ選手の蹴り技のノウハウを組み込んでいくべきだろう。



裏回し蹴りとの判別が難しく、(特にメンホーだと)見えにくい蹴り。



決して、基本がないのに、トップ選手の真似をしてはいけない。
徐々にステップさせていくべきだろう。

ぶっちゃけ、練習は、けが防止で、コンビネーションキックを用いた方が良いように思います。
特に、中学生以上。

少々高く消耗もするけど、肘等でガードされてケガする可能性も、より低いと思う。

この記事の筆者:栗山 雄司 (博士)

株式会社アンチエイジング・プロ 常務取締役 COO / SloIron Inc. 取締役 技術アドバイザー / 順天堂大学医学部 総合診療科 研究員

kuri photoM2 広告にも精通し、日々、売れる商品(;顧客の成功)のことを考え、健康食品サプリメントの機能性原料開発やOME製造を行っています。