今、フェリチン鉄のヒト臨床試験を進め、その論文を作成する準備として、文献調査を行っています。
日々勉強って感じです。

今日は、潜在性鉄欠乏について、日本人女性の比率や低フェリチンに対する弊害を調べていました。

比率に対しては、潜在性鉄欠乏で8.0%、さらに前段階の前潜在性鉄欠乏で33.4%という情報が、この文献で紹介されていました。

※学会によっては12ng/mLとされるケースもあるが、この文献では、フェリチン17ng/mL以下を潜在性鉄欠乏としている。

鉄欠乏性貧血が8.5%なので、前潜在性鉄欠乏と潜在性鉄欠乏の3つを合わせると、日本人女性の約半数が鉄不足であることがわかります。

ちなみに、フェリチンを始めとした鉄の指標は、月経周期で大きく変動する。鉄のヒト臨床試験が難しい理由。

そして、さらに文献調査を続けた結果、検索された1つのキーワードは、タイトルの不妊との関係でした。
ネット上では、フェリチンとして30ng/mL以上を推奨する医師も多く存在していました。

その中で、最も正確に情報を発信していたのは、この記事です。引用文献も付いている。



まぁ、フェリチンは、不妊の指標の1つであり、鉄不足を総合的に判断して、不妊に対して対処する必要があると思います。
妊活には、不足しない程度の鉄は必要だろう。

一方、今、多くの若い女性は、食事制限によるダイエットによって、鉄不足状態だったりする。国民健康・栄養調査の結果を見ると、よくわかる。平成29年度の国民健康・栄養調査には、以下のような記載まである。

20~50歳代の女性のやせの者(BMI<18.5 kg/m2)の割合は、いずれの年齢階級も10%超であり、特に20歳代では21.7%。(略)「健康日本21(第二次)」では、若年女性のやせは骨量減少、低出生体重児出産のリスク等との関連があることが示されている。
出典:平成29年度の国民健康・栄養調査

この記事でも警鐘を鳴らしている通りだと思う。



鉄不足は、もしかすると、少子化の一因なのかもしれない。
若い女性、もっと鉄を摂取していく必要があるのは、間違えないだろう。

フェリチン鉄素材を取り扱い、鉄について研究していると、いろいろなことが見えてくる。
ほんと、日々勉強です。

この記事の筆者:栗山 雄司 (博士)

株式会社アンチエイジング・プロ 常務取締役 COO / SloIron Inc. 取締役 技術アドバイザー / 順天堂大学医学部 総合診療科 研究員

kuri photoM2 広告にも精通し、日々、売れる商品(;顧客の成功)のことを考え、健康食品サプリメントの機能性原料開発やOME製造を行っています。