本日、ジオスゲニンの文献調査を行っていたら、このような文献を発見しました。
なるほどなぁと思いました。



Potential compound from herbal food of Rhizoma Polygonati for treatment of COVID-19 analyzed by network pharmacology: Viral and cancer signaling mechanisms

Abstract :
Rhizoma Polygonati (huangjing in Chinese, ) is a medicine food homology herb used as a component of traditional Chinese medicine treating COVID-19 in the current pandemic emergency in China but the mechanisms remain elusive. Here using TCMSP and Swiss Target Prediction databases to sort out the potential targets of the main chemical components and GenCLiP3, NCBI, and GeneCard databases to search for COVID-19 related targets, the chemical compound-target-pathway network was analyzed. Each component was molecularly docked with host cell target angiotensin converting enzyme II, SARS-CoV-2 targets Spike protein, RNA-dependent RNA polymerase, or 3CL hydrolase. Our results showed a higher affinity of the compound diosgenin and (+)-Syringaresinol-O-beta-D-glucoside binding to the three SARS-CoV-2 proteins compared to the other compounds tested. Thus, our data suggest that potential compounds in Rhizoma Polygonati may act on different targets with viral and cancer related signaling and have a great potential in treatment of COVID-19.
 ↓ Google翻訳
Rhizoma Polygonati(中国語でhuangjing、)は、中国での現在のパンデミック緊急事態でCOVID-19を治療する伝統的な漢方薬の成分として使用される薬用食品相同性ハーブですが、メカニズムはとらえどころのないままです。ここでは、TCMSPおよびスイスターゲット予測データベースを使用して主要な化学成分の潜在的なターゲットを分類し、GenCLiP3、NCBI、およびGeneCardデータベースを使用してCOVID-19関連のターゲットを検索し、化合物-ターゲット-経路ネットワークを分析しました。各コンポーネントは、宿主細胞の標的アンジオテンシン変換酵素II、SARS-CoV-2標的スパイクタンパク質、RNA依存性RNAポリメラーゼ、または3CL加水分解酵素と分子的にドッキングされていました。我々の結果は、試験した他の化合物と比較して、3つのSARS-CoV-2タンパク質に結合する化合物ジオスゲニンおよび(+)-シリンガレシノール-O-ベータ-D-グルコシドのより高い親和性を示した。したがって、我々のデータは、Rhizoma Polygonatiの潜在的な化合物が、ウイルスおよび癌に関連するシグナル伝達を伴うさまざまな標的に作用し、COVID-19の治療に大きな可能性を秘めていることを示唆しています。


ジオスゲニンは、富山大学の東田先生の研究にもある通り、ステロイド構造を持つジオスゲニンは、シス型ビタミンD3(活性型ビタミンD3)の構造と近いです。
そして、そのジオスゲニンの作用として、1, 25D3-膜結合型迅速応答ステロイド結合タンパク質(1, 25D3-MARRS)受容体を刺激してシグナル伝達経路を活性化し、軸索伸展や記憶改善を導くと考えらており、ヒトでも認知機能の改善が示されています。



一方、他の受容体に対しての作用や効果は、不明な点が多いのが実際です。
そして、今回、ジオスゲニンが3つのSARS-CoV-2タンパク質に結合することが明らかになり、新型コロナウイルスの治療に役立つ可能性も示唆されました。

まぁ、まだまだ未知の部分が多いですが、可能性はゼロではないと思います。

現在、新型コロナウイルスの重症化リスクとビタミンD血中濃度の関係などが明らかになり、抗加齢医学会の学会誌:アンチ・エイジング医学 2020年6月号(Vol.16 No.3)でも紹介されています。

構造が近いジオスゲニンも、何らかの作用を示す可能性があるのです。

今後の研究に期待です!
まぁ、私は、ジオスゲニンを毎日摂取しているので、そんな新型コロナの予防効果があったらラッキーです。過度に期待せず、今まで通り摂取していこうと思います。


P.S.
今、オートファジー活性化素材としても、NMNとの組み合わせで採用が増えているのに、ますます採用が増えちゃうなぁ・・・
現在、欠品しているのにもかかわらず、淡い期待をしてしましました。



大変失礼いたしました。また、ご迷惑をおかけしており、大変申し訳ございません。
<(_ _)>

この記事の筆者:栗山 雄司 (博士)

株式会社アンチエイジング・プロ 常務取締役 COO / SloIron Inc. 取締役 技術アドバイザー / 順天堂大学医学部 総合診療科 研究員

kuri photoM2 広告にも精通し、日々、売れる商品(;顧客の成功)のことを考え、健康食品サプリメントの機能性原料開発やOME製造を行っています。