年明けには、NMNの問い合わせが落ちると予測していたのですが、落ちないです。
むしろ、顧客の質として、年明けの方が成約率が高そうです。

製造ラインも、パンパンな状態。
もし急ぐなら、ロットは少々大きくなっても、別の協力会社に委託しなければならない状況。

ぶっちゃけ、今期は、製造ラインが空かないため、納品しきれず、前年を越せないという状況も生じてくるのでは?と心配しましたが、何とか前年売上を越せそうです。

さて、NMNサプリメントについてですが、ようやく嵩比重の問題が落ち着いたと思ったら、次は、黒点の問題が生じ始めています。
以下の弊社ページにも、紹介させていただいています。



着色カプセルを利用すれば問題ないだろうと考えていましたが、そうとも言い切れないようです。
白カプセルは、ダメなようです。
この写真が反応による黒点の例。

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カプセル内のカプセルとの接点の部分で反応しやすいようです。おそらく、この部分が最も水分量が多く反応しやすいのでしょう。

まぁ、弊社のページも対策案を3つ紹介したのですが、やっぱり、反応性の少ない原料を選定して配合すべきでしょう。

チオクト酸(αリポ酸)なんて論外で、コエンザイムQ10やビタミンCも反応しやすい。吸湿性の高いハーブ抽出物も怖いなぁ・・・。
配合するなら、包接もしくはコーティングされている原料を選定すべきでしょう。

また、透過性の低いカプセルを選定すべきです。
実際、指定されるケースも増えてきています。

まぁ、錠剤での商品化なんて、怖くてできないです・・・。

あと、何といても、一番無難なのは、色素の強いアントシアニン系原料を配合して、内容物を着色してしまう方法。

NMNサプリメントにレスベラトロール素材として赤ワインエキスが多く利用される背景には、この黒点対策と中国輸出対策の両面が影響しているのでしょうね。



弊社としては、ありがたい利用のされ方です。
お陰で、昨年後半の新規採用率が非常に高かったです。

最後に、中国系の会社さんからは、中国でも調達できる原料だけで商品設計されていることが多々あります。

今までの中国向けビジネスを考えると、こっそり日本製造から中国製造に変えることも検討されているからだろう。
一回目の輸出時の証明書だけが販売に利用され、中国製造品が日本製造品として流通する。

なので、なるべく、日本独自の原料を配合しておくべき。
できれば、反応性が少ないだけでなく、少量で効果が期待できる素材が望ましいです。

北海道産プロテオグリカン(鮭鼻軟骨抽出物)
プラズマローゲン
セラミド
ブロッコリースプラウト
各種乳酸菌原料


この国産原料の配合のことを、是非、心がけていただければと思います。
まぁ、国益というものを考えると、配合しておくべきでしょう。

今後は、こういった国産原料の副材開発を頑張っていければと考えております。
日々努力です。

この記事の筆者:栗山 雄司 (博士)

株式会社アンチエイジング・プロ 常務取締役 COO / SloIron Inc. 取締役 技術アドバイザー / 順天堂大学医学部 総合診療科 研究員

kuri photoM2 広告にも精通し、日々、売れる商品(;顧客の成功)のことを考え、健康食品サプリメントの機能性原料開発やOME製造を行っています。