今日は、稽古も緊急事態宣言で中止となったので、最新の競技空手の間合いについて、研究しながらまとめてみました。
間合いの把握は、自由組手;組手の試合において、非常に重要です。

そして、その間合いって、持論として0・1・1.5・2・2.5・3の間合いが存在すると考えます。
一般的には、0・1・2・3の間合いで説明されることがあります。

0:超近距離の間合い
1:飛び込むなど前進して突きが届く間合い・スライドや軸の回転などさせて蹴りが届く間合い
2:2つ目の攻撃で突きや蹴りが届く間合い
3:さらに遠い間合い

外国人選手は、2や3の間合いからの攻撃をしかけてきます。

私の大学時代のように、1の間合いだけで戦っていたら、今の時代、先に攻めれなくなり、思うように試合を進めれないだろう。

私は、加えて、1.5と2.5の中間間合いがあると思う。
ステップインして、1や2の間合いに入れる間合い。
競技空手の組手競技って、結局、1と1.5の間合い、2と2.5の間合いを出入りして攻防を行わなければならない。しっかり、1.5と2.5の間合いも認識しておかなければ、勝って行けないと思う。

大学時代も、空手初心者が4年間で私立大の空手エリートと勝負していけるようになるため、いろいろ工夫しました。
そこで行き着いたのが1.5の間合いでした。
ステップによるインアウトを重要視し、1の間合いに入る時間を極力短くし、自分の攻撃(主に刻み突き)が極まる時だけ攻める組手を徹底していました。

一方、10年のブランクを経て戻ってきたら、競技レベルも上がったのもありますが、2の間合いから入ってこられるケースも増え、なかなか自分から攻めれなくなっていました。
今の時代、2~2.5の間合いからも攻めれないと勝っていけないんだろうなぁと痛感しました。

反対に、1の間合いからしか攻撃ができない相手に対して2~2.5の間合いからの攻撃を中心にすることで、先に攻めさせない組手ができました。

なので、今、指導する子供達にも、なるべく2~2.5の間合いからの攻撃を覚えさせたいと考えているため、2~2.5の間合いに立たせるようにしています。
2~2.5の間合いからの打ち込み稽古も多く取り入れています。

まぁ、本人達は気が付いていないだろう。

いつの間にか、1.5の間合いに入ると、間を取られてしまう・・・。
しっかり、2.5の間合いで戦う癖が付き始めています。

また、松濤館らしく、中段逆突きを主体としたいので、2本目の中段で取る上中のワンツーからの攻撃から覚えさせたいと考えています。
でも、難しいので、2本目の逆上で取る上上の連突きから教えています。
どちらも刻みで間を詰める攻撃であり、2の間合いからの攻撃。
更に、次のステップでは、蹴りを組み込んでいくため、ひたすら蹴りの基礎練習を行っています。刻みで間合いを詰めて、蹴りでも攻撃できるようになるためです。
マスターすれば、刻みで間合いに入ってから3つのパターンで攻撃できるようになるので、得点力は上がるでしょう。

ぶっちゃけ、うちの空手教室は、強豪でもないし、子供達も(空手で大学に行けるような)大きな結果まで望んでいない。
だから、会社の経営戦略と同じく、

選択と集中
効率性重視


するしかないんだろうなぁと思います。
大学の時と同じ。
指導する子供達には、少しでも勝ってもらいたい。
これは、弱者が強者に勝っていく方法なんだと思います。

一方、新型コロナの影響で、自由組手が行いにくい環境になってしまいました。
間合いの駆け引きが学びにくい・・・。
今後、ソーシャルディスタンスでも、間合いの駆け引きが学べるような稽古方法を生みだしていければなぁと思っています。
今後の課題です。

さぁ、今日は、ロードワークでなく、自宅内で稽古です。
頑張ろう!!

この記事の筆者:栗山 雄司 (博士)

株式会社アンチエイジング・プロ 常務取締役 COO / SloIron Inc. 取締役 技術アドバイザー / 順天堂大学医学部 総合診療科 研究員

kuri photoM2 広告にも精通し、日々、売れる商品(;顧客の成功)のことを考え、健康食品サプリメントの機能性原料開発やOME製造を行っています。