一昨日、最寄り駅のイオンを訪れたのですが、もやしが有機(オーガニック)になっていて、びっくりしました。



まぁ、この店舗の方針かもしれませんが、ここのイオンは、最近、野菜を中心に有機の商品が増えています。
例えば、マッシュルーム、ゴボウ、ニンニク、レタスなど。

こういった変化でも、オーガニック市場の成長を感じます。



そもそも、生鮮野菜は、有機JASの認証を取得しやすく、昔から存在していたのですが、ここ数年、オーガニック市場の成長と共に、取得する野菜も増えているんだと思います。

ところで・・・いつの間にか、
オーガニック(有機)の表示や広告表現は規制緩和されているってご存知でしたか?

実は、こういった規制緩和も、オーガニック市場を成長させている一因になっているのです。

オーガニックの表現は、過去、商品で有機JASを取得していなければ、表現ができませんでした。海外で有機の認証を受けていてもダメでした。
海外商品が日本で有機/オーガニックを謳うためには、審査官の現地視察も必要で、お金をかけて有機JASを日本で取得する必要がありました。
まぁ、私は、日本の農業を守るための国策だったと考えています。
やっぱり、海外のオーガニック商品が日本に入ってくると、日本の商品は、太刀打ちできませんでしたから・・・。

そうなってくると、有機を謳える商品が限定されるので、なかなか市場が成長しないという状況があったと思います。

しかし、平成27年4月の食品表示法の改正で、特色のある原材料等に関する事項の設定され、表示の概念が消費者が選択できるものに変化しているのです。

食品表示基準第7条:任意表示
■特色のある原材料等に関する事項


有機に限らず本事項については、東京都のページが具体的に説明しています。


要するに、嘘でなければ、有機原料を使用している旨を謳えるようになったのです。
食品表示法では、機能性表示食品が新たに加わっただけではなかったのです。

もちろん、有機原料と言うのは、有機JASに限定されず、海外の有機認証も該当します。
ただし、「どの原料がどんな有機認証を取得しているか?」「製品に占める割合」など、誤認が無いよう的確に詳細を表示する必要があります。

例:大豆抽出物(フェリチン鉄含有)
本商品に〇%配合されている大豆抽出物は、米国で有機認証:USDA ORGANICを取得した原料を使用しています。

オーガニック(有機)は、広告表現に限らず、的確に表示すれば、健康食品サプリメントのパッケージにも記載可能です。

多くの製造者は、(不勉強なのもあり)リスクがあるから海外の有機認証を表現したがらないのですが、消費者庁に指導を仰ぐと、表示可能な範囲を的確に指導してもらえます。
たしかに、広告表現に限定してもらうのは、無難なのですが・・・。

一番良い例は、大手さんのソースやケチャップ!
ソースやケチャップは、砂糖や香辛料も配合されるため、なかなか有機の表示が難しかった商材ですが、現在、以下のような有機野菜使用を前面に謳って商品が流通しているのです。

ブルドック:有機野菜使用のソース
カゴメ:有機野菜と果実使用ソースウスター
デルモンテ:有機トマトケチャップ

トマトなどは、海外の有機トマトが利用されているようです。国産の有機トマトは、非常に貴重ですからね・・・・。

一方、加工食品は注意が必要。
注意しなければならないのは、有機の原料・素材を使用していると標榜できても、有機の商品としては標榜できない点です。
商品としての有機の標榜は、未だ有機JASに限定されています。

デルモンテさんの商品の表現が、上手く表していると思います。

まぁ、消費者の多くは、商品としての有機JASまで求めていないというのが、これまでの経験で感じている現実です。
むしろ、徹底的に情報開示され、有機の原料がどのように使用されているか? その他にどのような原料が使用せているか? という点の方が重要視されています。

そして、そういった商品の特徴として、
LTV(Life Time Value: 顧客生涯価値)が高い!

消費者が納得して選ばれているからでしょう。

これからの時代、顧客を納得・満足させてLTVを高めていかないと勝ち残れない!というのがよく分かります。
それが、コロナ禍で顕著になりつつあると感じています。

これからも、時代を先取り、勝ち残れる商品開発を続ければと考えております。
そのためには、努力あるのみです!


【個人的な見解】
日本の有機/オーガニックの表記は、まだまだ問題点も多いです。
食品添加物だらけの商品でも、原材料の一部に有機の原料を配合していれば、有機の表現ができてしまいます。
広告表現では、有機の原料が〇%配合されていることまで表記されるケースが少ないでしょうから、オーガニックが緩い規制で謳えることにより、ほんのちょっとだけ有機の原料を配合した偽物オーガニック商品も現れやすい状況もあります。

特徴成分の強調表記でも同様なことが言えるのですが、広告とパッケージの表現・表示は連動すべきだと思います。
まぁ、それを徹底すると、困る会社がたくさん出てきてしまうですけどね・・・。

この記事の筆者:栗山 雄司 (博士)

kuri photoM2株式会社アンチエイジング・プロ COO/順天堂大学医学部 総合診療科 研究員

広告にも精通し、日々、売れる商品(;顧客の成功)のことを考え、健康食品サプリメントの機能性原料開発やOME製造を行っています。