緊急事態宣言が延期することが決まり、長期戦を想定し、新しい生活様式も示されました。

様式は、以下のように示されているのですが、テレビなどでピックアップして取り上げられるものを赤で、もっと取り上げられるべきものを青で示してみました。

「新しい生活様式」の実践例
(1)一人一人の基本的感染対策

◆日々の暮らしの感染対策
・外出は、マスクを着用する。遊びにいくなら屋内より屋外を選ぶ。
・人との間隔は、できるだけ2メートル (最低1メートル)空ける。
・会話をする際は、可能な限り対面を避ける。
・家に帰ったらまず手や顔を洗う。できるだけすぐに着替え、シャワーを浴びる。
・手洗いは30秒程度かけて水とせっけんで丁寧に洗う(手指消毒薬の使用も可)。

◆移動に関する感染対策
・感染が流行している地域からの移動、感染が流行している地域への移動は控える。
・帰省や旅行は控えめに。出張はやむを得ない場合に。
・発症したときのため、誰とどこで会ったかをメモしたり、スマホの移動履歴をオンにしたりする。
・地域の感染状況に注意する。

(2)日常生活を営む上での基本的生活様式
・まめに手洗い、手指消毒
・せきエチケットの徹底
・こまめに換気
・身体的距離の確保
・「3密」(密集、密接、密閉)の回避
・毎朝家族で体温測定、健康チェック。発熱または風邪の症状がある場合は無理せず自宅で療養
・屋内や会話をするときは、症状がなくてもマスクを着用

(3)日常生活の各場面別の生活様式
◆買い物
・通販も利用
・1人または少人数ですいた時間に
・電子決済の利用
・計画をたてて素早く済ます
・サンプルなど展示品への接触は控えめに
・レジに並ぶときは、前後にスペース
◆娯楽、スポーツ等
・公園はすいた時間、場所を選ぶ
・筋トレやヨガは自宅で動画を活用
・ジョギングは少人数で
・すれ違うときは距離をとるマナー
・予約制を利用してゆったりと
・狭い部屋での長居は無用
・歌や応援は、十分な距離かオンライン
◆公共交通機関の利用
・会話は控えめに
・混んでいる時間帯は避けて
・徒歩や自転車利用も併用する
◆食事
・持ち帰りや出前、デリバリーも
・屋外空間で気持ちよく
・大皿は避けて、料理は個々に
・対面ではなく横並びで座ろう
・料理に集中、おしゃべりは控えめに
・お酌、グラスやおちょこの回し飲みは避けて
◆冠婚葬祭などの親族行事
・多人数での会食は避けて
・発熱や風邪の症状がある場合は参加しない

(4)働き方の新しいスタイル
・テレワークやローテーション勤務
・時差通勤でゆったりと
・オフィスはひろびろと
・会議はオンライン
・名刺交換はオンライン
・対面での打ち合わせは換気とマスク着用

この様式は、居酒屋や接待を伴う飲食店に対して、かなり厳しい内容だと思う。でも、間違えではない。
ライブハウスや大規模なスポーツ・イベントなども、かなり制限されるだろう。

そして、同時に、社会に大きな変化をもたらすだろう。
特に、都心での変化は大きいだろう。激変というレベルで。

電波媒体 → Web媒体・SNS媒体
店舗販売 → 通信販売(特にEC)
オフィスワーク → テレワーク
飲食店 → デリバリー・テイクアウト
訪問営業 → オンライン商談
FAX受注 → メール受注


完全には切り替わらないが、比率が逆転するケースも多くなるだろう。
中には、無くなってしまうものもあるだろう。

印鑑承認(ハンコ文化)
一括新卒採用
終身雇用
主婦


ゼロになることはないが、通勤による電車移動・紙広告媒体など、かなり減っていくものもあるだろう。
ちなみに、主婦というのは、在宅でも仕事できるようになり、働き方改革で夫が長時間が残業できなくなり妻が働いて収入を得る必要性が高まるからです。
反対に、急に存在感が増すものもあるだろう。

eラーニング
チャットワーク
オンライン診療
クラウドサービス
電子マネー


それら変化による、二次的な変化も起こってくるだろう。

都心における不動産価格の下落
格差の拡大(所得・教育・地域・世代などあらゆる分野)
中国依存への脱却による物価上場
製造業のコストアップ
医療費の自己負担割合アップ


二次的変化は、非常に読みにくいのだが、ビジネスの世界では、一次的な変化より二次的な変化を想定して会社のかじ取りを行った方が良いかもしれない。
特に、製造業では、米中関係も注視していかなければならないだろう。

非常に大きな転換期です。
その転換期は、突然、強制的に訪れてしまいました。

我々も、よく考えていかなければならない。
コロナに打ち勝っても、その後の変化に殺されてしまう可能性もあるのだから。

正直、接客を伴うような飲食業に対しては、政府や小池知事は、切りするくらいの気持ちでいるだろう。そうにしか思えない。

何れにしても、我々は、臨機応変にビジネスを進めていく必要があるだろう。

この記事の筆者:栗山 雄司 (博士)

株式会社アンチエイジング・プロ 常務取締役 COO / SloIron Inc. 取締役 技術アドバイザー / 順天堂大学医学部 総合診療科 研究員

kuri photoM2 広告にも精通し、日々、売れる商品(;顧客の成功)のことを考え、健康食品サプリメントの機能性原料開発やOME製造を行っています。