最近、鉄について、かなり多くの文献を読んでいます。
奥が深い・・・。

鉄って、生きていく上で、とても大事なんですよね・・・。論文を読めば読むほど、理解が深まっていきます。

男性には理解できないかもしれませんが、

多くの女性が鉄不足に苦しんでいます。

やっぱり、月経があるので、女性の多くは、鉄不足です。
近年は、隠れ貧血とも呼ばれる潜在的鉄欠乏の女性も多いことがわかっています。

そういった女性って、明確な症状は出ないんですが、何となく疲れているなぁという日々が続いたり、お肌や顔色に出たり、様々なケースがあるようです。

そもそも、鉄って、

酸素を運ぶ輸送媒体
ヘモグロビンの材料


なので、鉄が不足して細胞に酸素が届かなくなると、必然的に細胞のエネルギー(ATP)の産生が不活発になるので、様々な症状が出てしまいます。その代表が慢性的な疲労。

鉄とエネルギー不足こんなイラストも作ってみました♪

人によっては、鬱の原因になっているケースもあるようです。
鉄って、大事なんです。

また、鉄欠乏症(貧血)についても、いろいろ調べており、いろいろな鉄欠乏症があることを学びました。

そもそも、貧血には、主に2つに分けられます。

一次性貧血
二次性貧血


一次性貧血というのは、普通に鉄の摂取量が少なく、鉄が足りていない人。
主に月経がある女性、中でもダイエット中の女性。
男性や閉経女性には、貧血が少ないです。

二次性貧血とは、鉄の摂取不足以外の原因の人、原因は、多岐に渡ります。
感染症だったり、ガンだったり、内分泌系の疾患だったり。

最近、意外に女性に多いと言われているのが、腸の炎症による貧血。
テケジョで有名な奥平先生の著書でも、紹介されています。



まぁ、腸に炎症があって便秘の女性って、多いですからね。

でも、そういった腸の炎症性の二次性貧血の女性は、

鉄剤が利用しにくい!

過去に苦しい思いをして、利用したがらない女性も少なくありません。
便が黒くカチカチになる経験をする人も少なくありません。

理由は、鉄剤の硫酸鉄・クエン酸鉄・プロリン酸鉄って、反応性が高くフリーラジカルを発生するので、さらに腸の炎症を招いてしまうためです。
鉄の推奨摂取量が2倍になるのにも関わらず、便秘薬が利用しにくい妊婦さんなんて、致命的です。

京都大学病院の川端先生も、治療指針で内服剤を使用しないケースとして、炎症性腸疾患を例に挙げています。

でも、こういった鉄剤って、安くて使いやすいんですよね・・・。

鉄を30%以上も含んでいるピロリン酸鉄なんて4000円/kgくらいですしね。

ぶっちゃけ、反対に、フリーラジカルを生じにくい
ヘム鉄はフェリチン鉄は、原料コストが高いです。

鉄をたったしか2%含有していないヘム鉄でも、20000円/kg前後しますからね。
1%あたりのコストなんて、100倍近く違いますからね・・・。

でも、なかなか、その差って評価してもらいにくいんですよね・・・。
ヘム鉄は、吸収が良いというイメージが定着しているから評価されている部分はあります。まぁ実は、それは食事性の鉄のケースだけで、鉄欠乏時、鉄剤との吸収の差はないという論文も多いのですが・・・。

未だ新しい大豆由来フェリチン鉄なんて、なかなか評価されない。
まぁ、フリーラジカルを出さないだけでなく、味も良かったり、吸収も悪くない、ベジタリアン・イスラム圏の人でも利用できる、そして何より亜鉛・銅・マンガンなど拮抗し合わないなど、いろいろメリットもあるんですけどね。

ヘム鉄でもそうですが、フェリチン鉄を扱っていて直面するのは「使いたいけど、商売を考えると使えない・・・でも、個人的には使いたい。」という反応です。
試作サンプルを渡しても、喜ばれる。
悩ましい・・・。

鉄は鉄でも、どんな鉄を選ぶかは、嗜好性など、お客さま次第なんですよね・・・。
消費者の方には、鉄素材のメリット・デメリットを認識した上で、納得のいく選択をしていただければと思っております。

この記事の筆者:栗山 雄司 (博士)

kuri photoM2株式会社アンチエイジング・プロ COO/順天堂大学医学部 総合診療科 研究員

広告にも精通し、日々、売れる商品(;顧客の成功)のことを考え、健康食品サプリメントの機能性原料開発やOME製造を行っています。