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この記事だけ突出しています。


※嵩比重に関するより細かい情報あり

一方、この記事を見て、問い合わせしてくる顧客は少ないです。

食薬区分の改正を待っている人達も少なくないだろう。
一定のコンプライアンスで会社経営していると、未だ手を出せない。

現時点で正規輸入される原料を求めて来られるが、そんな原料、存在するはずない。

でも、こういった素材の場合、改正された途端、一気に商品化が進むため、過去の事例を見ると、儲からないビジネスへ変貌しかねない。

まぁ、原料コストも落ちている今が旬であることは、違えないだろう。

ハイリスクハイリターン

今中心になっている越境ECに限らず、法規制が及びにくいクリニックルートを含めたクローズドのマーケットから浸透していくものである。

さて、このNMNのサプリメントを開発する際、いくつかの注意点があります。
こんな感じ。

・試作費や分析分のコスト
・嵩比重
・差別化戦略


まず、価格は落ちたとはいえ、非常に高い原料なので、試作するだけでも、かなりのコストがかかります!
試作して栄養成分分析を実施するサンプル分だけでも、それなりの金額になります。

試作時点でコストがかかるので、いきなり、本製造を求めてくる客もいるくらい・・・。

一方、人気の記事でも紹介した通り、非常に嵩比重が軽く、ハードへのカプセリングが厄介な素材でもある。
ドリンクや錠剤などは、減衰が予測され、怖くて加工できない。

カプセリングの実績がある原料でも、ロット間での誤差が怖いのに、実績のない原料だと、非常に怖い・・・。

また、商品設計もよく考えないといけない。
1日1粒設計や2粒設計だと、バルクの最小ロットの関係上、最終製品としての最小ロットも大きくなってしまいます。
なかなか、現時点で、大きいロットでリスクを負いながら製造に踏み切る会社さんは、少ないだろう。

まぁ、後は、商品が市場に溢れた時に、どのように差別化するかを見越して設計しなければならないです。
なお、NMNもビタミンのようなものなので、例えハードカプセルでも、組み合わせ次第では減衰する可能性もあります。例えば、ビタミンCなどの酸。注意が必要。

あと、忘れていました。
中国原料なので、今後、新型コロナウィルスの影響も出てくるだろう。供給面については、要注意です。

NMNについては、既存顧客から軽く打診されている案件もあるが、どのように対応するかが悩ましく、放置している現状もあります。
もうぼちぼち指針を決めて、対応し始めなければならないだろう。

この記事の筆者:栗山 雄司 (博士)

株式会社アンチエイジング・プロ 常務取締役 COO / SloIron Inc. 取締役 技術アドバイザー / 順天堂大学医学部 総合診療科 研究員

kuri photoM2 広告にも精通し、日々、売れる商品(;顧客の成功)のことを考え、健康食品サプリメントの機能性原料開発やOME製造を行っています。