私は、昨日、無事帰国し、今日も元気に出勤しております。
いつも通りの月曜日です。

帰国中の機内では、映画を見るのも程ほどにして、今回の展示会で思ったことをまとめたり、今後の計画をまとめたりなどしておりました。

さて、この度は、Supply Side West 2019の総括をしようと思います。

欧米企業は買収による統廃合が進んでいる。
中国系企業はKosherやHalalにも対応し、レベルを上げてきている。
CBDが非常に盛り上がっていた。VKは衰退。


こんな感じだと思います・・・。

CBDに関しては異常!
盛り上がり過ぎ。
一昨年は盛り上がっていたVKやナットウキナーゼが鳴りを潜めました。

このCBDも、中国系企業が活発に販売していました。上海フリーマンまでCBD一本だったのは、びっくりしました。
THCフリーは、当たり前になっています。
すでに、オーガニック原料やナノエマルジョン化された水溶性原料まで流通し始めています。

さて、この流れが日本市場にどのような影響を及ぼすのでしょうか?

今回は、機能性食品素材の展示会でしたが、街中では、CBDの化粧品も多く並んでいました。
おそらく、化粧品の方にも、CBDの波は来るでしょう。

また、グローバルに展開するため、KosherやHalalは、必須になりつつあると実感しました。

GMPも必須になっていない日本の原料市場は、非常に遅れている。

次に、欧米企業で買収による統廃合が進んでいる理由ですが、主には投機目的なのだが、事業継承 という問題も大きく関係しているようです。
日本の10年後でも、同じようなことが起こるでしょう。

大手の企業は、新たな素材を開発するより、買収した方が早くて確実だと判断し始めているのです。
大手の企業が開発費を投じなくなってきているのでしょう。

中小企業の技術を大手が買い取る。
日本は、また異なる動きをすると思いますが、この米国市場の動きを加味して、我々も動いていく必要がありそうです。

ちなみに、弊社が一次代理店を行っている鮭鼻軟骨抽出物:SCPコンプレックスLS(米国名:SCP-II)について、弊社のパートナー会社(米国の総代理店)が出展していたので、今回の主目的は、その視察でした。リナイスさんと。

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今回、わかったこと。

海外市場は圧倒的に非変性Ⅱ型コラーゲンが強い。受けが良い。
プロテオグリカンは全く浸透していない。
Halalも予想以上に求められる。


明らかに、日本市場とは異なります。
基本、UC-IIへの対抗素材として注目度が上がっています。
米国でのUC-IIの市場は大きいですからね。
プロテオグリカンなんて、未だ誰も知らない。

我々としては、非変性Ⅱ型コラーゲンのELASA法での定量分析を一早く確立すべきだと痛感しました。
日本では、抗体の作成に苦戦しているので、いっそのこと、米国で作成することも検討しようと考えております。

Halalにも、後々、対応していかなければならないだろう。GMPとKosherだけでは、不十分なんだろう。
同時に、Non-GMO認証取得も、検討していくべきだと感じました。

これからも、リナイスさんと頑張っていきたいと思います。

この記事の筆者:栗山 雄司 (博士)

株式会社アンチエイジング・プロ 常務取締役 COO / SloIron Inc. 取締役 技術アドバイザー / 順天堂大学医学部 総合診療科 研究員

kuri photoM2 広告にも精通し、日々、売れる商品(;顧客の成功)のことを考え、健康食品サプリメントの機能性原料開発やOME製造を行っています。