恒例の原料受託バンクの原料受託バンクのランキング解説です。

1位 乳酸菌
2位 コラーゲン
3位 プラセンタ
4位 モリンガ
5位 ヒアルロン酸
6位 DHA ( ドコサヘキサエン酸 )
7位 プロテイン
8位 セラミド
9位 大豆イソフラボン ( イソフラボン 、エクオール )
10位 松樹皮


>>先々月のランキング
※これ↑は、意外に使えて、毎月のトップ10を遡りながらチェックできるんです。

今回のランキング変動は、10位以内だとモリンガと松樹皮のランクインが目に付きますね。

また、プロテインだけでなく、4月の4位からランクダウンしたHMBも、頑張っているなぁという感じです。

ここ数年、特にAmazon系やモール系の販路では、市場の変化が激しいです。
商品ライフサイクルが短く、商品開発に対して、かなりのスピード感が求められるようになってきています。

5月は、ダイエット商戦は活発化しますが、ダイエット商品の商品開発は終盤。
おそらく、そういった影響も出ているのでしょう。

冬商戦の商品開発も、スタートし始めるのでしょう。
まずは、原料選定から開始されますので、原料選定が始めているところはすでに始めているでしょう。実際、化粧品の開発だと、もう遅いくらいです。

5月にCITE JAPANがあるのも、そういった理由です。その展示会から、化粧品は、冬の商品開発がスタートするのです。冬は乾きのシーズンなので、化粧品業界のメインは冬の商戦です。

季節商品と言えば、今年は、紫外線(UV)対策のサプリの案件が少なかったです。
まぁ、売れている商品が固定化し始めていますし、ロートさんのヘリオホワイトがあまり売れなかったのも、影響しているのかもしれません。

やっぱり、ヘリオケアは医師が推奨するから売れていただけで、消費者はファーンブロックで選んでいた訳でないことが良くわかります。
まぁ、まだ安いシダの原料を用いた通販商品の方が売れているのは、その点を後押ししています。

全体的な傾向を見ていると、やっぱり、美容素材のニーズが高いことが伺えます。
これは、間違えないでしょう。

何だかんだで、健康食品・サプリメントのメイン顧客は女性です。
男性が買うのは、プロテイン・アミノ酸のスポーツ系サプリと精力サプリ(増大サプリ)くらい・・・。
そして、美容系は、市場が大きい割に、ダイエットほど法規制が厳しくないためでしょう。ダイエットは、機能性表示食品やトクホに集中させたいという行政の考え方も良く見えます。

コラーゲンやプラセンタは「サプリちょうだい!」と、個人的にも頻繁に要望を受けます。
あと、化粧品のサンプルも。
こういった傾向は、成熟した美容商材の特徴なのでしょう。

こういった成熟した美容商材に用いられる原料は、コスパも求められます。
プラセンタに関しては、コスパだけでなく、安価な豚のデンマーク産に対抗できるクリエイティブまで求められてきます。
熾烈な市場。
ぶっちゃけ、国産サラブレットでは、歯が立たない・・・。
問い合わせが多いけど、コスト面で、ほぼ企画倒れ。
そんなに甘くない・・・。
そういった面では、国内製造のモンゴル産の馬プラセンタなどは、対抗として伸び始めています。量が増えれば安くなりますし・・・。
今後の動向に注目です。

ちなみに、プロテオグリカンについても、実は、ロコモニーズより美容ニーズの方が大きいのだろうと感じています。

それを裏付けるのは、弊社が一次代理店として販売している鮭鼻軟骨抽出物:SCPコンプレックスLSの表示やクリエイティブアドバイスは、ロコモ系より美容系の方が圧倒的に多い点です。
仲の良い受託加工会社さんや商社さん(問屋さん)からの相談が非常に多いです。

まぁ、非変性Ⅱ型コラーゲンを非変性コラーゲンで表示し、生の形のコラーゲンと(極生)プロテオグリカンと表現してもらうだけなんですけどね。
先月だけで、同じようなアドバイスを4件ばかり行っています。
美容商材の差別化対策にも活用いただいております。
私は、ほぼ営業を行わないですが、こういった顧客サポートだけは、毎日のように行っています。
原料事業は、こういった地味なサポートが大事だと考えています。
何だかんだで、黒子ですから。

最後に、会社ランキングについて。
ありがたいことです。
2月連続で弊社が1位でした。
<(_ _)>
感謝です。

弊社資料の中には、1ヶ月強で、1000回以上のアクセスを示すものまで現れてきました。
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▶ 原料受託バンク上の弊社資料一覧
ほんと、感謝です。

うちのように、問屋商社さん経由を含め、国内ほぼすべての受託加工会社に原料供給が行われていると、原料受託バンク経由でなく、私に直接連絡が届くことがほとんどです。
ランキングに全く関係ないところで、自社原料販売の活性化が起こっています。

原料受託バンク内で、しっかりと施策を行えば、結果は出ます。もちろん、しっかり顧客サポートを行って、顧客からの信頼を積み重ねていくことが前提。

以下のような情報も公開しているので、是非、参考にしていただければ幸いです。

▶ 原料受託バンクで資料ダウンロードを増やす方法

今の原料受託バンクを介した集客傾向を見ていると、うちだけで頑張るより、多くの会社さんも頑張ってもらった方が結果も出やすいので。
【追記】
モリンガの動きについて。
忘れておりました。

これは、メディアの影響が大きいです。
モリンガでニュース検索を行うと、多くのニュースが閲覧できます。

モリンガは、たしかに市場は伸びています。
青汁に配合されることも増えています。

でも、決め手に欠けるというのが実際だと思います。

日本での食経験の無さが影響しているのだと思います。
例えば、
乳酸菌は発酵食品で
コラーゲンは豚皮などで
プラセンタは医薬品で
DHAは魚で
イソフラボンは大豆で
フコイダンはモズクで
レスベラトロールは赤ワインで
プロテオグリカンは氷頭なますで
という食経験があります。
原料マーケティングを行っていくうえで、食経験は重要な訴求ポイントでもあります。

そこを上手く攻略していくことが、モリンガ市場を伸ばしていくためには重要だと思います。

この記事の筆者:栗山 雄司 (博士)

株式会社アンチエイジング・プロ 常務取締役 COO / SloIron Inc. 取締役 技術アドバイザー / 順天堂大学医学部 総合診療科 研究員

kuri photoM2 広告にも精通し、日々、売れる商品(;顧客の成功)のことを考え、健康食品サプリメントの機能性原料開発やOME製造を行っています。