今日は、11時から顧問先で原料開発の打ち合わせです。会議前のプレミーティング。
その前に、平成最後の投稿です。
テーマは、昭和・平成の経営、そして、令和の経営についてです。

まず、社会背景と共に両経営者の特徴をまとめてみたいと思います。

◆昭和と昭和の経営者◆
経営者の多くは高度成長期やバブル期を体験し、会社の成長だけが重要視される社会でした。
企業戦士サラリーマンは長時間働いてナンボの世の中でした。外資系を除き、年功序列・終身雇用という文化がありました。

そういった背景、経営的には、雇用者を酷使した部分もあると思います。
猛烈主義のワンマン経営の会社も多く生まれました。

上場したり、平成で体質変化し、変わった会社もあると思いますが、多くの会社が「働け!働け!」というような経営を行っていたと思います。

団塊の世代は、働いて、働いて、とにかく、働いた。

戦後、日本が復興し、豊かになっていくためには不可欠な経営だったと思います。
まぁ、そのお陰で今の日本があるのです。
感謝しなければならない。

ちなみに、1986年(昭和61年)に男女雇用機会均等法が施行されており、女性の働く環境は、今とは大きく違ったでしょう。
基本、経営者=男性というのが当たり前だった時代です。

◆平成と平成の経営者◆
1992年より週休二日制を導入する企業が増え、IT革命が起こり、ITバブルも起こった時代です。
携帯電話が普及し、スマホ・タブレットPCという新たなツールも生まれました。

そして、ブラック企業という言葉も生まれた時代です。
過労死という問題も表に出てきました。

そういった背景、年々、平成の経営者は、雇用者の労働環境を良くしていくことが求められるようになりました。

一方、正規雇用ではなく、非正規雇用での雇用が増えた時代であり、雇用格差も生んだ時代でもあります。

また、週休二日という制度も、企業にとっては生産性の低下につながるため、中小企業や地方を中心に完全週休二日制度を導入しない企業も存在しています。
実は、そういった労働格差というものも存在します。
地方は、昭和の経営者も多く、経営者が強い雇用関係なのも理由だと思います。

平成の経営者の多くは、IT技術を活用した情報戦略を得意とすることが多いです。
IT革命が行っていた当初よりパソコンに触れていた人ほど成功した時代でもあります。そして、いち早くIT化を取り入れた会社ほど成功した時代でもあります。

労働時間が制限され始める中、効率性を強く求められる時代でもあり、スマホ・タブレットPCの普及により、何処にいても仕事ができてしまう環境もできています。

効率化が行われても、就業時間が変わらないという環境が、実は、平成に過労死などを生んだのでは?とも私は考えています。
実際、私も、徹底効率化した仕事スタイルで業務を遂行すると、めっちゃ体に負担がかかります。休息がないと、体を壊します。

【平成における昭和の経営者】
順応性の高い昭和の経営者は、平成の世の中の変化に順応していきました。
一方、順応できない経営者も多いのも現状だと思います。

実際、休暇が増えると、生産性が低下すると不安に思う経営者も多いだろう。でも、それは、効率化を行おうとしないからだろう。
昭和の経営者の立場になると、確かに不安だろう。この変化は大きいです。

一方、心と体の休息を与え、集中して仕事ができる環境を与えた方が生産性は伸びると私は考えています。
例えば、残業禁止、育児休暇3年、ホウレンソウ禁止・・・それで結果を出している未来工業の山田昭雄社長の考え方は、まさに平成に順応した経営方針だと思います。
出戻り社員歓迎というのも、ほんと、共感できます。

平成の終わりの変化として、団塊世代の引退と少子化に伴う人材不足という問題に直面しました。

このような局面、従業員が会社を選ぶ時代へと刻々と変化しています。
おそらく、令和に入ると、その流れが一層強くなると思います。

これからの時代、絶対に女性の活用もキーになるでしょう。

変化しない昭和型の企業は、一気に衰退していくだろう。

また、日本の成長は鈍化し、成長より持続可能を求める時代へと変化しつつあります。
それがSDGsを推進する企業が増え始めているのが物語っていると思います。

先日の記事には書きませんでしたが、私の持論は、鈍くても着実に成長を求めながらも持続可能な社会への変化すべきというものです。

キレイ事を言っても、勝ち残っていかないと、幸はもたらされません。また、一度掴んだ富や権力は、なかなか手放すことができないものです。
ちょっと前まで、アベノミクスでトリクルダウンなんてアホなことを言っていた人達まで掌を返したようにSDGsを推進し始めている。
これは、何らかのプロパガンダ/マインドコントロールなのでは?と疑っている部分もあります。実際、こんなキレイ事を掲げながら、現実問題、日本国内で格差は広がっています。

実は、心では格差社会の始まりなのかな?
正確には所得中間層の消失なのかな?
とも思っています。
今の大学生や子供達の受験を見ていると、教育格差から格差社会は始まるのだろうと感じています。このままでは、将来、韓国のように上層の一族関係者だけで牛耳られるような社会になりかねないです。まぁ、韓国ほど酷い状態にはならないと思いますが・・・。

何れにしても、平成型企業の弊社も令和の時代への順応が求められるだろう!
そのことは、忘れないようにしていきたいと思います。

この記事の筆者:栗山 雄司 (博士)

株式会社アンチエイジング・プロ 常務取締役 COO / SloIron Inc. 取締役 技術アドバイザー / 順天堂大学医学部 総合診療科 研究員

kuri photoM2 広告にも精通し、日々、売れる商品(;顧客の成功)のことを考え、健康食品サプリメントの機能性原料開発やOME製造を行っています。