恒例の原料受託バンクの原料受託バンクのランキング解説です。

1位 コラーゲン
2位 乳酸菌
3位 プラセンタ
4位 DHA ( ドコサヘキサエン酸 )
5位 セラミド
6位 HMB
7位 プロテイン
8位 大豆イソフラボン ( イソフラボン 、エクオール )
9位 ヒアルロン酸
10位 酵素


>>先々月のランキング
※これ↑は、意外に使えて、毎月のトップ10を遡りながらチェックできるんです。

プロテインを始めとして、今月もアンケートの影響があるようです。

HMBが残ったのは、市場を表しているんだと思います。
今、Amazonでは熾烈な販売競争が行われています。

一方、その他、シトルリン・マカ・葉酸(妊活)などの素材が熱いのですが、ランキングには反映されていないですね。

理由は、Amazon販売系の会社さんはOEM会社に丸投げしてしまうためでしょう。
基本、原料からは探さない。

ただし、HMBに関しては、国内製造の原料を探す会社さんも出てきているので、HMBのランキングは10位以内に留まったのかな?と考えています。

全体的な傾向として
中国色が薄れたかなぁと感じています。
結果、機能性表示食品の色だけが残って強まった。
EC法の影響でしょう。

ちなみに、中国向け商品は、健康食品より化粧品が活発で、OEM(商品輸出)から正規原料輸出へとシフトしています。

水面下では、某中国向け原料メーカーさんが30億円という売上の2~3倍の価格で買収された点など見ると、まぁ、まだまだ中国向けビジネスが好調であることを物語っています。
ただ、既得権益化し、見えにくくなっただけ。

また、面白いなぁと思ったのは、
25位のCBD(カンナビジオール)です。

まぁ、原料も流通し始めたようですし、販路によっては、面白いと思います。
ただし、いつでも撤退できる販路という条件があると思います。
何だかんだで、大麻の抽出物ですから、いつ食薬区分を変更されるかわかりません。効く成分ほど医薬品区分に変更されますから。

最近、NMNやCBDなど、食薬区分が際どい成分の案件が多いです。
市場も飽和しつつあるので、ハイリスクハイリターンの素材で一発逆転を狙っている会社さんも少なくないのでしょう。

海外の市場を見ていると、ナチュラル志向と機能性だけの添加物の二極化が進んでいます。
弊社の大豆由来フェリチン鉄:まめ鉄も、ナチュラルプロダクツエクスポ2019で紹介された情報発信を行ったのが影響しているのか、ナチュラル系の販売会社さんからの問い合わせが多いです。
弊社が相性の良いレモン果皮由来葉酸も取り扱っているからでしょう。

弊社原料のサブテーマは、ナチュラルファーマシューティカルですから、同時に両方のニーズを満たしていこうというものです。
現在、実は、かなり輸出に力を入れています。
社員も知らない機密性の高い案件が複数あります。
やっぱり、日本の場合、英語というツールがあるだけでチャンスは広がります。
今後の展開が楽しみです。

この記事の筆者:栗山 雄司 (博士)

株式会社アンチエイジング・プロ 常務取締役 COO / SloIron Inc. 取締役 技術アドバイザー / 順天堂大学医学部 総合診療科 研究員

kuri photoM2 広告にも精通し、日々、売れる商品(;顧客の成功)のことを考え、健康食品サプリメントの機能性原料開発やOME製造を行っています。